共働き家事 共働き家事
2022年03月09日 17:30 更新

冷凍した鶏肉の正しい解凍方法|賞味期限や解凍する際の注意点

鶏肉は冷凍保存することで冷蔵よりも日持ちし、賞味期限を長引かせることができます。ただ解凍方法によっては大きく風味が落ちてしまったり臭いが出てしまったりすることがあるので注意が必要。そこで今回は、冷凍した鶏肉をおいしくいただくための解凍方法や解凍時の注意点、冷凍した鶏肉の賞味期限などを詳しく解説します。

冷凍した鶏肉のおすすめ解凍方法

冷凍した鶏肉の解凍にどのような方法が適しているかは、解凍にかけられる時間や鶏肉の大きさによっても異なります。ここでは、状況別のおすすめ解凍方法をご紹介。時間・大きさに合わせ最適な方法を選択してください。

時間をかけておいしく!「冷蔵庫での自然解凍」

冷凍した鶏肉の風味を落とさないための大きなポイントが、解凍する際に出るドリップ(赤い汁)をどれだけ抑えられるか。

お肉を冷凍し解凍すると、お肉の組織が変性し、分離した水分がドリップとして外に出ます。このドリップにはお肉のうまみ成分が含まれているため、ドリップが多いほどお肉のうまみが損なわれてしまうのです。さらにこのドリップは鶏肉の臭みの原因にも。

冷蔵庫での自然解凍は、ドリップを抑えるのにもっとも適した方法。低温でじっくり解凍させることでお肉の変性を抑え、ドリップを最小限にとどめることができます。

ただ、解凍に時間がかかるのがデメリット。鶏肉の大きさや量にもよりますが、5~8時間、丸鶏では24時間以上かかることもあります。

鶏肉を冷蔵庫で自然解凍する場合は、使用する前日から冷蔵庫に移しておく必要があります。

時短でおいしさも守る!「氷水での解凍」

風味を落とさないよう解凍したいけど、そんなに時間をかけられない。そんなときにおすすめなのが氷水での解凍。

ボウルに氷水を貼り、ジップロックなど密閉できる袋に入れた鶏肉を全体的に氷水に浸します。この方法も低温環境で解凍できるのでドリップが少なく、さらに冷蔵庫での自然解凍よりも早く解凍できます。

解凍時間の目安は鶏肉450gで一時間程度。丸鶏は3時間以上かかることもあるので早めに浸け始めましょう。

冷凍した鶏肉をすぐに使いたいなら!「電子レンジ解凍」

冷凍した鶏肉をすぐに調理したいときに便利なのが電子レンジでの解凍です。ただ冷蔵庫での解凍や氷水解凍に比べるとドリップが出やすいので工夫が必要。また油断すると鶏肉に熱が通ってしまうので注意しましょう。

失敗を防ぐには、耐熱皿にキッチンペーパーを敷いたそのうえに鶏肉をのせること。これによりペーパーがドリップを吸い取ってくれ、ドリップによる臭みを抑えられます。鶏肉は蒸されてしまわないようラップや袋を取り外した状態でペーパーにのせましょう。

電子レンジは熱が弱い解凍モードで。1分ずつ上下を返し、様子を見ながら加熱してください。

少量の冷凍鶏肉なら「フライパンで解凍」も可能

少量の鶏肉であれば、フライパンを使った湯煎での解凍も可能です。

この場合は冷凍された鶏肉をジップロックなどの密閉できる袋に入れ、水を入れたフライパンに袋ごと投入し火にかけます。強火で3~4分加熱後、フタをして1分待てばOK。

ただこの方法は温度差でお肉の組織変性がされやすくドリップが多く出るため、あくまで時短重視のときに行うのがよいでしょう。また塊肉や丸鶏はムラが出てしまうのでこの方法は向いていません。

避けたい冷凍鶏肉の解凍方法

続いては、失敗してしまいやすい、避けたい冷凍鶏肉の解凍方法をご紹介します。

常温での解凍

冷蔵庫での自然解凍よりも温度が高い分、時短で解凍できる常温解凍。ですが、部屋の温度と冷凍肉との温度差によりお肉の組織変性がすすみ、ドリップが出やすくなってしまいます。

さらに解凍された部分が室温で温まり菌が繁殖してしまう可能性も。食中毒の原因になりかねないので常温での解凍は避けましょう。

ぬるま湯、お湯での解凍

氷水では時間がかかる、ならばぬるま湯やお湯なら早く解凍できるのでは?と思ってしまいがちですが、これも避けたい解凍方法。

ぬるま湯やお湯は、やはり冷凍された鶏肉との温度差が大きいため、ドリップが出やすくお肉のうまみが損なわれます。

また外側は熱が通ってしまい中は凍ってカチカチ、という失敗も起きやすく、おすすめできません。

いつまでに解凍すればよい?冷凍鶏肉の賞味期限

冷凍した鶏肉はいつまで日持ちするのでしょうか。また、解凍後はどれくらいの期間で消費するべきなのでしょうか。冷凍鶏肉の賞味期限についても知っておきましょう。

冷凍した鶏肉の賞味期限

冷凍した鶏肉をおいしく食べられる目安は1か月程度。挽き肉の場合は塊肉よりも空気に触れる部分が多く酸化しやすいため賞味期限もより短くなり、冷凍した場合で2週間程度が目安になります。

冷凍期間が長くなるほどお肉も劣化してくるので、賞味期限内であっても、早めに食べるのがおすすめです。

解凍したあとの鶏肉の賞味期限

一度冷凍した鶏肉を解凍したあとは、できるだけその日のうちにいただきましょう。遅くても賞味期限は2日まで。

特に電子レンジやフライパンで解凍した鶏肉はドリップが出ていることが多く、菌が繁殖しやすくなっています。解凍後、できるだけ早く調理しましょう。

冷凍鶏肉の解凍に関するよくある疑問

続いては、冷凍した鶏肉の解凍について、よくある疑問をピックアップします。

冷凍鶏肉を解凍するときは完全に解凍したほうがよい?

おすすめは、完全に解凍するのでなく外側だけ解凍された半解凍。包丁で切りやすく、またドリップも出にくいのがこの半解凍状態です。

ただ半解凍状態の鶏肉を調理する際は、中までしっかり火が通ったか、特に意識してチェックするようにしましょう。

解凍した鶏肉は再冷凍してもよい?

解凍した鶏肉を再度冷凍するのはNG。一度冷凍し解凍した鶏肉を再度冷凍すると、次に解凍したときによりドリップが出やすくなり、味が落ちたり菌が繁殖しやすくなったりしてしまいます。

その日食べきれる分だけ解凍するようにしましょう。

冷凍して解凍した鶏肉が臭い…その原因は?

解凍した鶏肉がにおうときは、鶏肉が冷凍焼けしてしまっている可能性があります。

お肉を長期間冷凍庫で保存していると、お肉に含まれる水分が浄化して乾燥していきます。乾燥するとその隙間に空気が入り込み酸化が進行。酸化したお肉は風味が落ち、またにおいが出てしまうことがあります。

冷凍焼けによる乾燥・酸化を防ぐにはできるだけお肉を空気に触れさせないことが重要。
鶏肉を冷凍する際は、ラップに包み、ジップロックなど密閉性の高い袋に入れて保存しましょう。

まとめ

和食にも洋食にも活用しやすい鶏肉は、安いときにまとめ買いしておきたい食材。おいしく食べられる解凍方法を知っておけば、まとめ買いした鶏肉も安心して冷凍保存できます。

冷凍鶏肉を活用して、上手に節約していきましょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-