【夫婦のお金の管理方法】妻がお金を管理している家庭は半数近く、管理方法の1位は「お小遣い制の採用」に
ウェブスターマーケティングが運営する「いつのマニー」は、「夫婦のお金の管理方法」に関するアンケート調査を実施しました。
夫婦のお金の管理方法、みんなどうやっているの?
家計管理に悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
「お小遣い制を導入したものの、配偶者からの不満が大きい」「思っていたほど貯金が増えない」という人もいるかもしれませんね。
そこで今回、全国の男女500人を対象に「夫婦のお金の管理方法」についてアンケート調査を実施。その実態を探りました。
お金の管理をしているのは「主に妻」が半数近く
全国の既婚男女500人に「夫婦どちらがお金の管理をしていますか?」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。
「主に妻が管理している」と答えた人が45.0%で半数近くとなりました。
「二人で分担」「それぞれ別で管理」も含め、妻が家庭の金銭管理に関わっているケースが多くなっています。「食料品の買い出しなどを担当しているのが妻なので、生活費の管理も妻が行っている」といったケースが多いと推測できます。
夫婦のお金の管理方法、1位は「お小遣い制の採用」
続いて、具体的にどのようにお金の管理をしているか聞いたところ、以下の結果となりました。
1位になったのは「お小遣い制の採用(188人)」に。2位「ふたりの収入をまとめて管理(130人)」、3位「得意なほうに管理を一任(99人)」と続きます。
収入をひとつにまとめ、お小遣い制で家計を管理しやすくしている家庭が多いとわかりました。
ただ「お小遣い制ではなく、必要なものは随時購入する」という回答もランクインしています。どの管理方法が適切かは、「夫婦の性格や金銭感覚」「支出が多いか少ないか」にもよるのでしょう。
ここで、具体的な回答を紹介しましょう。
<1位 お小遣い制の採用>
・夫はお小遣い制、妻はなし(33歳 女性)
・妻だけお小遣い制(43歳 女性)
・ふたりともお小遣い制にしている(53歳 男性)
1位は「お小遣い制の採用」でした。
定額のお小遣い制には「月々の出費が固定化できる」「無駄遣いを防ぎやすい」というメリットがあるため、家計管理しやすくなります。浪費しがちな人には、とくに有効でしょう。
一方でお小遣い制となっている側が「小遣いが少ない」と不満を抱きやすいのはデメリットです。
<2位 ふたりの収入をまとめて管理>
・共有の口座を作って管理(36歳 男性)
・夫婦の給与をまとめて、生活のやりくりをしてもらっています(44歳 男性)
・それぞれの給料から一定額を拠出し、共通の財布・銀行口座に入れる(59歳 女性)
2位は「ふたりの収入をまとめて管理」でした。
家庭用口座をつくって生活費をまとめると、収支のバランスが把握しやすくなります。全額をまとめる家庭もあれば、収入のうちあらかじめ決めておいた額(収入の◯割、◯万円など)を生活費としてまとめる家庭もあります。
一定額のみをまとめる方法の場合、生活費以外のお金は「各自が自由に使える」としているケースが多いようです。「給料の全容を知られたくない」という人も納得できるでしょうね。
<3位 得意なほうに管理を一任>
・通帳すべてを妻が管理して、変な収入源がないかチェック(26歳 女性)
・夫が給与を管理し、買い物をするときは夫がすべて払うようにしている(48歳 女性)
・すべてを妻に任せている(69歳 男性)
3位は「得意なほうに管理を一任」に。「配偶者あるいは自分がすべて管理し、もう一方は管理にノータッチ」という家庭も多いようです。
この方法は「夫婦のどちらか一方が家計管理を得意としている」「もう一方は、家計がブラックボックスでも気にしない」という家庭に向いています。
現在のお金の管理方法に満足している人は8割以上に
最後に、「現在のお金の管理方法への満足度」を聞いたところ、以下の結果となりました。
「まあ満足している」「満足している」と答えた人が合わせて81.0%と多数。現在の家計管理方法に大きな問題は感じていない人が多いとわかります。
では具体的な回答を紹介しましょう。
<現在のお金の管理方法に満足している理由>
・妻が給与口座をすべて管理し、ふたりともお小遣い制。家計に入るお金と出ていくお金がわかりやすく、貯金に回す額を調整できるので(33歳 女性)
・夫の給与で生活し、妻の給与は貯金とお小遣いにしている。私が心配性なので、お金をきちんと把握しておきたいから。月に一度家計簿を報告し、お互いが納得しているから(41歳 女性)
・通帳を妻に預け、お小遣い制です。私はお小遣いの使い道を心配するだけなのでラクですし、妻の金銭感覚や人間性を信頼しています(50歳 男性)
「今のやり方で貯金できている」「わかりやすい」などの回答が寄せられました。
管理を相手に任せている人からは「やってもらえてラク」「自分は家計管理が苦手だからありがたい」との声もありました。お互いが現在の方法に納得しており、貯金が増えているなどの結果があれば満足できるでしょう。
<現在のお金の管理方法に満足していない理由>
・家計管理は二人で分担。ただ夫が勝手に必要以上の額を下ろしていたり、手数料を気にせず下ろしています。二人で分担している意味がないため、自分で全部管理した方がいいのかなと思います(28歳 女性)
・給与振込口座を預かり、夫はお小遣い制にしている。しかし夫がカードで勝手に買い物するので管理できない(34歳 女性)
・夫婦の給与をひとつにまとめている。自分は小遣い制なのに妻は自由に使っている(46歳 男性)
「配偶者が決めたルールを守っていない」「自分の給料はすべて把握されているのに、相手の収入は教えてもらえず不公平」などの回答が寄せられました。
管理方法を決めるにあたっては、「お互いが納得して守れるルールをつくる」「透明性と公平性を大切にする」などの工夫が必要だと感じます。
家計や相手の小遣いまでよく把握できれば、「小遣いが少ない」と嘆いていた人も、「今は仕方ないか」と思えるかもしれませんね。
調査概要
調査対象:全国の既婚男女
調査期間:2023年2月16日~17日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性359人/男性141人)
回答者の年代:20代 13.0%/30代 46.6%/40代 26.6%/50代 10.4%/60代以上 3.4%
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