パセリをダメにする前に試してみて! 上手なパセリの保存方法と長く楽しむコツ
ひと袋がかなりの大きさで販売されているパセリ。傷みが早いので、少しだけ使った後にそのまま置いておいたら、気づけば黄色くなってダメになっていることも(涙)。でも、上手に保存すれば意外に長く楽しめますよ♪
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
彩り野菜として添えられることの多いパセリ。しかし1度に使う量はさほど多くありませんよね。おうちで育てている場合は必要な分だけ収穫して使うことができますが、店頭で販売されているパセリは安価だけどかなりのボリュームだったりしませんか? この量を使い切れないからと、パセリを購入しない方もきっと多いのではないでしょうか。
実はパセリは彩りとしてだけでなく、栄養豊富なハーブとしてぜひ料理に活用してほしい食材。独特の香りが味のアクセントになったり、肉や魚のくさみ消しの役割もしてくれます。
傷みが早く、そのままだと数日で色が変わってしなびてきてしまいますが、使いやすい形に上手に保存することで、日持ちさせ、しっかり最後まで使い切ることができます。
保存の仕方はいくつかありますが、それぞれのやり方によって使いやすさや味わいも変わるので、用途や好みに合わせて保存してみてください。
冷蔵保存
パリッとした新鮮なパセリは、乾燥が大敵。せっかくのきれいな色と鮮度を保つため、冷蔵保存するときにもひと工夫すると長持ちします。フレッシュなパセリの香りを感じるには、そのまま使うのが一番ですよね。冷蔵保存で持ちがよくなると、パセリがもっと手軽に使うことができるようになります。
【冷蔵保存のコツ】
パセリの水分が抜けないように水を入れたコップに茎をさし、葉の部分はすっぽりとポリ袋を被せます。冷蔵庫の中はかなり乾燥するので、袋の口は輪ゴムで閉じてから野菜室へ。それでも乾燥するようなら様子を見て、葉に霧吹きをかけてあげます。
こうすることで、数日で傷むパセリが約2週間程度日持ちするように。水をこまめに変えたり、茎の先の色が変わってきたら切り、戻してあげたりすると、持ちも良くなります。
【洗い方】
パセリの葉は縮れて、汚れやごみが入り込みやすいので、使う前にはしっかり洗うようにしましょう。流水を流し入れたボウルに逆さまに浸けてジャブジャブ洗ってください。一見きれいなパセリでも、洗ってみると、水に汚れやごみが出てくるのでびっくりするかもしれません。
パリッとして細い茎や葉は、水で洗うときによく折れてしまいます。ボウルに水を張り、茎を持って振り洗いすると洗いやすく、汚れも落ちやすいのでオススメです。
【使い方】
生のパセリは仕上げの彩り食材として重宝しますよね。刻んでパラパラとかけるだけで、一気に映える料理に変身! 料理に入れるときも用途に合わせて刻んだり、ちぎったりして加えればOKです。
冷凍保存
冷蔵保存の期間よりも長持ちさせる一番簡単な方法は、冷凍保存です。冷蔵保存より場所も取らず、コンパクトに保管できます。簡単ですぐにできて、比較的色もきれいに保たれ、使いたい分だけ取り出せて便利。ただし、食感は変わってしまうので、加熱料理向きになります。仕上げの彩りとしてかける程度なら大丈夫ですが、生のパリッとした食感にはなりません。
【冷凍保存のコツ】
パセリをよく洗い、茎と葉に分けます。茎は煮込み料理のくさみ消しに使えるので、茎だけ別に冷凍しておくと使いやすいです。
パセリの葉・茎ともに、キッチンペーパーなどを使ってしっかり水分を取るようにします。
後はフリーザーバッグに入れて、空気を抜いて口を閉じ、冷凍庫へ。保存期間は1ヶ月を目安にして使うようにしましょう。
凍ったら袋の上から手で崩すと、簡単に刻んだ状態になります。房のままで料理に使いたい場合は、崩さずにそのまま冷凍してください。
【使い方】
パセリの葉は薄いので、冷凍しても、触ったらすぐに溶けてしまいます。解凍すると水っぽくなるので、使うときは凍ったまま調理します。このとき袋から直接振って出すか、スプーンで出すようにして、使わない分はすぐに冷凍庫に戻すようにしましょう。
乾燥させて保存
ドライパセリは使いやすく保存も効くので、普段はパセリといえばこれ、という方は多いと思いますが、自家製でも作ることができます。短時間でしっかり乾燥させることが、きれいに作るためのコツ。
【乾燥保存のコツ】
短時間に乾燥させるには、乾かす前にしっかりと水分を取ることが大切です。よく洗って葉の部分だけ取り、キッチンペーパーで水気を取ってから乾燥させます。
耐熱皿にキッチンペーパーを敷き、パセリを広げて600Wの電子レンジで3分加熱。パリパリになっていない場合は更に加熱して乾燥させてください。
指で簡単に崩すことができる程度にパリパリになったら、きれいな密閉容器に崩して入れます。湿気を吸いやすいので、乾燥材も一緒に入れると◎。1ヶ月程度で使いきるようにしましょう。
【使い方】
料理に入れたり、仕上げの彩りにこのまま振りかけて使えます。生の色の鮮やかさには負けますが、ドライパセリもなかなかきれいです。色はだんだんと退色していくので、日の当たらない、湿気の少ない場所に保管するようにしましょう。
加工して保存
少し手を加えて加工することで、保存期間を長くすることもできます。時間のある時にまとめて作っておくと、すぐに使えて重宝します。時短できるアイテムとしてもオススメなので、使いきれないパセリがあればぜひストックしてみて♪
パセリバター(エスカルゴバター)
とっても簡単で、使い勝手もいいのがパセリバター。もともとはエスカルゴバターという名前で、エスカルゴを料理するときに使われますが、万能と言ってもいいくらい、さまざまな食材によく合います。
【材料】
・パセリ……20g
・無塩バター……100g
・ニンニク……1片
・塩……小さじ1/2
・コショウ……適量
【作り方】
①パセリ、ニンニクをみじん切りにする。
②バターを室温に戻して柔らかくし、全ての材料を加えて混ぜる。
③ラップで包んで棒状にし、冷蔵庫で冷やし固める。
細かく刻んで全部混ぜるだけです! パセリバターは冷蔵庫で保存し、2週間程度を目安に使い切るようにしましょう。
冷凍すれば1ヶ月程度保存可能となります。棒状ではなく薄いシート状にして冷凍すれば、使いたい分だけ手で折って取り出すことができて、こちらも便利です。ラップで包むか、フリーザーバッグに入れてシート状にして冷凍してください。
【使い方】
パセリとにんにくの香り、バターのコクが食欲をそそる味なので、これひとつあれば活用シーンは無限! トーストに塗ったり、パスタに絡めたり、溶かしてきのこや肉、魚、魚介類をソテーしたり。とにかく何でも合います。
冷蔵庫や冷凍庫にストックがあると本当に便利です。合わせる食材や気分によって、調理の仕上げに醤油をプラスしたり、マスタードをプラスしたり、レモン汁をかけたりと味のバリエーションも楽しめます。
ジェノベーゼ風パセリソース
ジェノベーゼといえばバジルで作るソースですが、これをパセリで作ってもなかなかおいしいのをご存じでしょうか。香りはやはり違いますが、パセリのソースはクセが少なく爽やか。そしてバジルは熱や空気に触れることですぐに退色してしまいますが、パセリはバジルに比べると鮮やかな緑色を残しやすく、きれいな色のソースになります。
【材料】
・パセリ……100g
・ナッツ(松の実やクルミ)……80g
・ニンニク……4片
・オリーブ油……200ml
・塩……小さじ1
ジェノベーゼは松の実で作るものが多いですが、クルミなどのほかのナッツでも作ることができますよ。保存をよくするためにチーズは入れないレシピですが、お好みで加えてください。使うときに加えても◎。
【作り方】
①パセリをよく洗い、葉だけ摘んでよく水気を取る。
②パセリ以外の材料を深さのあるボウルに入れブレンダーでかき混ぜる。
③パセリも加えて滑らかになるまでかき混ぜる。
ミキサーがあれば材料を全て入れてスイッチを押すだけでできちゃいます♪
清潔な瓶に詰めて冷蔵庫で2週間程度保存可。パセリバターのようにシート状にして冷凍すれば長期保存もできます。バターよりも緩いペーストなので、冷凍するときはフリーザーバッグに入れて薄く伸ばして冷凍すると使いやすいです。
【使い方】
パンやチップスのディップや、ジェノベーゼソースのようにパスタに絡めたり、肉や魚の下味や仕上げのソースとしても。温野菜やゆで卵にかけるだけでもおいしいです。
料理に入れて
下味冷凍の食材に加えたり、生地に練り込んで冷凍するなど、パセリを料理に入れてしまって保存するのもオススメ。ひき肉に混ぜ込んで肉ダネを作っておけば、いろいろな料理に活用できます。
肉ダネの状態で冷凍しても、火を通してから冷凍してもOK! 夕食のおかずとして作るときに多めに作ってストックしておくのもいいですよね。
パセリを練り込んだままの状態でも十分風味が感じられておいしいですが、仕上げの味つけでケチャップ+ソースでデミグラスハンバーグ風にしたり、砂糖+醤油で照り焼き風にしたりアレンジすることもできます。お弁当用や、忙しいときのおかず用としても、すぐに仕上げられるので重宝しますよ。
まとめ
なかなか使い切るのが難しく感じるパセリですが、上手に保存することで、長く保存しながら活用することができます。そのままでは数日で色が変わってきてしまいますが、コツをしっかり押さえれば生のままでも2週間程度、冷凍や乾燥すれば1ヶ月ほど楽しめ、ひと手間加えて加工すれば時短料理に大活躍。彩りよく、栄養も豊富なパセリを上手に保存してフル活用してくださいね♪