育休明けの仕事の不安、先輩ママたちの解消法12選「時短勤務で成果が出せる?」「保育園からの呼び出しは?」
育休明けもカウントダウンに入り、いよいよ職場復帰目前! 「これからまたがんばろう」という気持ちと同時に、不安もわいてくるでしょう。長めのお休みをとった人ほど、仕事への不安は大きいかもしれません。今回は、復職に関する仕事への不安と、その不安の解消法について先輩ママに聞いてみました。
復職するにあたり、仕事に関して不安はありましたか?
復職するにあたり、仕事に関して「とても不安だった」と答えた人は約49%でした。「少し不安だった」人とあわせると、約93%の人がなんらかの不安を抱えています。子育てしながら十分な仕事ができるのか、同僚は温かく迎えてくれるのか、心配の種は尽きません。
そこで先輩ママたちに、復職にあたって仕事の不安をどう解消したのか聞いてみました。
職場の変化についていけるか?
★40歳/医療・福祉/専門職のママ
【不安だったこと】いろいろと変更になっている仕事内容をすぐ覚えられるか。
【不安の解消法】少しずつほかのスタッフに聞きながら仕事を思い出していった。
★33歳/医療・福祉/専門職のママ
【不安だったこと】違う部署での復職だったため、新たな人間関係を構築するのと、仕事を覚えるのが不安だった。
【不安の解消法】仕事の覚えは早い方だったので、わからないことは聞く。スタッフとコミュニケーションをとるようにした。
★28歳/医療・福祉/専門職のママ
【不安だったこと】専門職だがいろいろな業務のやり方が変わっていて覚えられるか? また、馴染めるか不安でした。
【不安の解消法】上司に復職の際に不安なことがあるかのヒアリングをしていただき、2人1組で動けるようにして、リーダーが大丈夫だと感じたらフリーになりましょうと言ってくれて少し安心しました。
産休・育休期間によりますが、数ヶ月も休めば、職場の様子も変わるのが当然です。仕事の内容や手順が微妙に変わっていたり、新しいルールやシステムが導入されていたり、実際にとまどうことも多いでしょう。出産前とは異なる仕事を割り振られることもあります。
さまざまな変化についていけるかどうか、復帰までは不安が募ります。解消法としては、新人に戻った気持ちで「わからないことは聞く」ことを厭わないことです。くれぐれも「○○だろう」という見切り発車はやめましょう。
時短勤務で成果を出せるか?
★34歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職のママ
【不安だったこと】フルタイムではなく時短勤務になるので、十分な成果が出せるかどうか。
【不安の解消法】時間が限られているので、仕事の効率化、質を上げるように工夫した。急な休みに備えて常に引き継ぎができるように、まわりの人とコミュニケーションをとった。
★46歳/建設・土木/技術職のママ
【不安だったこと】以前のようなペースで仕事がこなせるか。
【不安の解消法】在宅勤務を認めてもらい、時間の制約がゆるくなった。
★36歳/医薬品・化粧品/技術職のママ
【不安だったこと】また出産前と同じように仕事ができるのか。
【不安の解消法】仕事のときは頭を切り替えて、できるだけ目の前のことに集中するようにした。また、まわりの人と比べないように努力した。
職場に復帰する際は、時短勤務やフレックス制を利用する人も多いでしょう。保育園のお迎えなどもあり、長時間勤務や残業はできません。
そこで心配になるのが、仕事のクオリティです。時間をかければよい仕事ができるとは限りませんが、これまでと同じ成果をあげようと思うと、時間不足は否めません。
こうした不安を解消する方法は、自分の仕事に集中すること。そして、生産性を高めるための工夫を考えてみることです。仕事の成果を数値化してみてください。客観的なデータを見れば、漠然とした不安を解消し、やるべきことが見えてくるのではないでしょうか。
保育園からの呼び出し
★37歳/マスコミ・広告/事務系専門職のママ
【不安だったこと】保育園からの呼び出しで同僚に迷惑をかけてしまうこと。
【不安の解消法】いつもの1割増し2割増しのペースでなるべく仕事を進めるように心がけ、急な遅刻や早退があっても、仕事にはなるべく影響が出ないようにした。
★39歳/印刷・紙パルプ/事務系専門職のママ
【不安だったこと】保育園からの急なお迎えの連絡や、急なお休みになることが不安でした。
【不安の解消法】復職するときに上司と話しをしました。グループ内でチーム制にして業務を行い、誰が何をしているのか、毎日ミーティングをしながら仕事を進めることを提案し、採用してもらいました。
★40歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職のママ
【不安だったこと】早退の連絡が多く、同僚に迷惑をかけてしまう。
【不安の解消法】早退の連絡先を主人に変えてもらった。
保育園からの「呼び出しコール」は、多くのママを震撼させています。
子どもたちは、集団生活のなかで病気をうつしたり、うつされたり、免疫を獲得しながら成長します。特に預けたてのころは、子どもの発熱で呼び出され、同僚に謝りながら早退することが頻繁にあります。ある意味、親であれば誰もが避けては通れない道です。
同僚に迷惑をかけることが不安であるなら、日ごろのコミュニケーションが大切になります。仕事の進捗を共有し、なんでもひとりで抱えてがんばりすぎないよう、心がけましょう。
急な休みや早退は許される?
★43歳/食品・飲料/事務系専門職のママ
【不安だったこと】急な休みに対応してもらえるか、それに対するまわりの雰囲気。
【不安の解消法】できるだけ、協力できることはした。夫が休みの日は残業したり、祖父に見てもらったり。
★32歳/商社・卸/事務系専門職のママ
【不安だったこと】急な早退や休みでほかの人に迷惑をかけないか。
【不安の解消法】会社がジョブローテーションを行えるように対策をとってくれていた。
★37歳/医療・福祉/専門職のママ
【不安だったこと】急な早退をしたり、急な休みで職場の人に迷惑をかけてしまわないか。
【不安の解消法】上司と相談し、急な休みでも対応できるポジションで働かせてもらった。
子どものケガや発熱が1日でよくなればいいのですが「発熱から24時間は自宅待機」などルールが決まっている施設もあり、急な休みを取らざるを得ない状況もあります。労働基準法では子どもの看病のための看護休暇が認められていますので、子どもの具合が悪いのに会社も「休むな」とは言えません。
ただ、後ろめたい気持ちで休むのでは、ママの気持ちも休まらないものです。その不安を少しでも解消するには、進捗を共有して「見える化」しておくことや、普段から率先して周囲に協力することで、人間関係の悪化を防ぎましょう。
誰が休んでもまわりにしわ寄せがいかないような職場環境の整備は、上司やリーダーの仕事です。
まとめ
産休・育休明けの職場復帰は、不安を感じる人がほとんど。多くの人が、おそるおそる、同僚の顔色を見ながら仕事をしています。
さまざまなシチュエーションに対する心不安はありますが、まずは周囲の人と十分なコミュニケーションをとるよう、気を配ってみてください。育児はキャリア形成のハンディキャップではありません。焦らずじっくり、自分のペースをつかんでいきましょう。
マイナビ子育て調べ
調査日時:2023年11月5日~8日
調査人数:209人(22歳~40代までのママ)
(マイナビ子育て編集部)