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2023年03月22日 13:31 更新

家計簿の内容を共有している夫婦ほど「夫婦の時間や会話の満足度が高い」ことが判明!

PFUは、20代から40代の家庭を対象に、家計簿についてのメリットや挫折の背景についてアンケートを実施しました。

※同調査に記載の「夫婦」は、配偶者およびパートナーのことを指します。

家計簿をつけている人は約4割、うちデジタルで管理している人が半数弱に

20代から40代の家庭を対象に、「家計簿をつけていますか」と質問しました。その結果、「家計簿をつけている」が37.4%、「つけたことはあるが、今はつけていない」が44.6%、「つけていない」が16.8%でした。

では、家計簿をつけている人はどのような方法でつけているのでしょうか。家計簿をつけていると回答した人に、「どのように家計簿をつけているか」質問したところ、最も多かったのは、「家計簿アプリ」で45.4%でした。

「家計簿アプリ」という回答の中には、「グラフで収支の流れを見える化できること」や、「口座連携で自動入力されるので収支の把握や過去との比較がしやすい」といった意見がありました。

手書きで記載するよりも手間がかからないことや利便性が高いことから、家計簿アプリが選ばれていることがわかります。

家計簿のメリット1位は「生活の収支が把握できるようになった」

Q.1で、家計簿をつけていると回答した人に「家計簿をつけることでどのように暮らしが変化したか(メリット)」を質問したところ、最も多かったのは「生活の収支が把握できるようになった(81.3%)」、次いで回答が多かったのは「節約意識が高まった(55.0%)」でした。

このことから、家計簿で生活の収支を明確にすることで、お金に対する意識が高まっていることがわかります。昨今値上げラッシュが続く状況下ではより一層、家計簿は家計の節約に役立つ有効なツールといえます。

具体的なエピソード(一部抜粋)

<1位 生活の収支を把握できるようになった>
・コンビニの利用回数など、無駄遣いしている金額を把握出来るため、ある程度セーブしながら買い物をする事が出来ていると思う。(20代)
・楽しいこと(レジャーや外食など)に使える予算について見通しを立てやすくなった。将来への不安も減った。(40代)
・今まで不透明だった支出が目に見えて把握でき、貯蓄することに楽しみを見出せた。(40代)

<2位 節約意識が高まった>
・家計簿を付け始めたときは思っていたよりも支出が多く驚いた。支出の目標を決めて節約を意識するようになった。(30代)
・どの費用が多くかかっているのか知ることができ、その話を主人に相談して節約意識を高めることができた。(30代)
・収支を把握し、家族と具体的に考える中で、節約できるポイントを探すことができた。米をネットでまとめ買いする。お菓子を手作りするなど。(30代)

<3位 家族やパートナーとの間でお金の話をしやすくなった>
・転勤で二重生活となったが、お互いどんなふうにお金を使っているかの話がしやすく、どんな生活をしているかも分かりやすくなり、会話も増えたと思う。(40代) 
・収支の把握を全くしていなかった夫。家計簿をつけることで家計を一緒に見直していけるようになった。(30代)
・結婚はしていないのでお金の話がしにくかったのだが、一緒に暮らすうえで話さなくてはと思っていたので、いいきっかけになった。(20代)

家計簿を夫婦で共有している家庭は、「夫婦の時間や会話の満足度」が高い

Q.1で家計簿をつけていると回答した人に「家計簿を夫婦の間で共有しているのか」を尋ねたところ、62.5%が「共有している」と回答しました。

続いて、「夫婦仲の良さ」と「夫婦時間や会話の満足度」を聞いたところ、「家計簿を共有している」人ほど、それぞれの満足度が高いということがわかりました。

特に、「夫婦時間や会話の満足度」では、10段階評価のうち6~10を満足度が高いグループとすると、共有している夫婦の89.3%が、満足度が高いと回答。共有していない夫婦の61.9%と比べ、約3割の大きな開きあることがわかりました。

この結果から、家計簿を共有し夫婦間で家計を考えるようになることで、より仲が深まると考えられます。

家計簿をつけていたけど挫折!一番の理由は「面倒くさくなるから」

Q.1で「家計簿をつけたことはあるが、今はつけていない」と回答した人に、「なぜ家計簿をつけるのをやめましたか?」と質問したところ、最も多かった回答は「面倒くさくなるから(70.3%)」に。次いで多かった回答は「忙しくてつけるのを忘れてしまうから(40.9%)」、その次に「時間が無くてあきらめてしまうから(34.8%)」でした。

この結果から、手間や時間が、家計簿をつける障壁になっていることがわかります。

具体的なエピソード(一部抜粋)

<1位 面倒くさくなるから>
・紙ベースの記載は家時間が少なく、忙しいときには億劫になり続かなかった。(40代)
・スーパーでも雑貨を買ったり、百均でも食品を買ったりして、食費や雑費など振り返って分けて書くのが大変だったから。(30代)
・紙の家計簿は嵩張るのと面倒でやめてしまう。 レシートを撮影しての家計簿はうまく読み取れず、めちゃめちゃになるのでやめた。(30代)

<2位 忙しくてつけるのを忘れてしまうから>
・忙しくて溜めてしまい、家計簿を付けるのが何ヶ月かごとにしかできなくなり面倒臭くなったのでやめた。(30代)
・パソコンで家計簿をつけていた事があったが、子どもが産まれてその時間が取れなくなった。(30代)

<3位 時間が無くてあきらめてしまうから>
・忙しい為、レシートをまとめて家計簿をつけようと思うと、どんどん後回しになりやめてしまった。(30代)
・レシートから登録する手間がかかる、記録する時間がない。(30代)
・レシートを溜めていても、結局家計簿を付ける時間がなくレシートを捨ててしまう。(30代)

今回の調査を通じて、家計簿をつけることで生活の収支を把握でき、節約意識が高まるメリットがあることがわかりました。

また、その家計簿を家庭内で共有することで家計を夫婦で考えるようになり、夫婦の時間や会話の満足度が高まる傾向があります。家計簿を1人でつけていても、家庭の協力が得られないと一人相撲になってしまう恐れがあります。

この機会にぜひ家計簿をつけ、夫婦で共有してみてはいかがでしょうか。

調査概要

・2023年3月16日発表、PFU調べ
・調査対象:20歳~49歳の配偶者/パートナーがいる人(641名 )
・調査方法:ルームクリップが提供する「RoomClipリサーチ」を用いたアンケート形式での実施
・実施期間:2023年2月21日~2月27日

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