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2024年03月22日 07:01 更新

【小1の壁】放課後の子どもの居場所、先輩パパ・ママはどうしてた? 学童・祖父母宅での困りごとも……

未就園児時代は保育所・幼稚園にいた子どもたちも、小学校に上がるタイミングで次の居場所を探さなくてはなりません。14~15時に学校が終わったあと、子どもたちが過ごす場所はどこになるでしょう。今回は、子どもの放課後の居場所に関する困りごと・悩みを中心に経験談をまとめました。

小1の壁特集

第一子が小学1年生のとき、放課後の居場所は主にどうしていましたか?(どうしていますか?)

第一子が小学1年生のとき、放課後の居場所は主にどうしていましたか?(どうしていますか?)

小学1年生の放課後の居場所でもっとも多かったのは、「自治体の学童」で約34%でした。自治体の学童の多くは小学校に隣接しており、なかには放課後の空き教室を利用したものもあります。

次いで多かったのは「祖父母や親戚の家」の約25%です。「自宅」のうち、約15%はリモートワークなどで保護者が在宅しています。純粋に子どもひとりで留守番をしている割合は、約8%と低い数値でした。

学童に行きたがらず困った!

学童に行きたがらず困った!

●学童を利用していましたが、毎回毎回泣いていました。学童の先生や高学年のお姉さんに遊んでもらってなんとかがんばってもらいました。(女性/45歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

●基本的には学童を楽しんでいたが、たまに行きたくないというときもあり、そのときは「友だちも待ってるから!」と諭してがんばってもらった。(男性/41歳/団体・公益法人・官公庁/技術職)

●学童で高学年に怖い子がいるから行きたくない、と言うことがあるのですが、仲のいい同級生がいれば大丈夫というので、その友達が行く曜日は学童、その他は仕事を調整したり、祖母に頼んだりした。(女性/37歳/美容/専門職)

放課後の子どもの居場所として一般的な場所は、学童保育です。行政が運営している公的な学童や、民間が経営している学童、地域の父母が協力して運営している学童などがあります。公的な学童は、学校の敷地内や隣接した児童館などで開かれるケースが多く、移動も安心。民間学童は学校までお迎えのバスが来ることもあります。

地域によっては1年生から6年生まで在籍する学童もあるため、なかには高学年の子を怖がって行きたがらない子もいます。子どもの気持ちを大事にしてあげたいのはやまやまですが、ほかに居場所がない場合は困ってしまいます。

いざというときの別の居場所も用意しておけるといいですね。

学童内のトラブル

学童内のトラブル

●学童で衝動的に手が出る児童やものを蹴るなど悪さをする児童らがおり、我が子も被害にあった。その度に我が子の話を聴いてやったり、学童の先生に話をした。あとになってから被害にあったことを言うときもあり、状況がわからずどうもしてやれないことが困った。(女性/41歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)

●学童では遊んではしゃぎすぎて、よくケガをしてきていたので、心配でした。学童に帰らず、友達と放課後勝手に遊びに行ってしまい、行方不明になったこともあり、心配でした。(女性/42歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)

●学童に行っていたのだが友達と喧嘩することもあったため、なるべく早く迎えに行くように心掛けた。学童やめて自宅に帰りたいと言われることもあり、悩みました。(女性/35歳/医療・福祉/専門職)

学童には大人の目があるので、大きな事故や危険は避けられます。しかし、学校とも異なる縦割りの集団生活なので、人間関係のトラブルも起こり得ます。子ども同士のトラブルだけではなく、学童の指導員と相性が悪い子、大人に理不尽に叱られてイヤになる子もいます。

保護者はどうしたらよいか困りますが、多少のトラブルは自分で解決していけるよう、見守ることも大切です。適切なタイミングで介入できるよう、子どもの様子をよく観察しましょう。

学童も万能ではない?

学童も万能ではない?

●学童ではずっと室内にいることも多く、運動不足気味でした。また風邪をひいているお友だちがいるときは、うつらないかどうか大変心配でした。手洗い、うがいの徹底を学童の指導員にもお願いしました。(男性/45歳/建設・土木/事務系専門職)

●学童の先生がつめたかった。土曜日に仕事で休めない旨を伝えても「この子ひとりで可哀想なのに預けるのか?」と散々聞かれた時期もあった。(女性/34歳/製造業/事務系専門職)

●学童の先生が途中まで帰り道を一緒に帰ってきてくれたが、その別れたあとに車通りの多い道路があり、横切るタイミングは大人でも難しいので、結局仕事を早退して迎えにいっていた。(女性/42歳/学校・教育関連/教員)

学童に行かせていればすべて安心、というわけではありません。どれだけ大人が目を配っていても、ケガをするときはケガをします。集団生活なので、病気が流行ることもあります。「学童で宿題を終わらせる」という約束が守られないこともあります。

学童には定員があり、4月当初は学童に入れず、途中の空きを待って入ったという人もいました。地域の学童事情の事前調査も必要ですね。

自宅にひとりは心配

●私が帰るのが遅くなったとき、一年生で鍵を持たせるのが不安でした。特に友だちが鍵をなくしたという話を聞くたびに、このままでよいのか悩みました。(女性/47歳/食品・飲料/事務系専門職)

●自分自身としては放課後はひとりでいることが多くあり、寂しい様子だったので心配であったことです。(男性/41歳/医療・福祉/販売職・サービス系)

●ひとりの時間をどうのように過ごすか話して対応しないといけなかったこと。(男性/36歳/サービス/専門職)

放課後、ひとりで自宅に帰り、パパやママが帰ってくるまで留守番をしている子もいます。いわゆる「鍵っ子」ですが、保護者の心配のタネはつきません。

大きくなったとはいえ、まだまだ1年生。無事に家に帰りつけるのか、危ないことはしていないか、気が気ではありません。最近では、セキュリティ会社による子どもの見守りサービスや、GPSを利用したサービスもあります。活用を検討してみましょう。

ひとりの時間を上手に使えるかどうか、心配になるかもしれませんが、まずは無事に家に着いて危険なく過ごせていれば100点です。勝手にお友だちの家に行かない、公園に行くときは約束の時間までに帰る、などの細かなルールは追々整えていきましょう。

居心地よすぎる祖父母宅

居心地よすぎる祖父母宅

●最初学童に行かせるか迷いましたが、高学年の子たちがどこか威圧感があるように見えたそうで、行くのを嫌がり、実家の両親宅に猫がいるからそっちがいいと子どもが希望して、放課後は私の実家にいくようになりました。(女性/45歳/医療・福祉/専門職)

●祖父母の家の居心地がよっぽどよかったらしく、連れて帰るのに何度か苦労した。(男性/53歳/電力・ガス・石油/技術職)

●祖母がつき添いでいてくれましたが、癇癪を起こすこともあり手を焼いていたようです。なだめるために常におもちゃや好きなおやつを準備しておきました。(男性/51歳/学校・教育関連/講師)

祖父母が協力してくれる場合はラッキーです。身内に預かってもらうので、融通がききますし、子どももリラックスして過ごせます。

おじいちゃん、おばあちゃんと触れ合うことは、子どもにとってもよい体験です。思春期になれば、パパやママには話せないことも祖父母には話せる、というケースもあるでしょう。

問題が起こるとすれば、祖父母が孫を甘やかしすぎる場合です。宿題やおやつなどのルールをあらかじめ決めておくとよいかもしれません。協力してくれる祖父母に感謝の気持ちを忘れずに。

まとめ

学年が上がるとともに判断力や経験値は上がります。1年生のうちはいろいろな心配事や困りごとがありますが、徐々に解消されていくはずです。

新しい環境に慣れるまでは時間がかかります。はじめの手間を惜しむとあとからしわ寄せが来ます。子どもの様子をよく観察し、丁寧に話を聞く時間を作りましょう。

困ったことがあったら、まずは身近な人に相談を。壁を突破するには、子どもを見守るネットワークづくりが必要です。

マイナビ子育て調べ
調査日時:2024年1月26日~28日
調査人数:169人(20代~40代で、第一子が小学校1年生のとき夫婦ともに働いていた小学生のパパ・ママ)

(マイナビ子育て編集部)

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