家計に優しい! 作って楽しい! 家にあるもので作る、子どものおもちゃ
以前に増して、家で過ごす時間が増えました。そんななか、子どものおもちゃや、絵本への支出が増えているご家庭も多いようです。節約も兼ねて、子どものおもちゃを手作りしてみませんか。
こんにちは、ライフオーガナイザー®︎門傳(もんでん)奈々です。
「子どもの教育のため」「子どもが喜ぶためのおもちゃ」と思うと、ついつい財布の紐も緩んでしまいますね。でも成長とともに、子どもが求めるおもちゃもどんどん変化してきます。
その都度新しいおもちゃを購入していては、家計も大変!
お金をかけずに、子どもの成長を促せるようなおもちゃを手作りできればうれしいですね。
今回は、家にある空き箱や、100均一で手に入る道具を使って作ることができるおもちゃを紹介します。
幼児期は指先が発達する時期
指先の力を発達させることは、幼児期に養いたいことのひとつではないでしょうか。
指先が発達してくると、以下の動作がよりスムーズにできるようになります。
・スプーンやフォーク、箸を上手に使う
・クレヨンなどおえかきにつながる動作
・ハサミ、テープなどを使う動作
・鉛筆を持つ、文字を書く
幼児期は指先を使うおもちゃを取り入れよう!
幼児期においては、「いつの間にこんなに細かい動作ができるようになったの?」と子どもの成長に驚くことも多いですね。
指先がどんどん器用になるこの時期、「指先を使うおもちゃ」を暮らしに取り入れてみましょう。
指先の動作で意識したいのは
指先の動作で意識したいのは、「つまむ」「引く」「結ぶ」「ねじる」「はがす」「つかんだものを離す」などの動作です。
これらの動作を使って遊べるおもちゃを手作りしてみましょう。
指先を使う! 手づくりおもちゃ事例
簡単空き箱ギター
輪ゴムを弦に見立てたおもちゃは、指先でつまむ、ひっぱる、はじく、といった動作ができます。親子で簡単に作れますよ。
【材料】
・輪ゴム…2~3本
・ティッシュの空箱…ひとつ
・テープ
・ハサミ
【作り方】
①ティッシュ箱の取り出し口のビニールを外す
②輪ゴムを半分に切る
③ティッシュ箱の取り出し口にかかるように、輪ゴムをテープで止める
バランスハンガー
家にあるハンガーと洗濯バサミで、すぐに遊べるおもちゃ。
ハンガーの両端に、洗濯バサミを挟んでいくだけです。
その際、ハンガーは親が指先で支えて、洗濯バサミは子どもに扱わせます。
洗濯バサミを子どもに扱わせることで、「つまむ」「挟む」など指先の力加減を学ぶことができます。
洗濯バサミの数の多い方にハンガーが傾いていくので、重さの概念も学ぶことができます。
【材料】
・ハンガー(軽い素材のものの方がよい)…1本
・洗濯バサミ…10個程度
洗濯バサミで作る人形
人の胴体の形に切った厚紙に洗濯バサミを挟んでいき、髪の毛や手足を表現します。
厚紙のデザインを動物にしたり、ただの丸にして表情を描き加えてみたりしてもよいでしょう。どれも子どもの想像力が磨かれますし、「つまむ」「おさえる」「はさむ」という動作も行えるようになります。
【材料】
・厚紙…適量
・洗濯バサミ…10個程度
棒おとし
入れ物のフタ部分に、竹串が通るくらいの小さい穴を開けて、その穴に竹串を通していきます。ポイントは穴の大きさです。棒がギリギリ通る大きさにすることで、子どもが集中して穴に棒を差し込もうとします。
「つまむ」「差し込む」「はなす」といった動作が行えます。子どもにとっては、棒が容器の底に「カタン」と落ちる音が楽しいようです。
【材料】
・缶などフタつきの容器(フタには、竹串が通る程度の小さな穴を開けておく)…ひとつ
・先端を切り落とした竹串(先端を切り落とし、容器の高さよりも短くする)…5本程度
新聞紙でつくるおもちゃ
新聞紙を使ったおもちゃは、「ねじる」「握る」「おる」などの動作を養うことができます。
新聞紙を棒状にして、端と端を繋げた輪を使って輪投げをしてみたり、折り紙に見立てて折ってみたりなど、新聞紙を子どもの好きなように扱わせてみると、遊びが展開していきます。
【材料】
・新聞紙…適量
・セロテープ
空きカップで作るマラカス
ゼリーやヨーグルトなどのカップにビーズを詰めるだけでできる、マラカスです。
子どもにビーズを詰めてもらえば、「つまむ」動作を養うことができます。
【材料】
・ゼリーやヨーグルトなどのカップ…2個
・ビーズ…適量
・セロテープ(もしくはビニールテープ)
くじあそび
家にあるおもちゃにひもを貼りつけて、ティッシュの空き箱に入れるだけで簡単に作れます。ひもを適当に配置して、何が出てくるかわからない状態にして遊ぶと楽しめます。
「ひく」「つかむ」といった動作が養えます。
【材料】
・ティッシュ空き箱…ひとつ
・ひも…適量
・セロテープ
・おもちゃ(空き箱に収まるくらいの大きさのもの)
まとめ
気がつくと増えてしまう、子どものおもちゃ。
せっかく買ったのに子どもがすぐに飽きてしまった……そんな経験は誰でもあるのではないでしょうか?
おもちゃを買う前に、まずは家にあるもので作れないか工夫してみましょう。
親がいろいろと試行錯誤する姿を見せることで、子どもにも工夫する習慣がつくかもしれません。
手先を使うことにフォーカスすると、いろんなおもちゃを作ることができます。
手作りのおもちゃが、ひとつでも参考になればうれしいです。