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2024年06月27日 10:31 更新

共働き夫婦の1日スケジュール BenQ アジアパシフィック Lesa Kao(リサ カオ)さんの場合【夜編】

共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は大きな課題。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで頑張るお母さん・お父さんは万国共通です。夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているママにお話を聞くインタビュー企画「共働き夫婦の1日スケジュール」をお届けします。

共働き夫婦の1日スケジュールとは?

家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどうのりきっているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。

第25回となる今回は、台湾を拠点とする電気製品メーカー・BenQ(ベンキュー)で、マーケティング部の本部長として働くママのタイムスケジュールを朝〜日中編・夜編にわたりインタビュー。夜編では夜のタイムスケジュールとご夫婦の家事分担について伺いました。

取材にご協力いただいた方

ベンキューアジアパシフィック 総合マーケティングコミュニケーション部 本部長Lesa Kao(リサ カオ)さん(40代)

台湾を拠点とし、グローバルでビジネスを展開するBenQのアジア太平洋地域のマーケティングコミュニケーション部に所属。本部長として、統括マネジメントを行う。プライベートでは、中学2年生と小学6年生の息子を育てる二児の母。

夜のタイムスケジュール

家事負担を軽減する台湾の「中食文化」

――学校が終わってからLesaさんが帰宅されるまでの間、お子さんたちはどう過ごされているのでしょうか?

Lesaさん 長男は学校が終わったらそのまま帰宅し、家で過ごすことが多いですね。次男は本人の希望で塾に通っています。子どもたちがもっと小さい頃は学童を利用していましたが、大きくなってきたので本人たちの希望を尊重し、それぞれ過ごし方を決めさせています。

――台湾では放課後の学童利用は一般的ですか?

Lesa さん 台北では72%の世帯が共働きであるため、90%以上の子どもたちが学童や塾といったものを利用しています。放課後に直接自宅に帰宅できるのは、祖父母のいる家庭など、少数派ですね。

――そうなんですね。帰宅して30分後には夕食を食べられるとのことですが、夕食作りはどうされているのでしょうか?

Lesa さん 夕食はほとんどテイクアウトなので、家では作りません。もともと台湾では中食といって、買ってきて家で食べるスタイルが一般的なんですよ。

――なるほど! 共働き家庭にとっては、とても羨ましい文化ですね!

Lesa さん そうですね(笑)。調理時間はかからないので、そのぶん家族みんなで夕食を食べる団らんの時間を持つことができています。

――どこでどんなものを買ってきて食べることが多いのでしょう?

Lesa さん 台湾料理、中華料理、日本料理、西洋料理、弁当、ファーストフードなど様々な料理を提供しているUber Eatsのようなフードデリバリーサービスを利用することがほとんどです。
 また、近くの食堂に行くこともあります。我が家では、牛肉麺やお弁当などの台湾料理が特にお気に入りです。週末は毎日必ず1食は家で作ります。夫と私は食べ物の好みが違うので、交代で料理をするんですよ。

――どちらかに偏らず交代で作れるのはいいですよね。家事は全部、朝ではなく夜に行うとのことでしたが、分担はどのようにされていますか?

Lesaさん 我が家では、家事は私と夫だけでなく、息子2人も含めた4人で分担して行っています。長男は夕食後の食器を洗う係で、次男は洗濯物を畳む係、夫はゴミを出す係です。そして私は、みんなの家事を統括し、チェックする司令塔のような役割でしょうか(笑)。やり方が悪かったらビシバシ、ダメ出しをします(笑)。

――素晴らしいチームワークですね! お子さんたちは率先して家事を担ってくれるのですか?

Lesaさん 小さい頃からお手伝いの習慣をつけていたので、今では子どもたちも家事をするのが当たり前になっていますね。自分が少しでもラクをするためにも、子どもへの家事の教育はとても大切です(笑)。
 子どもが幼稚園の頃から、家庭はみんなの居場所であり、みんなでより良くしていく責任があるから、まずは一緒に家事をすることから始めよう、と伝えてきました。小さい頃から一緒に家事を始めることで、大きくなってからの抵抗が少なくなります。

絵本の読み聞かせが学習習慣につながる

――家事以外に、小さな頃からお子さんの教育で取り組んでいたことはありますか?

Lesaさん 子どもたちが小さい頃から、絵本の読み聞かせはずっと続けてきました。弊社の商品で、「MindDuo」という学習用デスクライトの照明製品があるのですが、そのライトを愛用しています。

――読み聞かせを続けて、よかったと感じることはなんですか?

Lesaさん 学習習慣の土台をつくる上で、とても役に立ちました。毎日決まった時間に机に向かう習慣を幼少期につけることで、就学後の学習習慣の定着にもつながっていると思います。また、読書のときはイスに姿勢を正して座ることを意識していたので、今でも正しい姿勢が身についていますね。

――部屋の照明をつけていてもデスクライトで手元を照らした方がいいですか?

Lesaさん そうですね。学習用デスクライトであれば、読むものに併せて、色温度を調整できるため、理想的な環境を作ることが可能になります。例えば、暖色のライトに設定すれば、絵本タイムにぴったりな、暖かくカジュアルな雰囲気を出すことができますし、寒色のライトなら、勉強に集中する環境が作れます。色温度や明るさは集中力にも関わってくるので、私自身も照明については、特に重視して生活をしてきました。

読み聞かせの必需品だった学習用デスクライト

家族はチームメイト!

――夫婦で決めている家の中でのルールなどはありますか?

Lesaさん 特にこれというのは決めていませんが、何か家庭全体にかかわるような大きい決めごとをするときは夫が主体となり、日々の暮らしにかかわるようなことについては私が決める、というふうな役割分担になっていて、そのバランスがうまく働いて、家のことがスムーズに進んでいる気がします。

――ご夫婦で喧嘩をしたりすることはないですか?

Lesaさん 夫が比較的、冷静沈着なタイプの人なので、喧嘩はあまりしないですね。私が文句を言っても、夫が「ふんふん」と受け止めてくれて終わります(笑)。10年付き合ってから結婚したので、お互いの性格を知り尽くしており、お互いのない部分を互いに補いあっているところもあり、それがうまくいっている理由かもしれません。また、家族団らんの時間を意識的に作ることも大切にしています。

――ご家族でどのような時間を過ごされていますか?

Lesaさん 週末は家族でプロジェクターを利用して映画を見る、というのが我が家の恒例です。アメリカの「ムービーナイト」という文化を仕事の中で知り、それがとてもいいと思ったので、我が家でも取り入れてみることにしたんです。
 毎週日曜日に何が見たいかを子どもたちに聞いて、セレクトしたものを家族みんなで見ています。自社の「モバイルプロジェクターGV31」を使っているのですが、大きな画面で映画を鑑賞することは特別感もあり、迫力もあってとても気に入っています。

モバイルプロジェクターでリビングがあっという間に映画館に

――家族の会話も増えて良いコミュニケーションにもつながりそうですね!

Lesaさん 子どもたちはちょうど思春期に入る難しい年頃なのですが、一緒に映画を見ることが共通の話題につながり、親子間の大きな潤滑油になっていると思います。

――最後に、家族が円満に過ごす秘訣を教えてください。

Lesaさん 台湾では、家事や育児を率先して手伝ってくれるパートナーのことを、神みたいなチームメイトという意味で、「ゴッドメイト」、その反対で非協力的な場合は、豚に例えて「ピッグメイト」と呼ぶことがあるのですが、私は「ゴッドメイト」と感じられる家族と出会えたので、本当に幸運でした。自分だけが頑張ろうとするのではなく、家族の力を借りて、みんなで家のことを協力して行うことが、家族円満の秘訣だと思います。

(取材・文:上野真依、撮影:佐藤 登志雄、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)

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