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2022年12月16日 11:20 更新

「ソーダ」と「サイダー」の違いとは?「ラムネ」との違いもカンタン解説!

夏においしいのどごしのいい炭酸飲料「ソーダ」と「サイダー」。この2つの言葉の違いを説明できる人はいるでしょうか(ちなみに編集部では正答率0%でした……)。実は、この2つ、違いが3点もありました。そして、「ラムネ」との違い、海外での使用例も解説。言葉の相違を学んで、人に話せる豆知識を増やしてみましょう。

「ソーダ」と「サイダー」には3つの違いがある!

出典: https://www.photo-ac.com

夏をはじめとして、のどごしのいい炭酸飲料として思い浮かぶサイダー。そのサイダーに似た飲み物で「ソーダ」があります。

2つの言葉には、一体どんな違いがあるのでしょうか。紛らわしい言葉ですが、そもそもの語源などから紐解くと、明確な3つの違いがありました。

✅ 味
✅ 使用方法
✅ 言葉の発祥


大きく3点の違いについて説明します。

1.味の違い

サイダーとソーダは、味の違いがあります。

サイダーとは……甘くておいしい
ソーダとは……炭酸水で味がない

ソーダというと、メロンソーダ(クリームソーダ)が連想されます。しかし、「ソーダ」はただの炭酸水を表します。

意外かもしれませんが、英語での「soda(ソーダ)」は、炭酸を含んだ水=ソーダ水のことを表し、甘さのない炭酸水のことなんですね。

2.使用方法の違い

サイダーとソーダは、そのまま飲むか、カクテルなどに混ぜるかといった使用方法の違いがあります。

サイダーとは……そのまま飲むために甘く作られている
ソーダとは……お酒などを割る時に使う

最近では炭酸水をそのまま飲む人もいますが、元来は、サイダーは飲みやすく甘くしてある飲料、ソーダはカクテルなど割るために無味のものと区別されていました。

3.言葉の由来・言葉の歴史

「サイダー」と「ソーダ」の言葉の由来は違っています。 

サイダーは……「cider」と書く
ソーダは……「soda」と書く

炭酸飲料はペリーの黒船来航の時(1853年)に伝わったとされています[*1]。一方、甘味のない炭酸水がいつ日本に伝わったか、いつから飲まれているかははっきりとした情報がありません。

日本で一番古い炭酸飲料はペリーによるもの?

日本で一番古い炭酸飲料についてのエピソードは、ペリー来航のタイミングの話です。ペリーが浦賀に来航した時、積み荷に「炭酸レモネード」があったとされています。

日本に初めて炭酸飲料が伝えられたのは江戸時代の終わりです。1853年、ペリーが浦賀に来航した時、船内に積んでいた飲み物の一つ、「炭酸レモネード」を江戸幕府の役人に飲ませた、と言われています。

出典: https://rd.asahigroup-holdings.com

ペリー来航後、日本で炭酸飲料が初めてつくられたのは1868年です。横浜の会社がレモネード、ジンジャーエールなど炭酸飲料の製造をはじめています。

二酸化炭素を圧入するほか、香料や果汁・果実ピューレー、植物の種実(しょうが)、乳製品などを加えてフレーバリングした飲料を炭酸飲料として定義し、販売開始されました。

横浜居留地で「ノース・アンド・レー商会」が、レモネードやジンジャーエールなどの炭酸飲料の製造を始めました。

出典: https://rd.asahigroup-holdings.com

海外での「サイダー」は日本の「サイダー」と違う

出典: https://www.photo-ac.com

海外で飲まれているサイダーですが、「cider」のスペルで表され、リンゴ果汁、リンゴを発酵させた「リンゴ酒」を意味しています。

この「cider」は、イギリスとアメリカでも定義が多少違い、複雑でややこしいです。

イギリスでの「サイダー」の定義

イギリスでの定義は、労働者階級の人が飲むりんごから作られたお酒が「cider」。

イギリスのサイダー(cider)は、リンゴから作られる醸造酒でもある「シードル(cidre)」と同じ意味です。

イギリスで「サイダー」を注文すると、炭酸の入ったりんごのアルコール飲料が提供されます。そのため、お酒が弱い人や飲めない人が注文する時には注意しなくてはいけません。

アメリカ・カナダでの「サイダー」の定義

アメリカ・カナダでのciderの定義は、イギリスと異なります。

アメリカでは、発酵させたリンゴ酒を「hard cider」と呼び、ノンアルコールのリンゴの果汁は「sweet cider」

「cider」だけだと、リンゴ果汁を表すことが多いです。日本での甘いサイダーのことは、「soda pop」と言います。

「ソーダ」と「サイダー」と「ラムネ」の違い

出典: https://www.photo-ac.com

ここで疑問になるのは、「ラムネ」です。サイダーやソーダとどう違いがあるでしょうか。

ラムネとは、レモン水を意味する英語「レモネード(lemonade)」がなまったものです。無味の炭酸水にレモンやライム、砂糖などを加えて飲みやすくした清涼飲料水を指します。

わかりやすく言い換えると、元々の違いという意味では

・ラムネはレモンを加えたもの
・サイダーはリンゴを加えたもの


ただし、ペリーが日本に持ち込んだサイダーはレモン入りの炭酸飲料でした。サイダーにレモン系の香料が使われることもあり、ラムネとサイダーの2つに明確な違いがありません。この点も、ややこしくさせている原因なのかもしれません。

ラムネは容器の違いで区別する?

味にほとんど違いのない「ラムネ」と「サイダー」ですが、容器で区別できることもあります。

ビー玉の入ったものを「ラムネ」、ビー玉の入っていないものを「サイダー」と呼ぶことが多いです。ただし、ビー玉が入った瓶入り容器に入っているラムネですが、ガラス瓶は年々製造が減っていて、ビー玉がない瓶入りになっているラムネも多いとか。

缶入りラムネ飲料も売っているため、瓶入りだからラムネとは言い切れないようです。

まとめ

今回の「ソーダ」と「サイダー」「ラムネ」の違いのように、知っているようでいて知らないことがあります。知っておくと人に話せる豆知識。違いを学んで、それぞれの言葉を使い分けてみましょう。

(マイナビ子育て編集部)

※写真はイメージです

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