買い物依存症になる人の特徴は?その理由と克服法を考える
主婦が買い物依存症になってしまった、という話を聞いたことがある方もいるでしょう。買い物依存症とはどのような症状で、なってしまったら対策があるのか紹介します。買い物依存症になりやすい人の特徴も紹介しますので、もしかしたら自分がそうかもと思ったらチェックしてみてください。
買い物依存症とは
最近は買い物依存症の人が増えている背景もあるようです。買い物依存症は具体的にどのような症状なのか、特徴を紹介します。
買い物依存症の特徴とは
買い物依存症とは精神疾患のひとつとされています。自分にとって必要がない物を多数購入してしまい、後悔するという症状です。誰でも1回や2回くらいは物を買って後悔したことはあるとは思いますが、買い物依存症の人は買うこと自体に執着してしまい、経済的に破綻する可能性があっても平常心を失い買い物をしてしまいます。
買い物依存症が増えている理由
買い物依存症になってしまう大きな原因がストレスです。主婦であれば家族の不満、社会人なら仕事への問題、学生でも勉強のことや将来の不安からストレスを抱えることもあります。買い物依存症は物で心を満たしており、ストレスを発散しているのです。現代社会のように多くのストレスをかかえる場合では、誰もが買い物依存上になるリスクを抱えています。
今はクレジットカードがあれば高額な物も買うことができて、ネットショッピングを利用し手軽に買い物が楽しめる時代となりました。カードを使った買い物や、ネットショッピングは買った実感がなく、買い物依存症にハマりやすい原因のひとつです。
買い物依存症の基準は?自己診断チェック
自分も買い物依存症かもと思ったら、自己診断でチェックしてみましょう。どのような人が買い物依存症になりやすいのか知ることができます。
もしかして買い物依存症!?診断チェック
・自分は真面目なほうだ
・責任感が強く頼まれたらやってしまいがち
・買い物をした後に罪悪感を持ったことがある
・一度に大量の買い物をしてしまう
・クレジットカードの枚数が多い
・買った洋服なのに着ないものがたくさんある
・人に良く見られたいと思う
・自分に自信がない
・ウィンドウショッピングでつい買ってしまう
・いい物を安く買うと快楽がある
・ポイントカードをたくさん持っている
・いつも物を買うことばかり考えている
・店員さんにちやほやされたいと思う
以上、これらの項目に多数当てはまるほど、買い物依存症の可能性があります。
買い物依存症になるとどうなる?
買い物依存症になってしまったら、どうなるのか知っておきましょう。最悪のケースを紹介します。
借金をしてまで買い物を続ける
買い物依存症になってしまうと、クレジットカードの限度額いっぱいまで使い切ってしまうことが多くなります。1枚のカードで限度額をむかえても、また新しいカードを作って限度額まで使ってしまうのです。ときにはクレジットカードが10枚以上にもなってしまう人もいます。カードに付いているキャッシング機能を使っての買い物をする場合は注意が必要です。借金してまで買い物をするようになったら、もう買い物依存症だといえるでしょう。
親族にまで借りるケース
学生の場合、クレジットカードの限度額が低かったり、キャッシングが利用できなかったりと、社会人に比べてお金の工面が難しくなります。そうした若い世代の人が買い物依存症になると、両親にお金を借りてしまうケースがみられています。また、専業主婦が買い物依存症になると、お金を借りられる業者も少なく、家族や親戚にまでお金を借りるようになってしまうこともあるようです。
最後は自己破産
クレジットカードの使い過ぎや、キャッシングの金額が多額になれば、最後は自己破産するしかありません。夫や家族に打ち明けることもできず、ある日突然多額な買い物をしていたことが判明し、自己破産するしか手が無くなるケースも多くなっています。生活費に支障が出るほど買い物を続けている方は、早めに対処法をみつけなければなりません。
買い物依存症の克服方法
買い物依存症にかかっているという自覚があるなら、次のような対処方法を試してみましょう。初期の段階で気が付くことができれば、自分で解決できる可能性があります。
購入前に本当に必要か考える
ウィンドウショッピングやネットショッピングで物が欲しくなったら、とりあえず2日待ちましょう。カートに入れてそのまま2日経ち、改めて考えてみると必要がない物だと考えることも多いでしょう。日を空けていらないと感じる物は、最初から必要がなかった物です。お店で欲しい物がありセール品だったとしても、2日後買いに行ってなければ縁がない商品だったということでしょう。多くの場合は、2日経って存在自体を忘れているのではないでしょうか。
クレジットカードを持たない
買い物依存症を克服するためには、クレジットカードをすべて解約するのもひとつの対策です。どうしても必要な場合は家族のカードを借りればよいでしょう。何枚もカードを持っている方は、思い切って解約してみてください。
いくら使ったかを把握する
家計簿を付けて、毎月いくら使っているか把握しましょう。スマホアプリで簡単に家計簿が付けられるものもありますから、何にいくら使っているか把握することです。
購入した物を把握する
何か買いたいと感じたら、家に同じような物がないかチェックしてみてください。家に何があるかわからないからこそ、次々に買い物へと走ってしまうのです。スマホで撮影して洋服を管理する方法も試してみてください。
どうしても治らない場合は病院へ
自分で対処してみてどうしても買い物依存症が治らなければ、病院へ行きましょう。アルコール依存症と同様で、自分では対処できないほど症状が進行してしまうこともあります。
治療はどこにいけばいいの?
買い物依存症は精神疾患ですから、精神科や心療内科を受診します。カウセリングを受けられることが重要ですから、買い物依存症の病状に詳しい病院を選択してください。
病院での治療方法
病院では認知行動療法や、薬物療法などが利用されます。うつ病などの傾向がある場合では、抗うつ剤や抗不安薬などを使うことがあるでしょう。
まとめ
買い物依存症は男性より女性に多いといわれています。ストレスがあると買い物で発散しようとする行動から始まり、だんだんとエスカレートするのが特徴です。自分が買い物依存症だと気が付いた方は、早めに対処法を試してみてください。治療が必要なほど症状が進んだ方は、専門家に相談しましょう。