ライフスタイル ライフスタイル
2022年06月28日 08:10 更新

人間関係のストレスが軽くなる、たったひとつの考え方『頭の"よはく”のつくり方』Vol.2

頭の中に“よはく”があれば、何か起きてもすぐに自分らしく考え決断し行動できます。不要な情報などがなく「いっぱいいっぱい」ではありません。自分の思考をシンプルにし、可能性を最大限に引き出すコツを、思考の整理家®鈴木進介さん著『本当に大切なことに集中するための 頭の"よはく"のつくり方』(日本実業出版社)からご紹介します。

自分は自分、他人は他人が基本(2)

本当に大切なことに集中するための 頭の"よはく"のつくり方,鈴木進介

他人はコントロールできない

自分が何かを他人に働きかける場面でも、他人はコントロールできないことを前提にすることが大切です。

以前、私は協力関係にあるパートナー会社に腹を立てたこと があります。ある日のこと、同席した会議で私が話した内容を書面にまとめたというのでメールを受け取りました。開いてみると愕然としました。内容に漏れがたくさんある上に、主旨が理解されずに書かれていたのです。とっさに私は電話をしてしまいました。

本当に大切なことに集中するための 頭の"よはく"のつくり方,鈴木進介

「なぜ、指示したことができていないの? なぜ、話した内容が反映されていないの?」と「なぜ」の連発で相手を追い詰めてしまったのです。
 
この場面でも、漏れが出ないように、はじめから必要項目が書かれたテンプレート(書式)を渡しておけばよかったのかもしれません。

また、話の主旨が共有できているのかを事前に確認をしておけば、理解不足も防ぐことができたでしょう。後日、冷静になってから猛省しました。

「なぜ」の連発で相手を追い詰めたところで、物事は前進しません。なぜなら、相手をコントロールすることなどできないからです。他人を変えるのではなく、まずは自分の行動を変えるべきなのです。

また、別の見方をすれば他人に期待し過ぎることも、逆に自分を苦しめることになります。「なぜ、思ったように動いてくれないんだ!」という気持ちの背景には、相手はこちらの意図を瞬時にくみとり、最高の結果を出してくれるはずだという無意識の期待があります。期待が外れたときは、怒りに変わり、勝手にストレスを溜め込む始末。

怒りの感情が一度湧き出すと大きく膨れ上がり、相手のことで頭の中がいっぱいになってしまいます。頭の中によはくがない状態で仕事を続けると、ほかの仕事にまで悪影響をおよぼしかねません。

相手にはもちろんですが、自分自身もストレスを溜めるだけで、よいことなど何もありませんよね。

相手をコントロールしようとすることは、自分自身のストレスとなって返ってくるブーメランのようなものなのです。

頭のよはくをつくる一言

コントロールできない他人に執着も期待もしない

鈴木進介『本当に大切なことに集中するための 頭の"よはく"のつくり方』(日本実業出版社)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

『本当に大切なことに集中するための 頭の"よはく"のつくり方』では、ほかにもママやパパに役立つ考え方や捉え方などが紹介されています。ぜひ、書籍でもお楽しみください。

書籍『本当に大切なことに集中するための 頭の"よはく"のつくり方』について

本当に大切なことに集中するための 頭の"よはく"のつくり方
¥ 1,540 (2022/06/28時点)
(2022/5/16時点)

頭の“よはく”がある状態とは、不要な情報や余計な心配がなく、何か起きたときやピンとくる情報に出会ったときに、すぐに自分らしく考え、決断し、行動できる状態のこと。

余計なことを溜め込んでいませんか?
いっぱいいっぱいから抜け出して、自分らしく生きるコツを伝授した一冊。

思考の整理家®である鈴木進介さんが、頭の“よはく”をつくるためのメソッドを豊富な図で解説します。

鈴木進介さんのプロフィール

思考の整理家®。1974年生まれ。株式会社コンパス代表取締役。 現在は「思考の整理術」を使った独自の手法で人材育成トレーナーおよびコンサルタントとして活動中。大学卒業後、IT系企業や商社を経て25歳で起業。「金なし・人脈なし・ノウハウなし」の3重苦からスタートしたため、3年以上まともに給料が取れずに挫折続きの生活を送る。その後、思考を整理すれば問題の9割が解決していることに気づき、「思考の整理術」に開眼。以来、10年以上にわたり研究を重ねて体系化。難しい問題を優しく解きほぐす「思考の整理術」は、フリーランスや起業家、上場企業まで幅広く支持され、コンサルティング実績は100社以上、研修や講演は年間150日以上登壇、セミナー受講者数は累計3万人を超す。

公式サイト 鈴木進介 公式サイト
YouTubeチャンネル 鈴木進介チャンネル

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-