いつものおせち料理に飽きたら……洋風に! お正月らしさを取り入れたアレンジレシピ6選
お正月に楽しみなおせち料理は、旬の食材や縁起物を取り入れたご馳走が並びます。昔ながらのお祝い料理もいいけれど……ちょっと変えてみたい、子どもが好きなものが少ない、と思ったときに使える洋風おせちメニューを集めました。伝統を大切にしつつ、家族が食べやすい洋風アレンジをする方法と、オススメレシピをご紹介します。
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
新年を迎えていただくおせち料理は、家族の健康や成長、繁栄や厄除けを願った縁起物が入れられています。ひとつひとつの意味を知ると、お正月準備にも張り合いが出ますよね。
昔ながらの定番のおせち料理はお正月らしさを感じるものの、すべての料理が家族に支持されているわけではなかったりしませんか? 中にはほとんど手がつけられないなんてことも。
伝統や縁起物を大切にしたいけれど、みんなが喜んでくれるような品揃えにしたい。
そんなときには食べやすい洋風にアレンジしてみてはどうでしょうか。
洋風おせち料理レシピ
おせち料理に登場する料理や食材は、旬のものだったり、色や形や名前から縁起物として用いられるものがたくさん。新年に調理をしなくてもいいように、保存性が高くなるよう酢や砂糖を多く使われているものが多く、味つけも濃いめとなっています。
多種多様な料理を食べるようになった現代では、和食だけでは飽きてしまったり、違う味が欲しくなったりしても仕方がないのかもしれません。
伝統を取り入れつつ、子どもでも食べやすい洋風おせちにするには、定番の料理や食材を使って味つけを変えてみたり、食べ慣れたメニューに近づけたりすることで叶います。お正月らしさを出すために、いつもより少し華やかさや見栄えする仕上がりを意識すると◎
れんこんと梅花にんじんのチキンミートローフ
おせち料理の定番のひとつであるのし鶏(松風焼き)は、鶏ひき肉に味噌などで味つけし、オーブンで焼いたもの。これをお正月らしく、カットしたときにれんこんや梅花にんじんが出るよう詰めて、ベーコンを巻いたチキンミートローフにアレンジしました。
材料(パウンド型1本分)
・鶏むねひき肉……300g
・卵……1個
・ベーコン……4枚
・たまねぎ……1/2個
・にんじん……10cm
・いんげん……6本
・れんこん……10cm
・しいたけ……2枚
・にんにく……1片
・パン粉……大さじ3
・牛乳……大さじ2
・薄力粉……小さじ1
・油……小さじ1
・塩こしょう……適量
作り方
① にんじんを2cm幅に切り、花型で抜く。抜いた残りはみじん切りにする。
② たまねぎをみじん切りにして、油できつね色になるまで炒めて冷ます。
③ しいたけ、にんにくをみじん切りにし、ひき肉、卵、パン粉、牛乳、薄力粉、みじん切りのにんじん、冷ましたたまねぎ、塩こしょうと一緒に粘りが出るまで練る。
④ 花形にんじん、1~2cm幅に切ったれんこん、いんげんをさっとゆでて冷ます。
⑤ パウンド型に油(分量外)を薄く塗り、ベーコンを敷く。
⑥ ③の肉ダネの1/3の量を敷き詰める。
⑦ レンコンの穴にも肉ダネを詰める。
⑧ パウンド型の半分にれんこんを置く。残り半分には中心に花形にんじんを置き、その両端にいんげんを敷き詰める。
⑨ 残りの肉ダネを隙間に埋めながら詰め、はみ出ているベーコンの端を内側に折りたたむ。
⑩ オーブンを200℃に予熱し、40分ほど焼く(焦げるようなときにはアルミホイルを被せてください)。
あとはしっかり冷ましてからカットしてください。パウンド型で作ったミートローフで2種類の模様が作れます。味つけは塩こしょう程度ですが、ベーコンの塩気や素材のうまみで、このまま食べてもおいしいです。しっとりやわらかいので、子どもから年配の方まで食べやすい仕上がりになります。
ぶりの香草チーズパン粉焼き
成長とともに呼び名が変わるぶりは、出世の願いを込められておせち料理にも使われます。照り焼きにするのが定番ですが、ハーブと粉チーズを混ぜたパン粉をつけて焼くとまた違った味わいに。
材料(2~3人分)
・ぶり……2切れ
・パン粉……大さじ4
・粉チーズ……大さじ1/2
・パセリ(乾燥)……小さじ1/2
・バジル(乾燥)……小さじ1/2
・ガーリックパウダー……小さじ1/2
・ブラックペッパー……適量
・マヨネーズ……大さじ1
・ハーブソルト……適量
・オリーブ油……大さじ1
※ハーブは手に入りやすい乾燥を使用しましたが、生の葉を刻んで使うと、香りがより強く立ちます。
作り方
① ぶりを3~4つに切り、ハーブソルトをかけしばらく置く。
② 出てきた水分をキッチンペーパーで拭き取る。
③ パン粉、粉チーズ、パセリ、バジル、ガーリックパウダー、ブラックペッパーを混ぜる。
④ ぶりにマヨネーズを塗り、パン粉をまぶす。
⑤ オリーブ油を引いたフライパンで焼く。
※パン粉は剥がれやすいのでしっかり押さえる用にまぶし、焼くときもあまりいじらないようにして焼いてください。
豆いっぱいスパイシーマリネ
おせち料理に入れる豆といえば黒豆。黒は邪気を払う色であり、黒くなるまでまめに働けるようにと、無量息災を祈願して食べられます。
甘くツヤツヤの黒豆は魅力的ですが、そんなに食べられなくて余ってしまいがち。そこで思い切って色とりどりのミックスビーンズを使って、豆いっぱいのマリネにしました。これが意外に子どもから大人まで人気。
材料(4人分)
・豆(5種類ほど合わせて)……200g
・かまぼこ……50g
・きゅうり……1本
・たまねぎ……1/4個
・オリーブ油……大さじ1
・酢……大さじ2
・カレー粉……小さじ1/4
・マヨネーズ……小さじ1
・塩……小さじ1/2
・ブラックペッパー……適量
スーパーなどでも缶詰やパックになったミックスビーンズが販売され、開封してそのまま食べられて便利。今回はひよこ豆、黒大豆、大豆、赤いんげん豆、青えんどう豆が入ったパックに枝豆とひよこ豆を加えて、合わせて200gにしました。
作り方
① たまねぎを粗みじん切りにして、水にさらしてからしっかり水気を絞る。
② かまぼこときゅうりをサイコロ状に切る。
③ 調味料を全部合わせてよく混ぜる。
④ 材料をすべて和える。
ちょっとスパイシーでサラダ感覚で食べられるマリネ。さっぱりしていて、いくらでも食べられそう!
それぞれの豆も食感の違いがあり、かまぼこときゅうり、たまねぎの味や食感もアクセントとなります。彩りが見えるような器に盛りつけるとキレイです♪
栗きんとん風スイートポテトカップ
栗きんとんはおせち料理の中でも人気ですが、かなり甘味も強いので、食べ飽きてしまうことも。味つけを変えればそのままスイートポテトに変身。栗の甘露煮を使って、ほどよい甘さとホクホク感を感じられるお正月仕様のスイートポテトにしました。
材料(6個分)
・餃子の皮……6枚
・さつまいも……中1本
・栗の甘露煮……10粒
・栗の甘露煮シロップ……50ml
・生クリーム……大さじ2
・無塩バター……10g
※さつまいもによって甘みが変わるため、甘さはお好みで調整してください。
作り方
① さつまいもをゆでてつぶす。
② シロップ、生クリーム、バターを加え、弱火で焦げないように練り、栗の甘露煮4粒を粗みじんに切って混ぜる。
③ 耐熱性の容器に紙カップを敷き餃子の皮を広げ②を詰める。
④ 230℃予熱したオーブンで10~15分焼く。
⑤ 栗の甘露煮をのせて完成。
※甘露煮のシロップが残っていたら、焼き上がりに表面に塗るとツヤツヤがプラス。
栗の甘露煮を使わず、砂糖と牛乳で作れば通常のスイートポテトに。クリームチーズとの相性も抜群なので、中に詰めるのもオススメです。
海老のバジルチーズ焼き
長寿の祈願として使われるえびは、おせち料理全体を華やかに彩ってくれる一品。キレイに曲がった形に整え、旨煮にするのが定番ですが、ちょっと食べにくいのもあって、子どもウケはイマイチ。そこでバジルソースとチーズで香りよく洋風アレンジ! 背筋ピーンとした若々しいえびで健康を願ってみましょう。
材料(2人分)
・有頭えび……2尾
・ジェノベーゼソース……小さじ1
・とろけるチーズ……20g
・塩……適量
・ガーリックパウダー……適量
・パセリ(乾燥)……お好みで
作り方
① えびのひげなど長すぎるものはハサミでカットし、背中に包丁の刃で切り込みを入れる。
② 切り込みを開いて背ワタを取る。
③ 焼くときに曲がらないよう、爪楊枝を2本指してまっすぐに整える。
④ 塩、ガーリックパウダーをふってからグリルで5分焼く。
⑤ 切り込みにジェノベーゼソースを塗り、チーズをのせる。
⑥ チーズが溶けるまで再度焼き、お好みでパセリをふる。
チーズではなく、マヨネーズをジェノベーゼソースに混ぜて焼いてもおいしいですよ♪
シャキシャキれんこんのツナマヨコーンサラダ
シャキシャキ感がおいしいれんこんサラダは、ごちそうの合間に食べると◎。みんな大好きツナマヨコーンで和えればあっという間に完成です。
水菜の代わりにブロッコリーにしたり、にんじんを加えて彩りをUPさせたり、アレンジもしやすいので、おせち料理の残り物食材を入れちゃうのもオススメ。
材料(4人分)
・れんこん……100~150g
・ツナ缶……1缶
・コーン……40g
・水菜……20g
・マヨネーズ……大さじ2
・ブラックペッパー……お好みで
・水……500ml
・酢……大さじ1/2
作り方
① 鍋に水を入れて沸騰させ、酢を加えてから、薄く輪切りにしたれんこんを1~2分ゆでて水を切る。
② れんこんを冷ましてから、ツナ、コーン、4cm幅に切った水菜、マヨネーズで和える。
※お好みでブラックペッパーをふりかけてください。
※れんこんはシャキシャキ感を出すため、ゆですぎないようにしましょう。
盛りつけ次第でおせちらしく
洋風アレンジにすると、お正月らしさがなくなってしまうかも……と心配しなくても大丈夫。普段使いのお皿に盛りつけても、和の雰囲気をプラスしてくれる豆皿や葉物を使ったり、飾り切りや小物使いで一気にお正月らしくなります。
洋風料理でもお重に入れてしまえば和に変身。使っている食材もおせち料理に使われる、縁起を担ぐ定番のものばかりなので、伝統的な料理と一緒に盛りつけてもムリなく馴染みます。
まとめ
伝統的なおせち料理には、新しい年の家族の健康や繁栄の願いが込められています。洋風にアレンジするときには、家族の好みに合わせ、味つけを変えてみたり、食材は同じでも調理法を変えてみたりすれば、伝統を守りつつみんなが喜ぶおせち料理になります。
いつもより少し華やかさや彩りをよくしたりすると、お祝いの雰囲気やお正月らしさが演出できます。食器や小物使いだけでも変わるので、試してみてくださいね♪