幼稚園から帰ったら昼寝させるべき?生活リズムをくずさないための工夫
幼稚園ではお昼寝時間を設けていないため、降園後に子供が眠くてグズグズしてしまうという経験をしたママも多いのではないでしょうか。幼稚園から帰ったら子供に昼寝をさせるべきなのでしょうか?今回は幼稚園児の睡眠事情について探っていきます。
未就学児はお昼寝するべき?幼児の午睡の必要性
未就学児である幼稚園児は、お昼寝をするべきなのでしょうか?まずは幼児の午睡(昼寝)の必要性について考えていきましょう。
幼児期の睡眠の特徴から見る必要性
幼稚園に通う3〜6歳の子供達は、一日平均10〜11時間前後の睡眠を取るようです。そしてこの時期の子供達は、昼夜のリズムを持った睡眠を取るように睡眠の質が変化してきており、5歳頃には昼寝を取らなくなる子供が多くなります。
大人と同じような睡眠パターンができてくるため、子供の体力が備わっているのであれば、必ずしも昼寝をしなければならないというわけではないようです。
保育園でも午睡についての対応に変化が?
幼稚園とは違い、保育園ではお昼寝時間を設けている園が一般的でしたが、最近ではその風潮も変わりつつあるようです。「保育園での昼寝が原因で、夜なかなか寝てくれない」などの保護者の声や、各家庭の昼寝の調査結果などを元に、近年体力のついた4、5歳児クラスの昼寝時間を取りやめる保育園も増えてきているようです。
「保育園での昼寝時間がなくなったことで、夜しっかり寝るようになった」と感じるママも多いようですよ。
年少さんは体力によってケースバイケース
年少さんの時期は子供の体力にもバラつきがあり、まだまだ午後になると眠くてぐずりがちな子供も多いでしょう。そのような場合は無理に起こそうとせず、昼寝をさせてあげると子供もすっきりしてご機嫌になってくれるのではないでしょうか。年少さんの時期には、各々の子に見合ったお昼寝時間を設けてあげると子供も午後の時間をご機嫌で過ごすことができるかもしれません。
眠くてぐずるときは?生活リズムをくずさないための工夫
幼稚園でたくさん遊んだ日や、一日の睡眠時間が長めな子は、降園後どうしても眠くなってぐずってしまうこともあるでしょう。そのような場合、ママが子供の生活リズムを調整してあげるとよいかもしれません。
短時間で集中的に昼寝させる
幼稚園から帰った後、夜の就寝時間まで持たずに夕方寝てしまったりぐずったりする子は、無理に起こそうとせずに昼寝を取り入れた方がよい場合もあるようです。帰宅後に昼寝をさせる場合は、夜の睡眠に響かないよう、なるべく早い時間に集中して30分〜1時間程の昼寝をさせてあげるとよいでしょう。
早めに寝かせられる生活リズムを作る
降園後に昼寝をすると夜の寝かしつけが大変になってしまうというママは、就寝時間を早めた生活リズムを意識してみるとよいかもしれません。帰宅後はまずお風呂→早めの夕食→19時台には就寝するなど、子供の就寝時間を早めた生活を送ってみることで、ママも子供も無理なく夜の時間を過ごすことができるかもしれません。
夕食の準備は午前中に済ませて子供の相手を
就寝時間が早いと変な時間に起きてしまう、とはいえ昼寝をすると寝つくまでに時間がかかってしまう、というケースもあるでしょう。そのような場合、子供の帰宅時間までに家事を済ませ、夕食の時間までしっかりと子供の遊び相手をしてあげることで、子供が元気に起きていられるようになるかもしれません。「幼稚園に見送った後、午前中に夕飯の準備を終わらせるようにしている」というママも多いようですよ。
生活リズムを崩さないために!お昼寝以外に注意したい3つのこと
お昼寝以外にも、幼稚園に通う子供の生活リズムを崩さないために注意すべき点はいくつか考えられます。今回は3つの注意事項について説明していきます。
入園前から幼稚園に行った後の生活に慣れさせよう
幼稚園入園前と後で、生活リズムが大きく異なるような場合は、入園前から幼稚園に行った後の生活に慣れさせるとよいでしょう。延長保育等を利用しない場合、多くの場合子供達は9時〜14時半まで幼稚園にいることになります。今までその時間帯に昼寝をしていた子は、ママが生活リズムを調整してあげて、朝起床してから14時半までは起きていられるようにする等、予め幼稚園に行った後の生活リズムを意識してあげるとよいかもしれません。入園前から幼稚園での生活リズムに慣れておくことで、子供の負担も少なくなるでしょう。
常に早寝早起きをこころがけよう
遅くても21時までには就寝、朝は7時までには起床するよう、早寝早起きを意識した生活を送るようにしましょう。毎日規則正しい時間に就寝、起床することで、生活リズムを安定させやすくなりますよ。
寝る前の生活に注意しよう
「寝る前にスマートフォンの画面を見るのはよくない」という話を聞いたことがあるママも多いのではないでしょうか?テレビやDVD、スマートフォン等を寝る直前に見てしまうと、それらの光が刺激となり、睡眠リズムに影響を及ぼすようです。さらに子供は大人よりも敏感に刺激を受けてしまうようなので、寝る前は無駄な刺激は避け、リラックスした状態で布団に入れるようにしましょう。
まとめ
幼稚園に入って体力がついてきたとはいえ、子供の睡眠のリズムや体力の差はそれぞれ異なります。夜までお昼寝なしで過ごす生活を送るのが大丈夫な子もいれば、辛いと感じてしまう子もいるでしょう。
幼稚園児のお昼寝問題について、「こうするのが正しい」などという答えはなありません。まずは子供にとって一番身近な存在であるママが子供の様子を見て、その子に合った生活リズムを送れるよう試行錯誤していくことが大切なのかもしれませんね。