
瓶詰ベビーフードで賢く離乳食づくり。用途にあわせた使い方とレシピを紹介
毎日作る離乳食、ママたちはどのように用意していますか?市販のベビーフードを上手に活用できると、赤ちゃんに離乳のステップを踏ませながら、ママの負担を軽くすることができるようです。今回は瓶詰ベビーフードを活用した賢い離乳食づくりについてご紹介します。
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瓶詰ベビーフード、賢く使って豊かな食事を!


1970年代に誕生した瓶詰タイプのベビーフードは、中身が見える安心感、お手頃な価格(一部)、使い勝手のいい品揃えでママたちに受け入れられてきました。そんな瓶詰ベビーフードの賢い使い方と注意点についてまとめました。
瓶詰ベビーフードの賢い使い方
そもそもベビーフードとは、赤ちゃんの離乳を手助けする目的で市販されている加工食品のこと。簡便さにすぐれている市販のベビーフードは、離乳食をつくる負担を軽くしてくれますが、赤ちゃんが離乳のステップを踏めるよう、手づくりとの併用の中で、用途にあわせた使い方ができると豊かな食事へとつながるようです。すぐに取り入れたくなる、賢い使い方をご紹介します。
■お出かけに便利


外出先でのお食事に瓶詰タイプは便利です。手づくりした離乳食を持ち歩くのは、衛生面が気になるところです。瓶詰タイプのベビーフードは保存料を使用していませんが、調理後に加圧加熱殺菌されているので、未開封であれば、常温で持ち歩くことができます。加熱や調理をせずにそのまま食べられ、受け皿も必要ないので、お出かけのときには便利ですね。
ごはんやめん類に野菜やたんぱく質性食品(豆腐、大豆、魚、肉、卵)が一緒になったものを選べば、1品でも栄養バランスがよくなります。使用原材料やアレルゲンの表示を確認して、一度は食べさせたことがあるものをお供にすれば安心ですね。
■手づくり離乳食の素材として活用
瓶詰タイプは、おうちでも便利に使えます。時間のないときは、調理完成品としてそのまま食べられて便利ですが、手づくり離乳食の素材として活用できる商品もあるようです。
たとえば、うらごしタイプの商品、離乳開始ごろに適したものですが、離乳が進んでからもスープや調味ソース、彩りとして使うことが出来るようです。ひとつのベビーフードでいろいろな使い方ができるのはうれしいですね。


そして、手づくり離乳食の素材として使う場合は、ごはんやめん類が入った主食タイプよりも、野菜やたんぱく質性食品が主に入ったおかずタイプのほうが活用しやすいようです。


■手づくり離乳食の足りない栄養を手軽に補う
離乳がすすみ、手作り離乳食にもう一品メニューを増やしたいという時にも便利です。
ごはんやめん類を使った「主食」になるものか、野菜を使った「副菜」になるものか、たんぱく質性食品を使った「主菜」になるものか、これら3つが1回の食事で揃うと栄養バランスのとれた食事に近づきます。使用原材料の表示を確認して、必要なものを選択すれば、手作り離乳食の足りない栄養を手軽に補うができます。また、手づくりでは用意しづらい素材を使ったものは、とても助かりますね。


■ベビーフードに素材を足して手づくりアレンジ
逆に、ベビーフードをベースに考えて、子どもに食べさせたい素材を足してアレンジするのはどうでしょう。手軽に離乳食のメニューの幅を広げられ、豊かな食事につながる可能性もあります。
使い方の注意点
瓶詰タイプのベビーフードは保存性にすぐれ、賞味期間(おいしく食べられる期間)が長いようですが、美味しく安全に食べるには、開封後の取り扱いに気を付ける必要があるようです。
■賞味期限
長期保存に向いている瓶詰ベビーフードですが、それは開封前のこと。開封した場合は賞味期限まで安全性や品質の保持が担保されるものではありません。開封後はできるだけ早く食べさせるように注意しましょう。
■保存方法
開封前の保存方法については各商品の表示を確認してください。加圧加熱殺菌された瓶詰ベビーフードは常温で保存できます。ただし、開封後は雑菌が繁殖しやすいので、すぐに食べさせましょう。
食べきれない量であれば、あらかじめ食べる分を取り分けておき、瓶の蓋をしてすぐに冷蔵保存します。その日のうちに食べきれない場合は、冷凍保存することもできるようです。開封後すぐに清潔なスプーンを使って、冷凍用の容器に移してから、冷凍庫に入れます。食べ残しを保存したり、商品の瓶のまま冷凍しないように注意しましょう。
■加熱方法
商品によっては温めたほうがおいしく食べられるものもあるようです。温める際、商品の瓶は使わないようにします。ガラス瓶が割れてケガをするおそれがあるようなので注意しましょう。加熱用の皿や容器に移してから、電子レンジや湯せんで温めます。少量なので、熱くなりすぎないよう、様子をみながら加熱します。食べさせる前には、よくかき混ぜてから、必ず温度を確認しましょう。
瓶詰ベビーフード活用レシピ
瓶詰ベビーフードを使った簡単メニューの作り方をご紹介します。
〈ミルクパン粥〉
ベビーフードを手づくり離乳食の素材として活用したレシピです。湯で溶いた粉ミルクに、細かくちぎるかすりおろしたパンを入れて加熱して作るミルクパン粥、離乳食の定番メニューですよね。これに甘みのある野菜や果物のペースト状のベビーフードを合わせるとより食べやすくなるアレンジです。
〈具材たっぷりうどん〉
ベビーフードをベースに素材を足したレシピです。野菜やお肉、根菜や豆類などがぎゅっとつまったベビーフードにやわらかく煮たうどんをまぜれば、手軽に栄養満点なうどんができあがります。水溶き片栗粉でとろみをつけても食べやすいでしょう。


〈じゃがいもお焼き〉
離乳が進んでからもペースト状のベビーフードを活用できるレシピです。少し硬さのあるものを食べられるようになったら、じゃがいもで作るお焼きがおすすめ。茹でて潰したじゃがいもに好きなベビーフードと片栗粉を適量まぜ、一口大にまるめます。平たくなるよう潰し、フライパンで焼いたら完成です。つかみ食べしやすいメニューです。

ベビーフードを扱うメーカーでは、ホームページでアレンジレシピを紹介している場合も多いようです。手元にベビーフードがあれば、確認してみてもよいでしょう。
瓶詰以外にもある!こんなタイプのベビーフード


今回は瓶詰タイプの活用についてご紹介していますが、現在、市販されているベビーフードはおよそ500種類以上あるといわれています。瓶詰タイプと同じように活用できるもの、瓶詰タイプよりも使い勝手がよいものもあるので、ここでご紹介します。
■ベビーフードの種類
大きく分けてウェットタイプのものとドライタイプのものがあります。瓶詰タイプはウェットタイプのひとつで、調理完成品としてすぐに食べられる、液状または半固形状のもの。瓶詰め以外にレトルトパウチ、レトルトカップの形態でも売られています。ドライタイプは、水や湯を加えて元の形状にして食べるタイプで、粉末状、顆粒状、フレーク状、固形状のものがあります。日本ベビーフード協議会の調べによると、2019年形態別生産量は、レトルトパウチが8,607トンで一番多く、次にレトルトカップ4,414トン、そして瓶詰1,451トンだったそうです。
■おでかけに便利
レトルトタイプも瓶詰同様に、常温で持ち歩きができます。カップタイプは器いらず、パウチタイプでも自立式で立てて置くことが可能なものもあります。
カップタイプでは、主食とおかずがセットで売られているもの、それにスプーンまでついているものもあります。そして、ごはんやめん類に野菜やたんぱく質性食品が一緒になった一品については、瓶詰タイプでは80~100gほどでしたが、レトルトタイプではそれよりもボリュームのある量での展開がされています。お子さんの食べられる量にあわせて選択できますね。



■おうちでも便利
ドライタイプは、水や湯で溶く手間はありますが、少量使いができるという点で優れています。離乳の開始頃から活用できるものが多く、手づくり離乳食の素材として活用しやすいでしょう。




レトルトタイプでは、瓶詰タイプ以上に味付け、使用食材も幅広く、各社様々なこだわりを持って展開しているようです。手づくりでは用意しづらい素材を使ったものも充実しています。ベビーフードの素材の大きさや固さだけでなく、いろいろな味付けも参考にして、手づくり離乳食の幅も広げられそうです。




まとめ


離乳食づくりに苦労している、離乳食のメニューを増やしたい、そんなときはベビーフードを使ってみてはいかがでしょうか。瓶詰タイプ、レトルトタイプ、ドライタイプからそれぞれの用途にあわせて選んで、手づくり離乳食との併用で赤ちゃんが離乳のステップを踏めるよう、工夫してみてください。
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