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2023年11月20日 07:00 更新

節約がしんどい……「節約疲れ」を感じる人は8割以上、みんなが実践している解消法は?

物価の高騰、光熱費の値上がりなど、家計を圧迫する脅威に対抗するために、日ごろから節約を心がけている人も多いでしょう。しかし、長く節約を続けていると、疲れてしまう時期があるのも事実です。今回は、いつも節約をがんばっている子育て世代のみなさんへのアンケートをもとに、節約疲れの解消法をご紹介します。

「節約疲れ」を感じることはありますか?

「節約疲れ」を感じることはありますか?

アンケートの結果、節約疲れを「たまに感じる」人は約54%、「よく感じる」人は約26%でした。合わせると、約80%の人が多少なりとも節約疲れを感じている現状が浮かび上がってきます。

世の中には節約術についてさまざまな情報が発信されていますが、すべてを完璧にこなせる人はいません。長く細く続けることが節約生活のポイントです。節約生活に疲れたら、経験者の節約疲れ解消法を参考にして気分を切り替えてみましょう。

いったん節約を忘れる

●たまにはご褒美的に、価格を気にせず好きな物を買う。(女性/49歳/学校・教育関連/専門職)

●ちょっといつもより気を抜いて買い物をする。(女性/24歳/医療・福祉/秘書・アシスタント職)

●月に一度は外出外食して節約を一旦忘れるようにする。(女性/44歳/小売店/販売職・サービス系)

節約疲れの解消法として「節約をいったん忘れる!」という手段は有効なようです。いつも「少しでも安いものを買おう」「ムダを省こう」と意識していると、考え過ぎて疲れてしまったり、心がカサついてきてしまったりしますよね。たまには節約を忘れて、安さにこだわらずに買い物や食事を楽しみ、心に潤いを与えてあげることも必要です。ただし、「使いすぎた!」と後悔しないように、忘れる期間はほどほどにしましょう。

節約の成果を実感!

●月々きちんと家計が回せたときに疲れが解消されます。(女性/40歳/マスコミ・広告/事務系専門職)

●節約を金額で見えるようにする。(男性/33歳/小売店/事務系専門職)

●子どもの顔を見る、旦那に褒めてもらう。(女性/22歳/医療・福祉/専門職)

なにごとも成果が目に見えていないとやる気が出ないもの。特にチリツモの節約は、ひとつひとつが細かくて成果を実感しにくいため、精神的な疲れに結びつきがちです。

たとえば、小さな金額をコツコツ節約しているなら、節約金額を硬貨にしてガラス瓶に貯めていってはどうでしょう。自分の努力を家族にも認めてもらういい機会にもなります。マメな人は毎日家計簿をつけて、日々の節約の結果を可視化するのもいいですね。

プチ贅沢でリフレッシュ

●夕ご飯をデリバリーで済ます。デリバリーはうちにとってはプチ贅沢なので。(女性/41歳/建設・土木/事務系専門職)

●ときどき贅沢なことをする。外食したり、デザートを食べたり、テンションが上がるコスメを買ったり。(女性/48歳/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)

●お肉やお寿司など、たまにおいしいものを食べること。思いっきり買い物する月を決める。(女性/30歳/金融・証券/営業職)

たまの贅沢は心の栄養。ただし、節約生活の反動で散財しては意味がありません。頻度と金額を抑えて、プチ贅沢くらいにとどめておくとよいですね。

回答のなかには「自分ひとりで高めのランチを食べる」というものもあれば、「家族で外食を楽しむ」というものもありました。お金を自分へのご褒美に使うか、家族と団らんの機会に使うかは、そのときの気持ちでよりリフレッシュできそうな方を選んでみてもいいのではないでしょうか。

いつもがんばっているのですから、ときには贅沢しましょう。

甘いもので気分転換

●チョコレートが好きだが、いつもは200円程度のところを、思い切ってブランドチョコ1,000円くらいの単価のを買って時間をかけて食べる。(女性/40歳/マスコミ・広告/営業職)

●好きなケーキを食べに行く。(女性/42歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)

●好きなコンビニスイーツを買う。(女性/25歳/小売店/販売職・サービス系)

甘いものを食べると、脳内にセロトニンという神経伝達物質が増えますが、このセロトニンは、記憶力をよくする物質であると同時に、脳をリラックスさせる働きがあると考えられています[*1]。疲れを感じている脳を甘いものでリラックスさせるのは、理にかなった気分転換です。

また、ただ甘いものを食べるだけではなく、いつもよりちょっと贅沢にお金を使うことで、節約を続けるストレスも軽減されるでしょう。甘いものが苦手な人以外は、手軽にできる疲れの解消法ですね。

趣味にいそしむ

●節約を意識しなくて済むこと(あまりお金のかからないスポーツをするなど)をする。(女性/44歳/医療・福祉/事務系専門職)

●好きなアーティストの動画を見る。(女性/39歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

●趣味や推しに没頭する。(女性/45歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)

節約とは無縁な趣味に没頭する方法もいいアイデアです。現代はなにをするにもお金がかかる時代。お金を使う場面になれば、いやでも「節約」の文字が頭に浮かんでしまいます。

その点、散歩をしたり、公園で軽く身体を動かしたりなど、お金のかからない場所での活動は、節約のことを忘れてリフレッシュしやすいですね。加入しているサブスクで動画を観るのも、サービスをしっかり活用できる気分転換だといえるでしょう。

まとめ

節約生活の先には「欲しいものがある」「やりたいことがある」など、夢や目標のある人が多いのではないでしょうか。節約そのものはあくまで「目的」ではなく「手段」です。節約生活に疲れたときは、なんのために節約しているのか、思い出してみるよいかもしれません。生活のために節約が欠かせないという人もいるでしょう。疲れを感じたら無理をせず、がんばっている自分を労わってあげてください。

マイナビ子育て調べ
調査日時:2023年9月23日~25日
調査人数:144人(22歳~40代までのパパ・ママ)

(マイナビ子育て編集部)

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