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2021年06月22日 15:30 更新

離乳食にカレーはいつから?取り分け方法やおすすめレシピ、冷凍方法【管理栄養士監修】

大人も子どもも大好きなカレーは、離乳食ではいつから食べさせて良いのか疑問に思ったことのある人も多いのではないでしょうか。今回は離乳期におけるカレーの始め方やカレーを作る時のポイントなどをご紹介します。

離乳食にカレーはいつから?

歩きそうな1歳の赤ちゃん

簡単に作れて子どもにも人気のカレーは、いつごろから食べさせていいのでしょうか。

離乳食にカレーは1歳ごろから

カレーなどの刺激が強い食べ物を与えられるようになる時期は、完了期食に移行する1歳以降が目安です。

カレーは例え「甘口タイプ」のカレールウであっても、多数のスパイスが含まれており、多少の刺激はあります。また、カレールウには塩分や油も多く含まれているため、子どもにとっては味が濃いといえます。初めて食べさせる場合には、辛さや香りを抑えた子ども用のカレールウから始めることをおすすめします。

カレー粉の使用も完了期ごろから

カレーパウダー

カレー粉はターメリックやトウガラシ、コショウ、クミンなどのスパイスがブレンドして作られています。赤ちゃんにとっては刺激が強いので、与える際はカレー同様に離乳完了期(1歳〜1歳半)から、ごく少量を料理の風味付け程度に使いましょう。魚など匂いが気になるときなどに、少しだけカレー粉を加えることで食べやすくなることもあります。

離乳食にカレーを作るときのポイント・注意点

カレーを作る鍋

それでは、1離乳食のカレーについてポイントを見ていきましょう。注意点もあるので、ぜひチェックしてくださいね。

野菜・肉は小さめにする

カレーにはとろみがついており、大人にとっても飲み込みやすく食べやすい料理ですよね。これは子どもにとっても同じことです。食材をよく噛まず飲み込む恐れがあるため、野菜や肉は小さめに切りましょう。カレーなどの粘度の高い料理の際には、食材の大きさに工夫が必要です。

特に肉は繊維が多く、のどに詰まりやすいので誤嚥のリスクがあります。ひき肉を使うこともおすすめですよ。

大人用のカレールウを入れる前に取り分ける

大人の味付けをする前に離乳食用に取り分けることは、様々な料理で使える方法です。

カレーでは肉や野菜を煮込んだ後、大人のカレールウを入れる前に離乳食用に取り分けます。取り分けた具材を食べやすい大きさに切り、子ども用に味付けをすることで、簡単に大人用と子ども用の食事を作ることが出来ます。

子ども用のカレールウを使う

赤ちゃんのカレー

離乳食にカレーを作る際には、子ども用に作られたカレールウを使うことをおすすめします。

カレールウにはいろいろな商品がありますが、中にはちみつを使用したものもあります。はちみつは1歳未満の赤ちゃんが食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあるので、1歳までは与えないことになっています。

また、大人用のカレールウには化学調味料や塩分、脂肪分を多く含むものがあるので子ども向けに薄味でつくられたカレールウを使用しましょう。初めてカレーを与える際には、カレーを牛乳や育児用ミルクで薄めると味がまろやかになって食べやすくなるのでおすすめです。

3歳ごろまでは子ども用のルウがおすすめ

離乳食から幼児食に移行してからも、3歳ごろまでは刺激が少ない子供用のカレールウを使うことをおすすめします。大人と同じ料理が食べられることが増えてくる幼児食ですが、まだまだ胃や腸の機能は未発達です。負担をかけないためにもしばらくは子ども用のカレールウを使って料理をしましょう。

カレールウのアレルゲンに注意

カレールウ

カレーのルウには特定原材料7品目に含まれる乳成分や小麦が使われている製品があります。また、特定原材料に準ずるものに該当する大豆や豚肉、バナナ、りんご等が含まれている製品もあります。

これらの食材を普段から食べられているのであれば問題ありませんが、食物アレルギーを持っている場合は必ずパッケージを確認しましょう。アレルゲン不使用のカレー製品も多数販売されていますよ。

離乳食用カレーの保存方法

カレーは一度にたくさん作り、保存することも可能です。しかし、保存方法を誤ると菌が繁殖してしまうリスクが高いので、注意しましょう

カレーの常温保存はNG

カレーの鍋

カレーの常温保存は食中毒の危険性が高まります。季節に関係なく、カレーなどの煮込み料理は常温保存により、ウエルシュ菌という食中毒菌が繁殖しやすくなります。

ウエルシュ菌は熱に強く、通常の調理では死滅しないことが特徴であり、酸素の無い状態を好みます。カレーなどの粘度の高い食品の中心部は低酸素のためウエルシュ菌にとって好条件の場所です。

45℃前後で急激に増殖するという特徴もあることから、常温に置いたカレーではどんどんウエルシュ菌が増え続けていくため、カレーを保存する際には必ず常温保管は避け、冷蔵保存または冷凍保存しましょう。

冷凍保存のコツ・ポイント

カレーを保存する際には冷凍保存がおすすめです。

1食分ずつ小分けにし、しっかりと冷ましたものを容器や冷凍用保存袋に入れます。冷凍する際に、味が落ちることを防ぐためできる限り空気を抜くことをおすすめします。また、冷凍して1週間を目安に食べきり、再加熱する際にはしっかりと加熱をしましょう。

1歳から食べられる!カレーを使った離乳食アレンジレシピ

それでは最後に、カレーを使ったアレンジレシピをご紹介します。ご飯にかけるだけでなく、サラダやパンとも組み合わせてみてください。

カレー味のポテトサラダ

ポテトサラダにごく少量のカレー粉を加えるだけで、カレー風味のポテトサラダができます。カレーの風味で食欲もそそられますよ。

ゆでてつぶしたじゃがいもに、ツナ缶、ゆでたにんじんブロッコリーなどを小さく切って混ぜ合わせ、ヨーグルト大さじ1・マヨネーズ小さじ1程度を入れ、カレー粉をひとつまみ加えて和えます。

大人のカレー用にゆでたじゃがいもとにんじんを使ってもいいですね!

カレーのサンドウィッチ

カレーの材料を炒める

カレーパンは油で揚げており脂質も高いですが、ドライカレーを作り食パンに薄く挟むことで脂質も抑えられ、食べやすいものになります。

みじんぎりの野菜豚ひき肉を炒め、ケチャップカレー粉少々で味をつけて食パンにはさみます。

まとめ

簡単に調理ができ、子どもに好まれるカレーを食事に取り入れることにより、料理のレパートリーが今まで以上に増えるかと思います。しかし、刺激が強いカレールウやカレー粉を使用するのは1歳を過ぎたころを目安にしましょう。店頭には様々な子ども用のカレールウが販売されています。それぞれ、メーカーによって味も違うので、いろいろなカレーを試してみると新たな発見になり面白いかもしれませんね。なかなか食べてくれない食材もカレー味にすると、食べてくれることもあるのでいろいろなアレンジを試してみましょう。

(文:茅野陽 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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