離乳食のトマトペーストいつから?初期・中期・後期レシピ【管理栄養士監修】
毎日の離乳食作りはなかなか大変なものです。便利なものであれば取り入れたいですが、トマトペーストはいつから使えるのでしょうか。今回はトマトがわりに使える? どう選べばいい? など赤ちゃんの食事にトマトペーストを使う場合の疑問にお答えします。おすすめ離乳食レシピも参考にしてください!
トマトペースト、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
トマトペーストは離乳食に使っていいの?
トマトペーストは、トマトを煮詰めて裏ごして濃縮したトマトの加工品です。皮や種を取る手間も省けますし、初めからペースト状なので薄めれば離乳食初期から使えます。
ただし、食塩や添加物が入っているものもあるので、無添加の含まれていないものを選びましょう。
トマトペーストに含まれる栄養素は?
トマトを濃縮しているため、生のトマトと比べカロリーは4〜5倍、その他の栄養素も倍以上含まれています。抗酸化物質であるリコピンやビタミン・ミネラルなどを含みますが、カリウムも豊富な食材です。うま味成分であるグルタミン酸が豊富に含まれています。鰹節などに含まれるイノシン酸との相性が良く、お互いのうまみを引き立ててよりおいしく食べることができます。
離乳食のトマトペースト、調理と保存の注意点
栄養たっぷりなトマトペーストですが、離乳食で使う時はいくつかのポイントを押さえておきましょう。
トマトペーストの薄め方
トマトペーストは、トマトを煮詰めて裏ごして濃縮されています。そのままだと濃すぎて、赤ちゃんの未熟な消化器には負担がかかります。そのまま使用せず、お湯やだし汁、スープ等で10倍くらいに薄めて使いましょう
使い切るか冷凍保存で
なるべく個包装で、1回で使い切れるタイプが望ましいです。薄めたものはフリーザーバッグや製氷皿で冷凍保存し、1ヶ月を目途に使い切りましょう。
トマトペーストの離乳食、よくある疑問
離乳食でトマトペーストを使う際、トマト代わりに使っていいのか、トマトピューレとの違いはあるか、どう選べばいいのか、など迷うものです。ここではそんな疑問にお答えしましょう。
トマトペーストはトマトの代わりになるの?
トマトペーストは、トマトを濃縮したものです。食塩や添加物の含まれていないものは、薄めて使うことでトマトをペーストにしたものと同様に使えます。皮や種を取る手間がない分、時短になりますね。
どんなトマトペーストを選んだらいいの?
市販品には、食塩や香辛料を加えたものもあります。無添加のものを選びましょう。無添加以外のものを使用するのは離乳後期(9〜11ヶ月)ごろからにして、お湯などで薄めたり大人からの取り分け料理で使用しましょう。
トマトペーストとトマトピューレの違いは?
市販されている商品にもよりますが、トマトピューレはトマトを約3倍、トマトペーストは約6倍に濃縮しています。トマトペーストはピューレよりも水分が少ないので、料理のコクを出すために使うことが多いです。
トマトペーストの離乳食レシピ!初期・中期・後期
最後に、トマトペーストよりを使った離乳食レシピをご紹介します。トマトの旨味たっぷりなので、赤ちゃんも喜んでくれるはず!
<離乳初期のレシピ>トマトのペースト
材料(作りやすい分量)
・トマトペースト 大さじ1
・水 180㏄
・水溶き片栗粉 適量(水:片栗粉=1:1)
作り方
① 鍋に水を沸かし、トマトペーストを加えて溶かす
② 沸騰したら、水溶き片栗粉でとろみをつける
<離乳中期のレシピ>チキンのトマトリゾット
材料(1回量)
・鶏ささみ 15g
・ブロッコリー 1房(小さじ2)
・トマトペースト 小さじ1/2
・全がゆ 50g
・野菜スープ 小さじ1
作り方
① 鶏ささみは、耐熱皿にのせ、レンジで加熱し、細かくきざむ
② ブロッコリーは軟らかく茹でて、花蕾をフォークでつぶす
③ 全がゆにトマトペーストを加え、全体を均一に混ぜ、①・②を混ぜる
④ お好みのかたさに、野菜スープで調節する
<離乳後期のレシピ>ハヤシライス
材料(1回量)
・牛ひき肉 15g
・玉ねぎ 10g
・にんじん 10g
・じゃがいも 10g
・油 少々
・トマトペースト 10g
・野菜スープ 100cc
・全がゆ 90g
作り方
① 玉ねぎ・にんじん・じゃがいもは5mm角くらいに切る
② 鍋に油を熱し、牛ひき肉と①を炒める
③ ②に野菜スープ・トマトペーストを加えてやわらかくなるまで煮る
④ 皿におかゆを盛り、③をかける
まとめ
トマトペーストはトマトを煮詰めて裏ごしてあり、裏ごす手間がないので離乳初期から使え、短時間でトマトベースの料理が作れます。肉や昆布などのうまみの出る食材とともに料理することで味に深みが出て、他に調味料がなくてもおいしくいただけます。大人の料理からの取り分けにも活用してみてください。
(文:三浦真由美 先生、監修:川口由美子 先生)
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