離乳食のごぼうはいつから?ごぼうの離乳食レシピ【管理栄養士監修】
独特の香りがおいしい根菜、ごぼうは赤ちゃんにはいつごろから食べさせられるのでしょうか。今回は離乳食でごぼうを使うときに注意したいことや、アク抜きのコツなどを解説します。記事の最後で紹介するごぼうの離乳食レシピも試してみてくださいね。
ごぼう、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
・完了期の調理:アク抜きする。すりおろしておやきなどにまぜたり、やわらかくなるまで煮る
ごぼうはどんな野菜?
ごぼうは日本原産の野菜です。生産地は東日本が多く、青森県、茨城県、北海道、千葉県などで収穫されます。一部九州エリアでも作られ、貯蔵ができるため年間通して食すことができます。“夏ごぼう”と呼ばれているものはやわらかく、香りも良いです。
ごぼうの栄養は?
炭水化物、食物繊維、ミネラルなどを多く含みます。ごぼうは食物繊維が豊富なので、過剰に食べることは避け、バランスよく他の食材と一緒に食べましょう。
離乳食のごぼう、下処理・下ごしらえの方法
洗い方のコツ
泥などをしっかり洗い流し、皮をむきます。そのままにしておくと茶色くなってしまうので、すぐに水または酢水にさらしてアクをとります。
加熱のコツ
ごぼうは繊維の強い根菜です。火をよく通して小さく切っても、繊維が残る食感になります。沸騰しただし汁でしっかり加熱する、またはすりおろしたごぼうをおやきなどにまぜたり、ななめ薄切りにして揚げ焼きなどもいいでしょう
ごぼうの離乳食、よくある疑問
皮をむいたのにさらした水が茶色。まだ汚れがついている?
ごぼうを水にさらし、汚れた水の中にずっと置いてしまうと、アクがごぼうに移ってしまいます。最初はすぐに水を切りましょう。再度水にさらすと茶色くにごりますが、これはポリフェノールなので、少し茶色くなっても問題ありません。
時短でごぼうを白くさせたい場合は、酢水(水500mlに酢大1/2位を入れたもの)に5分ぐらい漬けると白いごぼうになります。
ごぼうは冷凍できる?
できます。しかし、生のまま冷凍するとさらに繊維を感じるようになるので、しっかり加熱して水をきってから小分けにして冷凍します。使うときに冷凍から調理することができ、だしなどもしみやすいので便利です。
食べやすくするための工夫は?
食物繊維の豊富なれんこんは、赤ちゃんには少し食べにくい食材です
薄切り、またはすりおろしたりすることで、食べやすくなります。またとろみなども活用してみましょう。
ごぼうの離乳食レシピ! 完了期
<離乳完了期のレシピ>とろとろごぼうと玉ねぎのポタージュ
材料(作りやすい量)
・ごぼう 約1/2本
・玉ねぎ中 約1/4個
・有塩バター 小さじ1/2
・牛乳 150ml
・水 150ml
作り方
① ごぼうをよく洗い、ピーラーで皮をむいて水(分量外)に5分ほどさらす
② 薄切りにした玉ねぎを色が変わるまでしっかり炒め、ごぼうも入れて炒めて、水を入れてさらにやわらかくなるまで煮込む
③ ②をミキサーで攪拌して、牛乳と一緒に再加熱して完成
※下茹で済みで冷凍したごぼうを使う場合は、凍ったまま②に入れる
※味が足りない場合、仕上げにパルメザンチーズ(小さじ1/2程度)を使ってもOK
<離乳完了期のレシピ>ぱりぱりごぼうチップス
材料(作りやすい量)
・ごぼう 2cm分(スライサーで薄くスライスしたもの)
・青のり 適量
・植物油(ごま油など) 大さじ3
※ごま油を使う場合はごまアレルギーに注意
作り方
① 薄くスライスしたごぼうを水にさらして、しっかり水をきる
② フライパンに油を入れてごぼうを揚げ焼きし、パリッとしたらよく油をきる※
③ 仕上げに適量青のりをかけて完成
※オーブンを使用する場合:ごぼうにハケで油を塗り、240~250℃に予熱したオーブンで10分ほど焼く(使用するオーブンによって焼き時間が異なるため、目安としてください)
まとめ
ごぼうは栄養価の高い食材です。ごぼうに慣れてきたらしっかり加熱して混ぜご飯などに入れて食べることもできます。赤ちゃんにとって色々な味や食感にチャレンジすることはいいことですが、衛生面に十分に配慮して食べやすく調理したもの与えましょう
(文:シライカヨコ 先生、監修:川口由美子 先生)
※画像はイメージです