「お金の大切さ」子どもにをどう教える? 話をしている家庭は8割以上、話した時期の平均は5.6歳
ウェブスターマーケティングが運営する「いつのマニー」は、全国の子どもがいる500人を対象に「子どもへのお金の大切さの教え方」に関するアンケート調査を実施しました。
子どもにお金の大切さを教えたい、でもどうすればいいの?
「子どもにお金の大切さを教えたい」「我が子が将来お金で苦労しないよう、金銭感覚や貯蓄・投資の知識を身につけさせたい」と考えている親は多いことでしょう。
とはいえ、親自身が金融教育を受けた経験がないと「何歳から何をどう教えていいかわからない」と感じてしまうものです。
そこで今回は、子どもがいる人500人にアンケートを実施。子どもに対する「お金の大切さの教え方」の実態に迫っています。
子どもにお金の大切さについて話している親は約8割に
子どもがいる500人に「お子さんにお金の大切さについて話すことがあるか」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
「ある」と答えた人が81.2%で多数派です。
お金の大切さについて、家庭内で教えている親が多いとわかります。お金は生活に欠かせないものなので、教えておきたいと考える人が多いのではないでしょうか。
具体的な回答をもとに、「お子さんにお金の大切さについて話す理由」「話さない理由」を紹介します。
<お子さんにお金の大切さについて話す理由>
・お金は無限に出てくるものではなく、「誰かが汗水垂らして頑張って得た対価だ」とわかってほしい(27歳 女性)
・子どもが簡単に「これ買って」と言うことが増えたため(33歳 女性)
・私自身はお金について教えられた経験があまりなく、「子どもの頃に知っていたらな」と思うことが多かったため(42歳 男性)
「大人になったときにお金で苦労してほしくない」など、将来を見据えてお金の話をしている親が多い印象です。
お金で困った経験がある人なら、なおさら「子どもにはお金について教えておきたい」と思うでしょう。金融教育は学校でも行われていますが、「学校教育だけでは不十分だから家庭で教えなくては」と感じている人もいるようです。
また「おもちゃやお菓子をねだることが多いため」など、今の子どもの態度に困って、お金について話している人もいました。
<お子さんにお金の大切さについて話さない理由>
・話すにはまだ少し早い年齢だと思うから(25歳 女性)
・子どもの頃は変に遠慮せず好きなものを好きなだけ買ってほしいし、好きなことをやらせてあげたいから(30歳 女性)
・話さなくても自分で自然に学んでいけると思っているから。「お金の貸し借りはしないように」とは注意しています(46歳 男性)
「子どもがまだ小さいから」という意見が多数寄せられました。
「今はまだ話していないものの、タイミングを見て話したい」など、「家庭での金融教育」の必要性を感じている人は多いようです。
一方で「親の生活態度を見たりアルバイトを始めたりすれば、お金の大切さは自然に学べる」という声も。積極的に教えるのではなく、普段の暮らしからお金について学べるよう見守るというスタンスもあるとわかります。
お金の大切さについて話したのは、子どもが5.6歳のとき
子どもにお金の大切さについて話していると回答した406人に「話しはじめた時期」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
平均は5.6歳で、保育園・幼稚園児くらいでお金について話している家庭が多いとわかります。保育園・幼稚園くらいから子どもの会話力が発達し、お金についても理解できるようになるからでしょう。
また保育園・幼稚園に入園するくらいから、子どもが直接「お年玉」「誕生日プレゼントとしてのお金」などを受け取る機会が増えてくるため、「大切に使わないといけないよ」と教える人も多いのではないでしょうか。
「小学校入学をきっかけに」「中学校に入るときに」など、進学をきっかけに話をする家庭も多いようです。
子どもへのお金の大切さの教え方、1位は「お小遣い・お年玉を管理させる」
最後に、子どもにお金の大切さについて話していると回答した406人に「お金の大切さの教え方」を聞きました。
1位になったのは「お小遣い・お年玉を管理させる(168人)」。2位「折に触れて話す(131人)」、3位「買い物させる(79人)」、4位「お手伝いに報酬を出す(63人)」と続きます。
「話す」「口頭で説明する」という家庭もありましたが、多かったのは「お小遣いの管理」「買い物」「貯金・投資」などを実際に体験させる方法でした。
また「お手伝いに報酬を出す」など、働いてお金を得る経験を家庭内でさせている人も多いとわかります。
「体験から学ぶことが多い」と考えている人が多いのでしょう。ここで、具体的な回答を紹介しましょう。
<1位 お小遣い・お年玉を管理させる>
・ガチャガチャや食玩などはお小遣いから買うようにして、管理させている(28歳 女性)
・欲しいものは自分でお小遣いを貯めて買う(36歳 男性)
・お小遣いをあげて、小遣い帳をつけさせている(41歳 女性)
1位は「お小遣い・お年玉を管理させる」でした。
お金を自分で管理すると、「無駄遣いすると本当に欲しいものが買えなくなる」などの体験を通してお金の大切さを学べます。
お小遣い帳をつけることで、「本当に欲しいものを買ったのか」といったチェックもできるでしょう。お小遣い
<2位 折に触れて話す>
・お年玉をもらったら「大切なものだ」と伝える。また何でも買い与えずに「家にあるものをまず大切に使いなさい」と伝える(29歳 女性)
・「いつも欲しいものを買っていたら、お金がなくなっちゃうよ」と話しています(32歳 女性)
・たまに1対1で話す機会があるので、「お金の大切さ」「日本経済の現況」について話しています(45歳 男性)
2位は「折に触れて話す」でした。
「子どもがおもちゃやお菓子をねだったとき」「お年玉をもらったとき」などの機会に、お金の大切さを伝えているという家庭も多いようです。
話す内容は「お金は親が働いて得たものであること」「お金は使ったらなくなること」「お金をもらったら感謝すること」など。「おもちゃを買うのにかかるお金で、他に何ができるか」を説明している人もいました。
<3位 買い物させる>
・買い物の際、支払いを子どもにさせています(28歳 男性)
・駄菓子屋などで、決められた金額内で買い物する練習をさせる(39歳 女性)
・買い物に同行させる(40歳 女性)
3位は「買い物させる」でした。
実際に買い物してみると、「お金の計算」「欲しいものを手に入れるためにお金がかかること」を体験できます。
小さい子どもなら買い物に同行させて支払いをさせるだけでも、お金に興味をもってくれそうですね。小学生くらいになれば「駄菓子屋さんなどで、子どもだけで買い物させる」という方法もあります。
調査概要
調査対象:子どもがいる人
調査期間:2023年2月16日~22日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性345人/男性155人)
回答者の年代:20代 6.2%/30代 47.4%/40代 35.4%/50代 8.2%/60代以上 1.2%/不明 1.6%
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