
1歳未満の赤ちゃんにハチミツはNG!危険な乳児ボツリヌス症
ハチミツやハチミツを含む食品を赤ちゃんに与えることについて、厚生労働省が注意を促しています。
ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから

ハチミツやハチミツを含む食品は、自然な甘さで体に良さそうなイメージがあるかもしれません。
しかし実は1歳未満の赤ちゃんには、ハチミツをあげるのは厳禁です。
赤ちゃんがハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症という病気にかかることがあります。日本では、医師が乳児ボツリヌス症として報告した事例は1999年以降で16例、アメリカではなんと毎年100例以上の発生報告があります。
ハチミツだけでなく「ハチミツを含む飲料・お菓子」でもそのリスクはあり、厚生労働省はX(ツイッター)で注意喚起を行っています。
【赤ちゃんへの#ハチミツは1歳を過ぎてから!】
ハチミツは包装前に加熱処理を行わないため、#ボツリヌス菌 が混入していることがあります。腸内環境が整っていない#赤ちゃんの場合、#乳児ボツリヌス症を引き起こすことがあります。
赤ちゃんの腸内細菌は未発達
ボツリヌス菌は、土壌などに広く存在している細菌です。
大人の腸内にボツリヌス菌が侵入しても、他の腸内細菌に負けてしまうため、基本的に何かが起こることはありません。
しかし、赤ちゃんはまだ腸内環境が整っていません。
腸内にボツリヌス菌が侵入すると、腸内で増殖して毒素を作り出し、乳児ボツリヌス症を発症させます。
症状としては以下のようなものがあり、ほとんどは適切な治療によって治りますが、まれに死亡するケースもあるので注意が必要です。
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✅便秘
✅ほ乳力の低下
✅元気の消失
✅泣き声の変化
✅首のすわりが悪くなる
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(出典:厚生労働省HPより)
生後1歳未満の赤ちゃんには「ハチミツを与えない」

乳児ボツリヌス症の対策としては、「1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの食品を与えないこと」以外に無いのが現状です。
理由として、ボツリヌス菌の耐熱性は「120℃・4分」であり、通常の加熱や調理では滅菌できません。特にハチミツは、一般的に包装する前に加熱処理を行わないため、滅菌されることなくボツリヌス菌が食品に混入してしまうことがあります。
お母さんやお父さんが意識していても、祖父母などが誤って与えてしまうケースも考えられます。甘くて美味しく栄養価が高いハチミツですが、1歳未満の乳児には絶対に与えないように家族みんなで徹底しましょう。
(マイナビ子育て編集部)