現役東大生にとって父・母はどんな存在? 現役東大生220人のリアルな声調査
「ひまわり教育研究センター」が現役東大生220人に対して「あなたにとってお父さん、お母さんはどんな存在でしたか?」というアンケート調査を行いました。
イノベーションシステムが運営する「ひまわり教育研究センター」は、2月17日から19日に、現役東大生220人に対して「子供のころの過ごし方」について複数のアンケート調査を行いました。
ひまわり教育研究センターには、子育てをする上で「親はどうあればよいのか?」というような悩みが寄せられることが多いそう。そこで今回、「東大に合格するような学力の高いお子さんにとって、お父さん、お母さんはどんな存在であったのか?」についての実態調査に至りました。
まず始めに、「あなたにとってお母さんはどんな存在でしたか?近いものを2つ選んでください。」という質問への回答を見てみましょう。
全体では、「優しく見守ってくれる人」がもっとも多く、92人(41.8%)でした。次に多かったのは、「褒めてくれる(認めてくれる)人」で、73人(33.2%)。続いて、「励まして勇気付けてくれる人」で、65人(29.6%)でした。
「その他」を選んだのは、2人(のべ回答4)で、「いなかった」「家の中で生活をささえてくれる同性」という回答でした。
続いて、この回答を男女別に比較してみます。
男子で一番多かった回答は、「優しく見守ってくれる人」47人(44.4%)でした。続いて、「褒めてくれる(認めてくれる)人」32人(30.2%)、「励まし勇気付けてくれる人」31人(29.3%)「お手本になってくれる人」30人(28.3%)「叱ってくれる人」29人(27.4%)という順でした。
女子で一番多かった回答は、「優しく見守ってくれる人」41人(40.6%)でした。次に多かった回答は、「褒めてくれる(認めてくれる)人」36人(35.6%)で、続いて「友達のような人」で30人(29.7%)となりました。
男女での顕著な差は、男子が女子に比べて母親の存在を「叱ってくれる人」と回答した人が多かったことです。男子が「叱ってくれた人」と回答したのは、29人(27.4%)で、女子は19人(18.8%)でした。一方、女子が男子に比べて多く回答したのは「友達のような人」でした。女子が「友達のような人」と回答したのは、30人(29.7%)で、男子は、22人(20.8%)でした。
次に、「あなたにとってお父さんはどんな存在でしたか?近いものを2つ選んでください。」と質問しました。
全体では、「優しく見守ってくれる人」と回答したのがもっとも多く、88人(40.8%)でした。次に多かったのは「お手本になってくれる人」で、64人(29.1%)、続いて「励まして勇気付けてくれる人」で、62人(28.2%)でした。
「その他」を選んだのは8人(のべ回答11)で、「いなかった」のは2人、「尊敬の対象」「先生」「お金を出してくれる人」「費用を出してくれる人」という回答があった一方で、「悪い手本」「迷惑な人」という回答もありました。
続いて、この回答を男女別に比較してみます。
男子で一番多かったのは、「優しく見守ってくれる人」39人(36.8%)でした。次に多かったのは、「お手本になってくれる人」30人(28.3%)、「褒めてくれる(認めてくれる)人」28人(26.4%)でした。
女子で一番多かったのは、男子と同じく「優しく見守ってくれる人」で46人(45.5%)でした。次に多かったのは、「励まし勇気付けてくれる人」34人(33.7%)、「お手本になってくれる人」31人(30.7%)でした。
男女での顕著な差は、「励まし勇気付けてくれる人」で見られ、男子24人(22.6%)に比べて、女子34人(33.7%)。「優しく見守ってくれる人」と回答した女子も、46人(45.5%)で、男子の39人(36.8%)よりも多い結果となりました。女子が「お母さんの存在」を「友達のような人」と回答したのが多かったのと同様に、男子が「お父さんの存在」を「友達のような人」と回答した人も多くいました。
男子は「お母さんの存在」を「叱ってくれる人」と女子に比べて多く回答しましたが、「お父さんの存在」に関しては「叱ってくれる人」の回答に男女差はそれほどありませんでした。
最後に、現役東大生の「お父さんの存在」と「お母さんの存在」の比較をみてみます。
「お父さんの存在」と「お母さんの存在」を比較したところ、それほど顕著な差はありませんでしたが、「お母さんの存在」の方が「褒めてくれる(認めてくれる)人」、「友達のような人」の回答が多い結果となりました。逆に、「お父さんの存在」に多かったのは、「お手本になってくれる人」、「印象はない」という結果でした。
「その他」の回答に、「お父さんの存在」が「迷惑な人」、「悪い手本」と否定的な回答がありました。「お母さんの存在」に関しては、同様の否定的な回答はありませんでした。
今回の調査をついて、調査を実施したひまわり教育研究センター所長の上田尚子氏は、「褒めて認めて、見守ってあげる」ことが子どもの成長に必要であると同時に、悪いことをしたときは「きちんと叱り」、子どもの「お手本になる」ことが親としてのぞましい姿である」と話しています。
【調査概要】
調査実施機関:ゼネラルリサーチ
調査時期:2月17日〜19日
調査方法:インターネット調査
対象者:現役東大生220名(男子106名、女子は101名、回答したくない13名/文系学部は81人、理系学部(医学部以外)は74人、医学部65人)
アンケート設計:イノベーションシステム「ひまわり教育研究センター」
「ひまわり教育研究センター」URL:
https://www.himawari-child.com/center/profile.html
(マイナビ子育て編集部)