アレンジでメニューは無限に! マンネリ化しない子どものお弁当おかず
子ども用のお弁当作りで悩むのがおかず。マンネリ化しやすいのが悩みですが、同じおかずもアレンジすればレパートリーは無限に広がります。今回は人気のおかずの中から、卵焼き・唐揚げ・肉巻きのアレンジメニューをご紹介します。
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
子どものお弁当作りをはじめてかなりの年月が経ち、そうこうするうちにキャラ弁教室を開催するようになりました。教室に来られる皆さんからよく耳にしたのが、おかずがマンネリになってしまうということ。
まだ小さいうちは、味覚も発達途中です。難なく食べられるメニューは限られ、警戒される(笑)おかずもあったりします。かといって、お弁当時間が楽しみになるよう、好きなものばかりを詰めれば、どうしても決まったメニューになりがちですよね。
もちろん、1日に3食同じメニューのお弁当を食べるわけではないので、もし園に持っていくお弁当がいつも同じだったとしても、食べる本人が気に入っているのであればそこまで気にする必要はないと思います。ほかの食事で栄養バランスは補うこともできるし、1回の食事で完璧にする必要はありません。
ただ、お気に入りの2~3種類のおかずをローテーションして飽きてしまうようなら、少しアレンジを加えることで、同じおかずの種類を増やしてみてはどうでしょうか。味つけや合わせる食材によって、ちょっとずつ食べられるものも増え、苦手なものを克服できることもあります。
作る側としても、たくさんの調理法を駆使してお弁当を作るのは大変ですが、いつものメニューをアレンジするだけなので、取り入れやすい点でもオススメです。
卵焼きアレンジ
お弁当に入れてほしいとリクエストされることが多い卵焼き。我が家でも子どもから絶大な人気を誇っています。明るい黄色はお弁当の彩りとしてもきれいで、材料費も安価なので、とても助かる一品。味つけは家庭によって、甘い味つけや出汁が効いたもの等違いがあると思いますので、お好みで味つけするのが一番。おうちの卵焼きはホッとする味です。
具材でアレンジ
シンプルなプレーンの卵焼きもおいしいですが、アレンジのしやすさでいうとかなり優秀なので、卵焼きだけで本が1冊作れてしまいそうなくらい多くの味が生み出せます。味つけを変えてみたり、具材を混ぜ込んでみたり……。卵でまとめることで、苦手なものでも食べやすくなります。食材の色も加わって、華やかな見た目になるのも高ポイント。もちろん栄養的にもプラスできます。
卵焼きをきれいに焼くポイントは3つ。具材が入っても同じですが、甘みが強い味つけの場合などは焦げやすくなるので火加減を調整してください。
① 卵の白身を切るように混ぜる
② 卵焼き器をアツアツに温めてから焼く。
③ 慌てない!
卵を濾したりすると、きめ細やかな仕上がりになりますが、なかなか忙しいときには面倒ですよね。個人的には混ざり切ってなくて、白身の部分ができてしまうのも結構好きです。それよりもふわっとした食感と、きれいな焼き上がりに意識を向けています。
ふわっとした食感にする隠し技として、マヨネーズを少し加えるというものもありますが、私がいつもしているのはしっかり温めた卵焼き器に油を薄く引いてから、卵を流し入れること。アツアツの卵焼き器を濡れ布巾の上に置いて少し落ち着かせると、油の馴染みもよくなり、卵がサッと剥がれやすくなります。
火加減は強火から中火程度に落とすと、卵はブクブクと気泡ができますが、慌てずに。多くのレシピではこの気泡を菜箸でつぶすとなっていますが、私はぐるぐる混ぜて半熟の状態にしてから巻いています。こうすることで空気が入りふわっとした食感に。卵をいくつも使う量だと、何巻きもすることになりますが、2周目以降は普通に焼いていきます。
焼き加減なども好みがあると思いますので、焼き方のひとつの方法として参考にしてみてください。
ほうれん草、キャベツ、にんじん、オクラ、パセリなどの野菜からチーズ、ハム、カニカマ、海苔、青のりなど、いろいろな食材で作ってみてください。ちょっと子どもが苦手なきんぴらごぼうやごまあえ、ひじきの煮物なども、卵焼きにしてしまうと食べやすく、ポロポロこぼれることもないのでオススメですよ。
完全に混ぜてもいいですし、ぐるぐる巻いた断面が出るように卵の上に広げて巻いてもキレイ。味つけも、混ぜた食材の合わせて変えてもいいですね♪
デコでアレンジ
パッと目を引く卵焼きは、デコ食材としても優秀です。カットの仕方や並べ方で手軽にキャラおかずにできます。
焼き立てはまだ柔らかいので、ラップで包んで形を整えて冷ますことで変形も可能。おにぎり型や花型にもできます。
海苔やハムなどを使って卵焼きにデコレーションしてもキレイです。
唐揚げアレンジ
お弁当おかずで人気といえば唐揚げも外せません。朝から揚げ物はちょっと……と思いますが、リクエスト率はかなり高いです。
唐揚げもご家庭の味がありますよね。我が家では醤油ベースにニンニクと生姜をすりおろして鶏肉に揉み込んだものが基本の味。塩胡椒だけでシンプルに味つけしたものもおいしいです。
小麦粉と片栗粉のどちらかを使うかも好みがわかれるかもしれませんが、我が家はその日の気分で(笑)。半々に配合して使うこともあります。水分を衣に加えて揚げる唐揚げに、粉をまぶすようにして揚げる竜田揚げのどちらも人気。
鶏肉が多いと思いますが、豚肉や鮭などの唐揚げもおいしいですよね。根菜類の唐揚げも子どもウケがかなりイイです。
味つけアレンジ
唐揚げの基本となる味つけはおうちの味としてベースとなりますが、ごまを衣に加えたごま唐揚げ、玉ねぎを加えて一緒に揚げた玉ねぎ唐揚げ(実は我が家の基本のから揚げはコレ)、パセリとガーリックを加えたものや、スパイスを効かせたスパイシーから揚げも◎。焼き肉のタレやカレー粉で味つけしてもいいですね。
味つけなどで新しい唐揚げを開発するほかにも、普通のから揚げを揚げた後にタレを絡ませて別の料理にすることもできます。甘酢に浸けてチキン南蛮、ヤンニョムチキンやネギタレ和え、カレーケチャップやオイスターソースで和えてもOK!
唐揚げのついでにレンコンや南瓜など一緒に揚げてもう一品増やすのも◎。唐揚げの香りがする油で揚げるので、こっちもおいしくなるんです♪
デコアレンジ
唐揚げを使って動物キャラおかずにしてみても面白いものができますよ♪
肉巻きアレンジ
卵焼きに負けないくらいレパートリーが広がるのが肉巻き。断面がきれいにできる肉巻きは華やかなおかずとなるのでオススメです。
お肉で巻いてしまうと、苦手な野菜でも一緒に食べられてしまったりするので不思議。上手に取り入れると苦手食材が克服できるきっかけにもなりますよ。まだ嚙む力が弱い月齢の子には、柔らかい仕上がりになるバラ肉で作ったり、一口サイズにカットしたりすると食べやすいです。
にんじんといんげんの市松模様の肉巻きは、特にお弁当にオススメ。彩りがキレイで華やぎます。
【作り方】
① いんげんの大きさに合わせてにんじんをカットし、一緒に茹でる。
② 薄切り肉を広げて塩コショウをふり、にんじん、いんげんを交互に2段重ねて置く。
③ 薄切り肉を巻いて薄力粉をまぶす。
④ フライパンで焼いて火が通ったら味つけする。
味つけアレンジ
肉巻きの味つけは甘辛が多いと思いますが、こちらも味つけを変えることでレパートリーが増えます。我が家の基本は砂糖と醤油の甘辛味ですが、ショウガを加えてしょうが焼き味にしたり、焼き肉のタレやポン酢で味つけしたりもします。ケチャップやソースなんかもいいですね。塩コショウでシンプルにしたり、ハーブソルトなんかも♪
具材アレンジ
中の具材は、味、断面の美しさを考えて並べて巻いていきます。作り方は基本的に同じ。
細いものでも平らなものでも細かいものでも、お肉で巻いてしまえるので、いろいろな食材を具にしてみてください。
まとめ
子どものお弁当のおかず作りは、まだまだ食べられるものも多くなかったり、苦手なものもあるので、好きなおかずをアレンジして食べやすいメニューを増やすことから始めてみてください。今回は子どもに人気の卵焼き・唐揚げ・肉巻きのアレンジをご紹介しましたが、大切なのは食べる人に合わせておいしく食べられること、作る側も無理なく取り入れることができること。子どものお弁当作りは、がんばりすぎないことが無理なく続けるコツです。