pecoさんから息子へのポジティブな声かけが素敵! 寝坊を叱らない言い換え「今日はぐっすり寝てくれたから時間ないねん」
一児の母・peco(ぺこ)さんが、お弁当を作る動画をYouTubeで公開。慌ただしい朝でもしっかり子どもとコミュニケーションをとる姿に、「pecoちゃんの声かけ本当に優しい」「見習いたい」というコメントが相次いでいます。
朝食に集中できない息子に、pecoさんは……
pecoさんは「Make a Halloween omelette - とある日の雑なお弁当作り」と題した動画で 、5歳の長男・リンクくんのためにハロウィンのお弁当を作る日常の様子を公開。
動画では、リンクくんが朝食をとっている傍ら、pecoさんはキッチンで慌ただしくお弁当作りをしています。こんなとき、子どもが食事に集中してくれれば助かりますが、現実はそうもいきませんよね。
この日は起きた時間が遅かったらしいリンクくんも、朝食を食べることになかなか集中できず。しかしpecoさんはイライラする様子を見せることもなく「今日はぐっすり寝てくれたからさ、結構時間ないねん」「だからモリモリで食べてくれる?」と、ポジティブな声がけをしていました。
その後もリンクくんはどうしても気が散ってしまうようでしたが、pecoさんは「昨日の夜のスーパーお兄さん、どこいった?」「昨日の夜ご飯のときも、すごいモリモリ食べてくれてたもんね」と、昨晩ご飯をしっかり食べられたことを褒めながら、息子のやる気を引き出します。
しかし今度は「お茶と牛乳を混ぜて飲みたい」と突飛なことを言い出して……子どもによくある「なぜこのタイミングで?」と思ってしまうような発言ですが、バタバタしているときは「いいから早くご飯食べなさい!」などと言いたくなってしまいますよね。それでもpecoさんは「(お茶と牛乳が)ちょこっとになってから試してごらん。もし(たくさん残っている状態で混ぜて)『うえー』ってなったらもったいないから」「最後にやってあげる。やってみたいんだったらやったらいいけど」と決して否定せず、息子の気持ちを尊重していました。
そんなpeco親子のやりとりに、動画のコメント欄には「pecoちゃんの声かけ本当に優しい」「叱りたい場面でも言葉を変えて対応しているのステキ」「親子でも相手を尊重することって大切ですね」といった反響が寄せられていました。
ただ、pecoさんも息子に対する接し方について後悔したり、へこんでしまったりすることはあるよう。pecoさんは、スクールに出発した後、息子が腕時計を忘れたことに気づいたものの、「もうギリギリやから取りに戻るのはむりだよとそのまま出発したら大号泣」。後で「『15秒で取りに戻ってあげられたのにな…』と後悔」したという出来事をX (旧Twitter)に綴っています。
ところがお迎えに行くと、リンクくんは「自作の腕時計」をつけていたそう。泣きながら登校したあと、自分で作ろうと思って作ったようです。pecoさんは「自分で自分をハッピーにするのはとってもすてきなことだよすごいよ!」と、たっぷり褒めてあげたそうです。
親も人間ですから、毎日子どもに対して100%ポジティブに接するのは難しいものですが、子どもはしっかり受け止めてくれているのですね。
子どもを褒めるタイミングって?
子どもを「褒めて伸ばす」とはよく言いますが、褒め方がわからない……と悩む人もいるでしょう。保育士YouTuberのてぃ先生は、よく使ってしまいがちな「いい子だね」「えらいね」といった褒め言葉では、子どもが「『いい子だね』と言われたいから、●●をする」といった行動に陥ってしまいがちだといいます。
ではどう言えばいいのか? それはシンプルに「できたね!」というもの。簡単な言葉ですが、子どもは自分が何かできたことを大人がきちんと理解してくれたと実感でき、十分うれしく感じるそうです。
そしてもうひとつ、結果ではなく「子どもの気持ちを褒めること」。たとえば子どもがお友達におもちゃを貸せたら「優しいね!」と、おもちゃを貸してあげようと思った気持ちを褒めてあげると良いのだそうです。
ちなみに褒め方にはタイミングも重要で、褒めてあげたくなるような行動をした後で子どもが目を合わせてきたら、すぐに褒めてあげること。一方で、子どもが親のほうを見ずにその行動を続けている場合は、一区切りつくまで待ちましょう。また、他人と比べるのではなく、今のその子と過去のその子を比べて、「できるようになったね」と「前後比較」で褒めることが大事です。