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2024年08月30日 06:49 更新

中高生の半数以上が学校で「キャラ」を作っていると回答、特に高校生女子は約6割と多い傾向に

今どきの中学生や高校生などの子どもたちは、学校生活において何かしらのキャラを演している、という話を聞いたことがある人もいるかもしれません。実際のところ、中高生は「キャラ」についてどう思っているのでしょうか? そこで今回は、ソニー生命保険が実施した「中高生が思い描く将来についての意識調査」の結果をご紹介します。

全国の中高生1,000名に調査を実施

ソニー生命保険では、全国の中高生1,000名(中学生200名、高校生800名)に対し、第5回目となる「中高生が思い描く将来についての意識調査2024」を実施しました。その中から本記事では、学校での「キャラ設定」の実態に注目してお伝えします。

中学生
※画像はイメージです

中学生は「陽キャ」自認がやや多く、高校生は「陰キャ」自認が多い

まず、自身のキャラクターについて、自分はどちらかというと「陽キャだと思う」、「陰キャだと思う」のどちらにあてはまるか、という設問では、中学生では「陽キャだと思う(計)」(「非常に」と「どちらかといえば」の合計、以下同)が51.0%、「陰キャだと思う(計)」は49.0%と、わずかに「陽キャ」が多いという結果でした。一方、高校生では「陽キャだと思う(計)」が42.5%、「陰キャだと思う(計)」が57.5%と、約6割が「陰キャ」だと自認しているようです。

これを男女・年代別に見てみると、「陽キャだと思う(計)」と回答した人の割合が最も多かったのは中学生男子で56.0%、「陰キャだと思う(計)」と回答した人の割合が最も多かったのは高校生女子で58.0%でした。

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(注)
▶陽キャとは…「陽気なキャラクター」を略したもの。明るい性格、活発、人付き合いが上手い、見た目が華やか、といった人に対して使われる。
▶陰キャとは…「陰気なキャラクター」を略したもの。内気な性格、おとなしい、人づきあいが苦手、地味、といった人に対して使われる。

自身のキャラクターについて、自身の気持ち・状況には【P】と【Q】のどちらがあてはまるか
自身のキャラクターについて、自身の気持ち・状況には【P】と【Q】のどちらがあてはまるか
―ソニー生命保険「中高生が思い描く将来についての意識調査」より

「自分のキャラを作っている」、中高生の半数以上

次に、学校の友人の前で「自分のキャラを作っている」と「自分のキャラを作っていない」のどちらにあてはまるか、という設問の回答を見て行きます。

中学生では「自分のキャラを作っている(計)」が55.0%、「自分のキャラを作っていない(計)」45.0%と、10ポイントの差で「キャラを作っている」と回答した人の方が多くなっています。高校生では、「自分のキャラを作っている(計)」が54.4%、「自分のキャラを作っていない(計)」が45.6%で、中学生とほぼ同様の結果でした。

また、男女・年代別で見てみると、「自分のキャラを作っている(計)」と回答した人の割合は、高校生女子が58.0%で最も高くなっています。その一方で、高校生男子は両者の差が最も小さく、ほぼ半々という結果でした。

自身のキャラクターについて、自身の気持ち・状況には【P】と【Q】のどちらがあてはまるか
自身のキャラクターについて、自身の気持ち・状況には【P】と【Q】のどちらがあてはまるか
―ソニー生命保険「中高生が思い描く将来についての意識調査」より

「担任の先生は自分のことをわかってくれている」、高校生の方が低い傾向

学校の友人の前でキャラを作っている中高生が少なくないことがわかりました。では、学校の先生に対してはどのように感じているのでしょうか?

学校の担任の先生は自分のことを「わかってくれていると思う」と「わかってくれていないと思う」のどちらにあてまはるか聞いた結果がこちらです。

中学生では、自分のことを「わかってくれていると思う(計)」が70.0%、「わかってくれていないと思う(計)」が30.0%、高校生では「わかってくれていると思う(計)」が61.1%、「わかってくれていないと思う(計)」が38.9%となりました。中学生と高校生を比べると、高校生の方が全体的に低くなっています。とくに高校生女子では「わかってくれていると思う(計)」と回答した人の割合は53.8%と、他と比べて低いのが目立ちます。高校生男子と比べても、15ポイント近く低いという結果でした。

親、先生について、自身の気持ち・状況には【P】と【Q】のどちらがあてはまるか
親、先生について、自身の気持ち・状況には【P】と【Q】のどちらがあてはまるか
―ソニー生命保険「中高生が思い描く将来についての意識調査」より

まとめ

今どきの中高生は「キャラ設定」を自ら行い、その設定に従って振舞うということが言われたりもしますが、今回の調査結果では、実際、自分のキャラを作っているという人が多い傾向にあることが示されました。また、SNS全盛期の今、SNS上のキャラと「リアル」におけるキャラを変えているというケースもあるでしょう。中高生に限らず、人は誰しも他人の前ではその状況に合わせて、ふさわしい自分を演じているといえますが、一番自分が自然だと感じる状態とあまりにギャップがあると、心の疲労が心配になります。子どもが学校でどのようなキャラを演じているのか、親が知るのもなかなか難しいことではありますが、家の中では自分らしく振舞えているかなど、気にかけてあげたいですね。

(マイナビ子育て編集部)

調査概要

■中高生が思い描く将来についての意識調査2024/ソニー生命保険
調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする全国の中高生
調査期間:2024年6月11日~18日
有効回答数:1,000(中学生200/高校生800)

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