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2022年05月26日 10:55 更新

お友達や弟妹におもちゃを貸せない……独り占めする子に効く声かけ『子育て言い換え事典』vol.7

「じっとしていられない」「集中力が続かない」こんな育児シーンに遭遇したら、子どもにどのような声かけをしたらよいのでしょう。『みんなの自己肯定感を高める 子育て言い換え事典』(KADOKAWA)より、親子が幸せになれる声かけ方法をご紹介します。

【独り占めする】おもちゃを貸したがらない、なんでも独り占めしようとする子へ

漫画,石田勝紀,カワグチマサミ,みんなの自己肯定感を高める子育て言い換え事典

「貸してあげなさい」と言わずに “独り占めしている状況”を変えるには? 

漫画,石田勝紀,カワグチマサミ,みんなの自己肯定感を高める子育て言い換え事典
児童館などの公共スペースでおもちゃを独り占めしようとしたり、妹や弟に自分の絵本を一切触らせないようにしたり。なんでも「独り占めしたい」という子には、どう接したらいいでしょうか。一方的に「貸してあげなさい」「お姉ちゃん・お兄ちゃんでしょ!」と注意しても、子どもは納得しません。また、その言葉で子どもの自尊心が傷つけられる可能性があります。

オススメなのは、「へぇ!このおもちゃ、すてきだね」「どうやって遊ぶの? 教えて!」などと質問しながら、まず大人である親が遊びの輪に入ってしまう方法です。

子どもは自分が大事にしているものに、親が興味を持ったことがうれしくて楽しさを感じたり、おもちゃの仕組みを得意げに教えてくれたりします。

「独り占めの状態」→「親とその子でシェアしている状態」に状況が変化するのです。また、子どもに話させることによって、「説明すること」に意識が向き、守りのガードが弱くなります。その状態をつくりだせたら「ほら〇〇ちゃんも、見てみて」と下の子を招きいれます。3人でシェアされる状態になれば、そのあとは親がそっと抜けても、2人で遊べるはずです。ポイントは、この一連の流れをさりげなくやること。子どもは敏感ですから、作為的なものを感じると、途端にガードがかたくなります。

育児への向き合い方

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自己肯定感を高めるワンポイント

親は、目の前にいるきょうだいを、はからずも相対比較するもの。年齢にかかわらず、親は下の子を守ろうとしたり、上の子がしっかりしているように感じられたりするものなのです。

私は、親御さんに「定期的に年長子と2人っきりで過ごす時間をつくりましょう」とお伝えしています。見える場所にきょうだいがいると、どうしても相対比較をしてしまいますから、2人だけの時間をつくるのがポイントです。ほんの少しでも、2人っきりで楽しい時間を過ごせれば、子どもは満足感を得て、親子の信頼関係も強まります。

(石田勝紀(教育家)、カワグチマサミ(漫画家)『みんなの自己肯定感を高める 子育て言い換え事典』(KADOKAWA)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

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大人の前で自分の気持ちを上手に話せない
ゲームや動画に夢中になってしまう
口答えや言い訳ばかり言う

このような育児シーンに遭遇したとき、子どもにどのような声かけをしていますか。

親の言葉が知らず知らずのうちに子どもの心を傷つけ、自己肯定感を下げてしまっていることがあります。
そしてそれは親自身の自己肯定感も下げてしまい、家族全員がマイナスの方向に向いてしまうことにもつながります。

これまで5万人以上の生徒を指導し、全国でママカフェを主宰して様々な悩みや相談に応えてきた教育家・石田勝紀さんが子どもへの適切な声かけを「場面別」「性格別」にわかりやすく解説!

つい言ってしまいがちが「ネガティブワード」を「ポジティブワード」に言い換える方法を、具体的なシーンと合わせてご紹介します。

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