2023年版・小学6年生の「将来就きたい職業」3位「漫画家・イラストレーター」、2位「教員」、1位は?
クラレはこのほど、今春小学校を卒業した子どもを対象に「将来就きたい職業」のアンケート調査を実施しました。
トップ3は変わらず、「医師」は7位から4位に躍進!
トップ3の顔ぶれは昨年と変わらず、1位は今年も「スポーツ選手」、2位は「教員」、3位は「漫画家・イラストレーター」となりました。続く4位には、順位・ポイントを大きく伸ばして「医師」が入りました。
「スポーツ選手」は、今年も男の子の支持を集めて1位となりました。ジャンルの内訳には変化があり、昨年から今年にかけて国内外で日本を代表する選手が大活躍した「野球」が、3年ぶりに「サッカー」を上回りました。
「医師」は、昨年の7位から4位に順位を上げました。子どもたちの生活にも大きな影響を及ぼしたコロナ禍ですが、医師たちが予防や治療のために懸命に働く姿を見て、その仕事の大切さ、素晴らしさを再認識したようです。
そのほか、6位の「動物園・遊園地」と「建築家」、8位「ゲームクリエイター」、10位「IT 関係」が、今年新たにトップ10に入りました。
男の子の「将来就きたい職業」
1位「スポーツ選手」、3年ぶりに野球がサッカーを逆転
男の子は今年も「スポーツ選手」が1位でした。ポイントはやや減少しましたが、相変わらず断トツの人気です。
ジャンルの内訳は、野球(40.3%)がサッカー(25.4%)を上回り3年ぶりにトップとなりました。日本球界が誇るサムライたちが、日米で歴史的な偉業を達成し、14年ぶりに世界一も奪還。子どもたちに大きな夢を与えたようです。
「研究」「ゲーム」、いま好きなものを大人になっても!
「研究者」は2年前よりポイントを伸ばして2位に復帰しました。近年の“図鑑ブーム”に象徴されるように、特定の分野に深く興味を持つ子どもは多く、中には大人顔負けの知識を持つ博士級キッズもいるほどです。
「ゲームクリエイター」は3位。世界有数のゲーム大国で生まれ育った子どもたち。世界中の人々を夢中にさせるゲームを作ってみたいという、未来のヒットメーカーは今後ますます増えそうです。
「研究者」も「ゲームクリエイター」も、今好きなものを大人になってもずっと追い続けたいという、子どもらしい願望が感じられます。
プログラミングに興味、「IT関係」が4位に順位上げる
4位の「IT関係」は、男の子の中で最もポイントを伸ばしました(3.3%→5.1%)。内訳を見ると、約8割が「プログラマー」と回答。小学校でプログラミング教育が必修になり、子ども向けのプログラミング教室も増えたことで、職業としての認知度や関心が高まっているようです。
「宇宙関係」がランク外からトップ10 入り
「宇宙関係」が大きく順位・ポイントを伸ばして10位となりました。日本人宇宙飛行士の活躍や、世界規模で拡大する宇宙ビジネスのニュースなどに触れ、子どもたちは宇宙に大きなロマンを感じているようです。
女の子の「将来就きたい職業」
「漫画家・イラストレーター」が2年連続の1位
昨年初めてトップになった「漫画家・イラストレーター」が、2年連続で1位となりました。内訳を見ると、約7割が「イラストレーター」を志望しています。
イラストレーターの活躍の場は広がっており、自分の描いた作品がウェブやゲーム、ミュージックビデオなどに使われ、多くの人に注目される日を夢見ているようです。
同じ創作関連では、「作家・絵本作家」も過去最高の8位に躍進しました。
コロナ禍で存在感!「医師」は急上昇で3位に
「医師」が男女両方で増加し、特に女の子では大幅に順位とポイントを上げました。ここ数年のコロナ禍で、医師の働く姿を見る機会が増え、人々の命と健康を守る仕事に魅力を覚えた子がたくさんいるようです。
一方で、同じ医療職の「看護師」「薬剤師」「医療関係」は、昨年より順位・ポイントを下げました。
「動物園・遊園地」が過去最高の4位
「動物園・遊園地」は昨年の14位から大きく順位を上げ、過去最高の4位となりました。内訳を見ると、「飼育員」や「トレーナー」といった回答が半分以上で、動物関連に興味を持っていることがうかがえます。
【調査概要】
調査対象:2023年3月に小学校を卒業した子ども
調査方法: 使い終わったランドセルをアフガニスタンの子どもに贈る同社の社会貢献活動「ランドセルは海を越えて」キャンペーンに協力してくれた人にアンケートを実施(2023年1月中旬~3月中旬)
有効回答: 男の子 各373名/女の子 各447名
クラレ
http://www.kuraray.co.jp/
(マイナビ子育て編集部)