
在宅ワークを快適にするための環境づくり! 専門家が教える3つのコツ
在宅ワーク(テレワーク)が世の中に浸透し、そのメリットを実感している人は多いと思います。その一方で、オン・オフの切り替えが難しいなど、在宅ワークならではの悩みも聞こえてきます。そこで今回は、そうしたお悩みに対して、快適な環境づくりのポイントを3つご紹介します。
こんにちは。ライフオーガナイザー®・クローゼットオーガナイザー®の原田ひろみです。
増え続けている在宅ワーク(テレワーク)という働き方。在宅ワーク中心の生活に慣れたという人もいれば、一方で、転職などで在宅ワークが始まったばかりという人もいるのではないでしょうか。長年通勤生活を送ってきたため、なんとなく不便や不都合を覚えながら働いている、という人もいるかもしれません。自宅ではなかなか仕事が進まないというお悩みはよく聞かれます。
集中して仕事をするためには、環境を整えることがとても大切になってきます。
在宅ワークの働き方のお悩み


通勤の必要もなく、場所や時間にとらわれずに仕事ができるのは、在宅ワークの魅力ですよね。しかし、フルタイムで毎日出勤する働き方と比べると以下のようなお悩みが多いようです。
・仕事とプライベートの切り替えが難しい。
・家族が家にいるときは仕事がはかどらない。仕事を中断せざるをえないこともある。
・一人だと集中力が続かない。
・ワークスペースを作る場所がない。
家で仕事をするときは、仕事のオンとオフの切り替えが難しかったり、時間管理も曖昧になりがち。そこで、快適な環境づくりのポイントを3つご紹介します。
(1)在宅ワークで必要なものをリスト化する


在宅ワークの環境づくりで、ぜひはじめにやっていただきたいことは、必要なものをリストに書き出すことです。
もちろんどこにワークスペースを作るかも大切ですが、仕事で必要なものは意外と多いものです。必要なものを把握していない状態で、先に場所だけ決めてしまうと、せっかく作業スペースを作ったのに必要なものが多すぎて狭くなったり、作業がしづらいなど、快適な仕事環境をつくることはできません。
たとえば、デスク、椅子、ライト、パソコン、キーボード、マウス、文房具、書類やファイル……。在宅ワークではリモート会議などもあるので、webカメラやマイク、イヤホンなども必要ですね。

さらに、書き出したリストを「常に使うもの」「時々使うもの」など使用頻度別にわけると、ワークスペースの配置を決める際に役立ちます。
小さいスペースしか確保できない場合は、毎日使うものだけ置くようにして、使用頻度が低いものはトレーなどにまとめて別の場所に置き、必要なときにだけすぐに取り出せる状態にしておくなど、臨機応変に対応することができます。
(2)ワークスペースはどこに作る?


次にどこをワークスペースにするかも大切ですね。使える部屋がない、仕事をするスペースがないということで悩まれる方も多いかもしれません。
ワークスペースの場所を決める際、在宅での仕事スタイル、ライフスタイルなども考慮して選んでみてください。
リビングやダイニングなどの共有スペースに作るのか、寝室などの別室にするのかは、空いている部屋の有無、家族の年齢、リモート会議の有無によっても変わってくると思います。
ダイニングテーブルを使ったり、リビングの一角にデスクを置き、ワークスペースにされてる方も多いですね。
実際に私もダイニングテーブルを利用したこともありましたし、リビングダイニングの一角にデスクを置いてワークスペースとして使っていた頃もありました。
実際にどのように使っていたかご紹介します。
リビングダイニングにワークスペースを作る
子供が小学校低学年までは、目が行き届くリビングダイニングをワークスペースにしていました。
広々と使いたいときは、ダイニングテーブルはとても便利です。しかし、家族との共有スペースでもあるため、食事の際に物を片づけたり、端に寄せたりする必要があり、一度中断してしまうとどうしても気が散ってしまいます。
そのためダイニングの壁側に幅120cm、奥行45cmのデスクを置いてワークスペースを作り、椅子はダイニングのものを併用しました。
専用デスクを作ったことで、仕事のオンとオフの切り替えがしやすくなりました。

また、リビングダイニングで仕事をしていて困ったことは、集中しづらいことでした。家族がいるとき、仕事中に話しかけられたり、テレビをつけられるとなかなか集中できません。
逆にメリットは、休憩時間にソファでゆっくり休めること。すきま時間に家事をすることもあります。
共有スペースであるリビングダイニングで仕事をするときは、特に仕事のオンとオフの切り替えを意識することで作業効率を上げるようにしました。
寝室など別室にワークスペースを作る
現在は、別室にワークスペースを作っています。
別室のメリットは、集中しやすいこと。
また、休憩に入る際はデスクをそのままの状態にできるので、作業に戻るときもスムーズですし、オンとオフの切り替えもしやすかったです。
リモートでオンライン講座などをする際も、周りの音などを気にすることがありません。
別室となるとスペースを確保するのが難しい場合もありますが、小さいスペースでもいいので空間を仕切ると集中しやすくなります。
わが家は室内物干しがある部屋の一部をワークスペースにしました。雑然としている中で仕事をすると集中しづらいですが、家具の配置を工夫して視線を切り分け、コックピットのようなスペースを作りました。

(3)在宅ワークスペースを快適にする工夫
キャスター付き収納棚で作業スペースを増やす

棚板にキャスターを取り付けて収納付きサイドテーブルを作りました。収納スペースには仕事の資料などを入れ、デスクの上に資料を広げられるスペースがないときは、サイドテーブルとして使っています。使わないときはデスクの下に収まるので機能的で作業効率が上がりました。
作業スペースが足りない場合は、サイドテーブルを活用することで解消する場合もあります。
パソコンの移動もラク! 取っ手つきスタンドバッグ

自立するバッグでフリーアドレス用バッグを作りました。無印良品の半透明の取っ手つきバッグ(現在では廃版)内に、キングジム「フリオ スタンドバッグ」を入れて家での移動用スタンドバッグとして活用しています。
リモート会議などで場所を移動したいときには、こちらのバッグにノートパソコン、資料など必要な物をまとめるだけで持ち運びも移動もラクにでき、とても便利です。
PC周辺機器のごちゃごちゃは「1BOX1アイテム」でスッキリ管理

PC周辺機器はコードが絡んだりとどうしてもごちゃごちゃしがちです。特にヘッドホンなどは、コードが絡まってすぐに取り出せなくて困った経験がありました。
少しでもスムーズに取り出せるように、PC周辺機器はすべて一緒に入れて管理せず、ヘッドホンだけ、外づけハードディスクだけなど1アイテムずつボックスにいれて取り出しやすくしています。
ちょっとしたことですが、出し入れがスムーズだと作業効率が上がりますよ。
まとめ
在宅ワークを快適に過ごすための環境づくりについてご紹介しました。仕事とプライベートの切り替えや集中力が続かない場合は、仕事のオンとオフ、時間のメリハリ、空間の区別なども意識してください。
仕事に集中できるように、少しでもストレスのない環境づくりを意識してみてくださいね。