「柊」の意味と読み方例、男女赤ちゃんの人気&珍しい名前一覧、柊の名づけに込める願いや注意点
冬の寒空の中、咲く白い花・柊(ヒイラギ)。この「柊」を名前に使いたい、そう考えている人はいませんか? どこか儚く、けれどしっかりと地面に根をはり美しく咲く「柊」は、冬生まれの子の名づけにぴったりの名前。今回は「柊」についてまとめました。
「柊」の意味や読み方・画数・由来・願い
「柊」の漢字は、木偏に冬と書きます。まさに冬を象徴する花でもありますね。
厳しい寒さの中に凛として花を咲かせ、赤い実をつける柊のように「困難な状況下でも努力できる人であってほしい」「未来に向かって努力してほしい」などの願いを込めることができます。
では、その由来や意味はどんなものがあるのでしょうか。
読み方(訓読み・音読み)
ひいらぎ・シュウ
画数
9画
部首
木
漢字の成り立ち
柊の「木」は、木が立っている様子を表したもの。「冬」は、糸の端を結んだ様子を表します。冬は元々「物事の端」と言う意味を持ちます。そこから転じて、一年の最後の季節である季節に用いられるようになりました。
柊は年間を通して緑の葉をつけます。しかし、花を咲かせるのは11~12月頃。そこから冬に花を咲かせる木として、「柊」になったと言われています。
柊の意味と由来
「柊」という名前は、鋭いとげのような葉と関係しています。刺さるとヒリヒリする古語「疼ぐ(ひいらぐ)」が由来だと考えられているのです。また、痛みがうずくという意味の「疼木」が当て字に使われたという説も。
柊を意味する英語は?
Holly
柊に良くない意味はある?
植物のヒイラギを表わす漢字で、特に悪い意味はありません。しかし、この「柊」が、人名漢字に使えるようになったのが、1990年。比較的新しい人名漢字なので、馴染みのない人も多いです。
また、植物は枯れることから名づけにふさわしくないと考える人もいます。
これらのことから、「柊」は良くないかもしれないと不安を抱く人もいるでしょうね。ですが「柊」自体は、人気の名前。名づけのランキングにも入るくらいですので、そこまで気にすることはないでしょう。
柊の名前に込める願いや思い
心身が健やか・芯が強い
柊は常緑樹であり、さらに丈夫で寿命が長いという特徴があります。そこから「強さ」や「たくましさ」をイメージする人も多いでしょう。「健やかに育ってほしい」「どんなに困難になっても凹まずに強い人であってほしい」など、願いを込められます。
また太い幹を持つ柊から、芯の強さをイメージすることもできます。ここから「信念を持った人生を送ってほしい」と願うことができるのです。
災いを払う
節分の時の「柊鰯」のように、魔除けのアイテムとしても用いられる柊。そこから、「不幸なことから身を守ってくれるように」「大切な人を守れるように」など、名前に願いを込めるのも良いでしょう。
健気
冬の寒い時期に、花を咲かせ実をつける柊を健気と感じる人もいるでしょう。そこで「目標に向かって、健気に歩み続ける人になってほしい」といった願いを込めることができます。
「柊」を名前につけるときは植物の意味も知ろう
魔除けの木である柊
節分の時に、鰯の頭を柊の枝に刺して、玄関先などに飾る風習があります。これは「柊鰯」と言い、魔除けの意味があるとされています。
柊の花言葉
「用心深さ」
甘い香りの柊ですが、刺々しい葉のせいでうかつに近づくことができません。そこから「用心深さ」という花言葉がついたとされています。
「保護」
柊のとげが、魔除けになると言われることが由来とされています。
「先見の明」
柊は、数年たつと葉のとげがなくなります。次第に丸みを帯びた葉になるのです。とげのある葉が変化し、将来は別の形になることから、先のことを見通す「先見の明」が花言葉になったと考えられています。
「歓迎」
柊は、キンモクセイに似た甘い香りの花を咲かせます。この香りが、歓迎しているようだとして、花言葉になったとされています。
柊の誕生花
誕生石があるように、花にも誕生花が存在します。柊の誕生花は、11月8日、12月7日、12月25日です。この日に生まれた我が子に、「柊」をちなんだ名前をつけるのも素敵ですね。
柊がつく名前の有名人・芸能人・キャラクター
・安部 柊斗(あべしゅうと)サッカー選手
・石川 柊太(いしかわしゅうた)野球選手
・前田 柊(まえだしゅう)サッカー選手
・藤臣 柊子(ふじおみしゅうこ)漫画家
・薮下 柊(やぶしたしゅう)インフルエンサー・元NMB48
・野中 柊(のなかひいらぎ)作家
・上杉 柊平(うえすぎしゅうへい)俳優
・永嶋 柊吾(ながしましゅうご)俳優
「柊」を使った男の子の名前一覧
柊がつく2文字の男の子の名前
一柊(いっしゅう)
瑛柊(えいしゅう)
希柊(きしゅう)
柊空(しゅうあ)
柊一(しゅういち)
柊芽(しゅうが)
柊吉(しゅうきち)
柊吾(しゅうご)
柊史(しゅうじ)
柊典(しゅうすけ)
柊がつく3文字の男の子の名前
海位柊(かいしゅう)
瑚宇柊(こうしゅう)
柊市郎(しゅういちろう)
柊五郎(しゅうごろう)
柊三郎(しゅうざぶろう)
柊史朗(しゅうじろう)
柊太朗(しゅうたろう)
柊之心(しゅうのしん)
柊之丞(しゅうのすけ)
多衣柊(たいしゅう)
柊がつく女の子の名前例
柊がつく2文字の女の子の名前
歌柊(かしゅう)
柊(しゅう)
柊果(しゅうか)
柊子(しゅうこ)
柊南(しゅうな)
柊乃(しゅうの)
柊(ひいらぎ)
柊那(ひな)
柊也(ひなり)
美柊(みしゅう)
柊がつく3文字の女の子の名前
亜沙柊(あさひ)
柊那希(ひなき)
柊奈子(ひなこ)
柊凪津(ひなつ)
柊名乃(ひなの)
柊奈実(ひなみ)
柊菜里(ひなり)
柊茉莉(ひまり)
柊由美(ひゆみ)
柊依利(ひより)
まとめ
男女ともに違和感なく使える「柊」の漢字。読みは、「しゅう」と「ひいらぎ」ですが、「ひ」として使う人もいます。特に女の子は、「ひなの」「ひまり」などに用いられることが多いようです。しかしこれは、あくまで独特の読み方。本来の読み方を大事にしたい人には向きません。
また、「柊」を正しく読める人ばかりではありません。これらのことを考慮し、名づけに「柊」を使用しましょう。