お家で専門店の味が楽しめる! 冷凍麺で人気のキンレイが、「2023年春夏オンライン新商品発表」を開催
キンレイは3月15日に、2023春夏の新製品オンライン発表会を実施しました。今回は、その様子をレポートします。
有名店が監修するも、商品化まで苦労の連続!?
同社では、バラエティ豊かなラインナップで具入りの冷凍麺を発売中です。毎年、数種類のリニューアルと新製品発売を行い、今回は6商品のリニューアルと新製品「お水がいらない 喜多方ラーメン坂内内」「お水がいらない カドヤ食堂つけそば」を発表。2月20日から全国の量販店の冷凍コーナー・公式オンラインショップで発売中です。
オンライン発表会では、それぞれの開発担当者から、お店の味を再現するための工夫を聞くことができましたのでご紹介します。
喜多方ラーメン御三家『坂内』が監修、手もみ風のちぢれ麺を再現
今回、「お水がいらない」シリーズに仲間入りした「喜多方ラーメン坂内」。商品企画チームの宮地千絵さんによると、「喜多方ラーメンとは、福島県喜多方市発祥のご当地ラーメンで、札幌ラーメン、博多ラーメンと並び、『三大ご当地ラーメン』に数えられます」とのこと。
その特徴は、しょう油ベースの豚の清湯(チンタン)スープと、もちもちとした多加水の平打ちちぢれ麺だそうです。
「お水がいらない 喜多方ラーメン坂内」は、喜多方ラーメン御三家の人気店『喜多方ラーメン坂内』が監修しました。同社では手もみ風のちぢれ麺を再現するために、麺を裁断する特殊な切り刃を特注し、もちもちのちぢれ麺を再現。麺は50回以上同社で試作し完成しましたが、それを工場で再現するには更なる課題が。均一な商品を大量に生産するのが得意な工場ラインは、ちぢれ麺のような不規則な形状のものは不得意でした。この問題をクリアしたのが、前述の特殊な切り刃だそうです。
またスープは、コクがありながらあっさりとした味わいを出すために、自社で豚骨を炊き出し、丁寧にアクや脂を除去することで、澄んだスープに仕上げました。
お店の味を再現するために、具材のチャーシューにも一工夫。「お水がいらないラーメン」シリーズで多く使用していた焼豚ではなく、トロっと柔らかい食感の煮豚タイプを採用しました。商品企画チーム 海江田さんによると、「『焼豚は絶対にダメ』と坂内さんに言われて。煮豚タイプだと、正直体積が減ってしまうので(原価がかかる)……」という本音もチラリ。数多くの苦労を経て、何度も試作を繰り返し、ようやくお店のOKが出たそうです。
そんな「お水がいらない」シリーズは、麺をゆでたり、スープをお湯で割ったりする手間もなく、お鍋で温めるだけで専門店の味が楽しめます。
本場喜多方ラーメンを家庭で簡単に作ることができるので、忙しい共働き家庭の冷凍庫にぜひストックしておきたい商品。クセがなく子どもでも食べやすいので、お昼や夜食に、いろいろなシーンで活躍してくれそうです。
『カドヤ食堂』名物店主のお墨付き、麺を味わうつけ麺が新登場
続いて、商品企画チーム武知奈菜さんからは、大阪屈指の名店『カドヤ食堂』監修したつけ麺「カドヤ食堂つけそば」の紹介がありました。
大阪で愛される『カドヤ食堂』は、「食べログ 大阪 ラーメン人気ランキング第1位」「ミシュランガイド2016 ビブグルマン選出」など、数々の賞を受賞したことのある大阪屈指の人気店。店主の橘和良さんは、「毎日がプレミアム限定ラーメンのような」をコンセプトに、厳選素材をふんだんに使用したこだわりのラーメンを提供しています。そんな『カドヤ食堂』の2大人気メニューが、中華そばとつけそば。すでに同社から発売中の「お水がいらない カドヤ食堂中華そば」に続いて、今回は「つけそば」も発売になりました。
「カドヤ食堂つけそば」は、スープと麺のセットで、麺はたっぷり300グラムです。
こだわりの麺に使用した小麦粉は、北海道産のブランド「春よ恋」。この「春よ恋」は、ラーメンデータバンクの代表 大崎さんから「よく(大量に)仕入れられましたね!」と驚きの声があがったという高級食パンにも使用される希少な小麦粉です。
この「春よ恋」のよさを活かすために、よくあるでんぷんや卵を使用する製麺レシピではなく、小麦粉とかんすいのみを使用。小麦風味を最大限引き出したことが特徴です。
この麺を受け止めるのは、豚肉から旨味を引き出し、2種類の醤油を合わせたコクのあるスープです。さらに、橘さんのアドバイスを受けて唐辛子を漬け込んだ酢を加え、飽きのこないすっきりとしたキレのある味に仕上がりました。
「カドヤ食堂つけそば」の調理方法は、電子レンジで7分温めるだけなので、在宅ワークや春休み中のランチにも便利ですね。
開発者渾身のラーメンを家庭で楽しもう
コロナ禍でおうちごはんが定着、フードロスという観点からも注目され、売上好調な冷凍食品。仕事に家事に育児に忙しいパパ・ママが家事を時短することは、家族全員の笑顔に繋がる、という理解も進んできています。なかでも温めればすぐ食べることができる具入りの麺類は、春休みを控えたパパ・ママにとって、強力なサポーターになってくれそう。
毎回、キンレイの商品開発の話を聞くたびに、その裏にある課題を創意工夫によって解決していく姿に驚かされます。専門店の味を、家庭で存分に楽しみたいですね。
(マイナビ子育て編集部)