
子どもの「やりたい!」を尊重するとできる!我が家で実践している【子どもの自立】のためにやっている3つのポイント
小さな子どものお世話を、つい先回りして「やってあげなくては……」となってませんか? 子どもは、成長とともにできることも増えていきます。少しずつ子どもに任せてみることで、心の成長も促すことができますよ♪ 最初は失敗や戸惑いなどもあるかと思いますが、子どもの自立心を育むだけでなく、親の手間や労力を減らしてくれます。
こんにちは。ライフオーガナイザー®の門傳(もんでん)奈々です。
毎日子どもを相手にしていると、永遠に続くような気がしてくる子育て……。仕事と家事、育児に追われて時間が足りない! と感じる方も多いのでは?
「子育て」と「時短」は一見、結びつかないように思えるかもしれません……。しかし、ちょっとした工夫で「子どもの自立」と「時短」の両方を手に入れることができますよ。
子どもは意外と自分でやれる!

子どもが小さいと、つい親がいろいろ手を出してお手伝いしてしまうことが多いですよね。子ども自身が「やりたい!」と言っていても、効率や時間の都合で親がやったほうが早いこともあり、つい「また今度ね」なんて言っている人もいるのではないでしょうか。
子育ては、ママやパパがなんでもやってあげることではありません。むしろ手を出しすぎると、親がやってくれて当たり前になってしまうことも。そうなると、将来やいざというときに、子ども自身が困る状況になりかねません。
子どもの成長とともに子どもができることは子どもに任せることを意識していくと、ママやパパの負担も少しずつ減っていきます。
結果的に、親の時間にゆとりができ、子育て以外の時間を確保することも可能に。そうすると、心にもゆとりができて子どもにもやさしく接することができる……というよい循環も生まれます。
子どもの自立心を育む3つのポイント

子どもが成長してくると身長が伸び、手先も器用に使えるようになってきます。そうなったら、子どもに裁量を持たせていろいろやらせてみましょう。
はじめは時間がかかるかもしれませんが、慣れてくれば自分でやってくれるようになります。長い目で見れば親がラクになりますよ。
子ども自身にやってもらう上で大切なのが、以下の3つのポイントです。
1. 高さ
2. 収納場所
3. 安心安全
まず「高さ」は、子どもの手の届くところに道具などを準備することです。子どもの手が届かない場所にあると結局「取って〜」となり、親の手がかかります。
次に「収納場所」です。使用する道具を使う場所の近くに収納してあげることで、子どもでもわかりやすくなり、取り出しやすくなります。
そして最後にしてもっとも重要なのが、「安心安全」です。上履きなどを子どもに洗ってもらう場合、ブラシやバケツなどは手の届くところに置いて構いませんが、洗剤などは手の届かない場所に置くようにしましょう。
【年齢別】子どもに自分でやってもらえること
入園前の子どもにできること

この年代の子どもがひとりでできることは、正直あまり多くありませんが、少しでもやってもらうことで親がラクになる場面はあります。具体的には以下のようなことが挙げられます。
・靴をそろえる
・スプーン、フォークなどを並べる
・遊んだ人形をしまう
園児の子どもにできること

このころになると、自分でできることが増えてきて、頼りになる場面も増えてきます。
・ハンカチ、ティッシュを自分で準備する
・(園から帰ってきたら)園グッズをカバンから出して洗濯に出す
・制服を自分で脱ぎ着する
小学生の子どもにできること

できることは子どもに任せるようにすることで、子ども自身が「家族の役に立っている」という意識が芽生えます。
6年間で心身ともに著しく成長する小学生。高学年では家庭科の授業もはじまるので、家事の手伝いをしてもらえるなど戦力になることも。
・学校の準備(教科書やその他の持ち物)
・取り込んだ洗濯物を棚やクローゼットにしまう
・野菜の皮むき、お米を研ぐなど
【実例】我が家で実践している工夫
① お茶セットはカウンターに置く

子ども用に麦茶を作っているご家庭も多いと思います。もちろん我が家もそう。
冷蔵庫で管理している方も多いと思いますが、我が家ではキッチンカウンターに置いています。カウンターに置くことで、子どもが自分で動いてお茶を飲みに来てくれるので「お茶ちょうだい!」などと言われ、いちいち親が入れるようなことはありません。
万が一こぼしたとしても、キッチンにいる親がすぐに拭いたり、キッチンに置いてある布巾で子どもが自分で拭いたりなど、すぐに対応できます。これも、キッチンカウンターに置くメリットです。
② 子どもが取り出しやすい場所にプリントは収納

学校や習い事、塾などで配布されるプリント類。デジタル社会といえども、紙で配られるものも案外多いです。
子どもが3人の我が家では、学校のプリントはひとりずつクリアファイルを作ってそこに入れています。
そのファイルの収納場所は、キッチンの下のほうの棚です。その場所に収納することで、子どもが「明日の持ち物なんだっけ?」と言いながら自分でプリントを出して確認してくれます。
③ 上履き洗いには扱いやすい道具を準備

週末になると持ち帰る学校の上履き。それを子どもに洗ってもらえると助かります。
上履きを洗う際に必要な道具は桶とブラシです。我が家では、洗い桶はやわらかいものを採用。子どもにも扱いやすいうえ、小さく折りたためるので、使い終わったらすき間に収納できるのも便利です。ブラシは100均のものを使用。取り出しやすい場所に収納しています。
ちなみに我が家の子どもたちは、ボディソープで上履きを洗っています。洗浄力は少し落ちるかもしれませんが、子どもに扱わせても安心です。
まとめ
一見結びつきが薄いように思える「子育て」と「時短」ですが、子どもが自分でできることは任せてやってもらうことで親の手間が少なくなります。
子どもが作業に慣れるまでは時間がかかるので、自分でやってしまいたくなるかもしれません。しかし、長い目で見れば子ども自身の家事力を上げ、自立を促すことにもつながってきます。ぱっとやってしまいたい気持ちをぐっと堪えて、少しずつお任せしてみましょう。