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2023年12月05日 11:35 更新

子どもの笑顔を育む先進的な活動を東京都が表彰!「こどもスマイルムーブメント大賞」表彰式の様子をレポート

東京都が2021年から展開する、社会全体で子どもの未来を大切に創ろうという活動「こどもスマイルムーブメント」。その理念に賛同し、参画している企業・団体の取組を表彰する「こどもスマイルムーブメント大賞」が今年度から新たにスタートし、11月28日に東京都議会議事堂の都民ホールにて表彰式が行われました。

子どもやパパ・ママにうれしい取組がいっぱい!

子どもの笑顔があふれる社会の実現を目的として、東京都が掲げている「チルドレンファースト」というビジョン。そのビジョンを実現するための一環として、東京都が先陣を切って行っているのが「こどもスマイルムーブメント」という活動です。これは、さまざまな企業や団体が行う「子どもの目線を大切にした取組」を推進し、子どもを大切にする社会気運の広がりを目指すもので、2023年10月現在、なんと約1,500もの企業・団体が参画しています。

この「こどもスマイルムーブメント」の理念に賛同し、参画している企業・団体の素晴らしい取組を表彰するため、本年度より新たに「こどもスマイルムーブメント大賞」を創設。記念すべき第一回目は、4つの企業・団体が受賞しました。

こどもスマイルムーブメント大賞 表彰式
こどもスマイルムーブメント大賞 表彰式

当日は、東京都の小池百合子都知事、「こどもスマイルムーブメント」のアンバサダーを務めるパラアスリートの谷真海さんのほか、2023年11月に第二子が産まれたばかりの小泉進次郎衆議院議員も出席。当日の表彰式の様子と、今回賞を受賞した企業・団体の取組についてご紹介します。

【最優秀賞】一般社団法人夢らくざプロジェクト

栄えある最優秀賞として選ばれたのは、小中学生向け職業体験 「おしごとなりきり出前道場」を提供する一般社団法人夢らくざプロジェクト。

小池都知事(左)から記念品を受け取る一般社団法人夢らくざプロジェクト 代表理事 髙田亮さん(右)
小池都知事(左)から記念品を受け取る一般社団法人夢らくざプロジェクト 代表理事 髙田亮さん(右)

最優秀賞を受賞された「おしごとなりきり出前道場」は、小学校高学年から中学生までの対象学年に応じて、「職業を知る」「興味をもつ」「キャリアを描く」と成長を感じられる独自のステップシステムを用い、プロによる出前職業体験プログラムを受けられるというもの。また、子どもの意見を積極的に聞き取り、体験内容を柔軟にカスタマイズすることで、オリジナリティ溢れる体験機会を提供できるようになっています。

子どもたちが体験できる職種は41種、さらにそのお仕事内容は驚きの150種類! おもちゃ職人や消防士、キャビンアテンダントなど、子どもが憧れそうな定番ものから、ニット職人やチョークアーティスト、和紙職人などユニークなものまで、幅広いラインナップが揃っているそうです。

最優秀賞という名誉ある賞を受賞した喜びについて、今後の志とともに語る髙田さん
最優秀賞という名誉ある賞を受賞した喜びについて、今後の志とともに語る髙田さん

「表彰式当日の午前中も、板橋区の中学校で12種類の職業体験を実施してきた」と語る、代表理事の髙田亮さん。「これからもいろんな企業・団体と協力して子ども達の未来や笑顔のために尽力したい」と語りました。

【優秀賞】株式会社キッズスター

優秀賞を受賞したのは、子ども向け社会体験アプリ 「ごっこランド」を提供する株式会社キッズスター。

「ごっこランド」は、子どもたちが"ごっこ遊び"を通じて、社会のしくみを学べる無料の社会体験アプリ。実は筆者も利用していて、待ち時間などのぐずり対策のひとつとしてよくお世話になっています。

小池都知事(左)から記念品を受け取る株式会社キッズスター 代表取締役の平田全広さん(右)
小池都知事(左)から記念品を受け取る株式会社キッズスター 代表取締役の平田全広さん(右)

平田さんは、「子どもたちにいろんな選択肢を知ってもらって、なりたい自分になれるための場を作るための学びを今後も作っていきたい」と抱負を語りました。

この「ごっこランド」は100人近くの子どもたちのユーザーテストを実施するなど、子どもの生の声を多数集めて作られたものだとか。レビューコメントもApp Storeで15万件以上集まっており、親子ともに愛されているサービスとなっている点も高く評価されました。

【優秀賞】JRE ベビーカーシェアリング有限責任事業組合

小池都知事(左)から表彰状を受け取るJRE ベビーカーシェアリング有限責任事業組合の高橋敦司さん(右)
小池都知事(左)から表彰状を受け取るJRE ベビーカーシェアリング有限責任事業組合の高橋敦司さん(右)

もう1団体、優秀賞を受賞したのは、ベビーカーレンタルサービス 「ベビカル」を提供するJRE ベビーカーシェアリング有限責任事業組合。

乳幼児を抱えるママ・パパにとって必須アイテムであるベビーカーですが、「今日はベビーカーはいらないかな」と思って外出しても、そんなときに限って子どもが歩きたがらなかったり、眠くてぐずってしまったり、「やっぱりベビーカーを持ってくればよかった……」と後悔するのは子育てあるあるのひとつ。

そんなときに便利なのが、このサービス。なんと駅構内などでベビーカーを借りることができるんです。

このサービスに特に強い興味関心を示したのが、二児のパパとなったばかりの小泉進次郎衆議院議員。小泉さんは、「家族でテーマパークに行ったとき、"抱っこ魔"になった長男をずっと抱っこをして広い園内を歩き回った結果、ヘトヘトになってしまった」という子育てエピソードを明かしました。

二児のパパでもある小泉進次郎さん。ベビーカーシェアリングの重要性を、リアルな子育てエピソードを交えて臨場感たっぷりに伝えました
二児のパパでもある小泉進次郎さん。ベビーカーシェアリングの重要性を、リアルな子育てエピソードを交えて臨場感たっぷりに伝えました

ただ、「ベビカル」は小泉さんの地元の横須賀駅にはまだ展開されていなかったようで、「ぜひ(横須賀にも展開を)お願いしたい」と切実な様子で語りました。

【特別賞】特定非営利活動法人ホームスタート・ジャパン

パラアスリートの谷 真海さん(左)から、記念品を受け取る特定非営利活動法人ホームスタート・ジャパン 理事・事務局長の山田幸恵さん(右)
パラアスリートの谷 真海さん(左)から、記念品を受け取る特定非営利活動法人ホームスタート・ジャパン 理事・事務局長の山田幸恵さん(右)

特別賞は、家庭訪問型子育て支援 「ホームスタート」を提供する特定非営利活動法人ホームスタート・ジャパンが受賞。ボランティアが定期的に子育て世帯に家庭訪問し、育児・外出を一緒に行う「協働」や「傾聴」などのサポートをする取組を展開しています。

「第二のお母さんのような、アットホームなサービスを目指したい」と語る山田さん
「第二のお母さんのような、アットホームなサービスを目指したい」と語る山田さん

山田さんは、「子育てにおいて、孤立を感じるなどの心理的負担を軽減し、子育て世代の心の安定と子育て意欲の向上に貢献したい」と語り、全国のボランティア・スタッフにも感謝の意を伝えました。

目指すは"子育てしやすい"社会の実現

二児の母であり、上の子との年齢差が7歳差である谷真海さんは「7年前の第一子を出産したばかりのころに比べて、現在は当時なかった東京都の支援や取組が広がっていて、すごいな、ありがたいな、と思いました」とコメントしました。また、「未来を担う子どもたちが大きな夢を抱き続けるためには、子ども時代の体験・経験が大切。各企業・団体の取組は心強いです」と語りました。

2022年に第二子が産まれたばかりだという谷さん
2022年に第二子が産まれたばかりだという谷さん

小池都知事は、各受賞団体の取組について、祝辞を述べるとともに、「子どもの笑い声が絶えない社会を作りたい」と、2021年からスタートしたこどもスマイルムーブメントの設立背景やチルドレンファーストを掲げる意義について改めて説明。「子どもたちだけでなく、子育てがしやすい社会を目指したい」と抱負を語りました。

祝辞を述べた小池都知事
祝辞を述べた小池都知事

information

東京都は「こどもスマイルムーブメント」の活動の一環で12月4日より、公式YouTubeチャンネル上にて、育児休業を社会全体で取り組むべきであることをメッセージとして盛り込んだスペシャルドラマを公開。映画・ドラマで活躍中の若手俳優・猪塚健太さんと、元AKB48で現在は女優としても活躍する島崎遥香さんが夫婦役として主演を務めます。ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。

東京都 こどもスマイルムーブメント
https://kodomo-smile.metro.tokyo.lg.jp/

(取材・文:ゆきねえ)

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