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2024年08月27日 06:49 更新

今どきの中高生と親の関係は?約8割が「親を尊敬」、約7割が「親を大好きと感じる」

思春期になってくると、親子の間にも子どもが小さな頃とは違った空気感が流れ始めるものです。子どもの人間関係が広がれば、親の知らない経験も増えるでしょう。実際に中学生や高校生の子どもとの関係に悩む人もいるかもしれません。そこでソニー生命保険が実施した調査をもとに、今どきの中高生が抱く親への思いを探っていきます。

全国の中高生1,000名に調査を実施

ソニー生命保険では、全国の中高生1,000名(中学生200名、高校生800名)に対し、第5回目となる「中高生が思い描く将来についての意識調査2024」を実施しました。その中から今回は「親との関係」について見て行きます。

※画像はイメージです

中高生の3割以上が「親と本音で話せていない」

まず、親と本音で話せているかを聞いた設問を見てみましょう。

中学生では「話せている」と回答した人の割合は68.0%、「話せていない」と回答した人の割合は32.0%でした。高校生では「話せている」が65.0%、「話せていない」が35.0%となっています。中学生と高校生で大きな違いはありません。親と本気で話せていないと考える中高生が3割以上と少なくないことがわかります。

これを男女・年代別に見てみると、「話せている」人が最も多かったのは男子中学生で73.0%、反対に最も少なかったのは女子中学生で63.0%と、両者に10ポイントの差がありました。

親と本音で話せているか
親と本音で話せているか
―ソニー生命保険「中高生が思い描く将来についての意識調査」より

中高生の約4割「親に悩みを相談しない」

では、親に悩みを相談することがある中高生はどのくらいでしょうか?

中学生では「ある」と回答した人の割合は60.5%、高校生では「ある」と回答した人の割合は61.6%と、ともに約6割でした。反対に「ない」と回答した人は中高生で約4割を占めることになります。中学生や高校生は思春期を迎える年齢でもありますが、親に悩みを相談しない子どもも少なくないことがわかります。

男女・年代別で見ると、「ある」と回答した人は女子中学生が63.0%、女子高校生が65.3%と6割を超えている一方、男子中学生と男子高校生はともに58.0%と、6割を下回っており、やや男女に違いが見られる結果となりました。

親に悩みを相談することがあるか
親に悩みを相談することがあるか
―ソニー生命保険「中高生が思い描く将来についての意識調査」より

「親の期待がプレッシャー」女子中学生では6割超

続いて、親からの期待に押しつぶされそうになったことがあるかを聞いた設問を見て行きます。

中学生では、「ある」と回答した人の割合は54.5%、「ない」と回答した人の割合は45.5%、高校生では「ある」が40.0%、「ない」が60.0%という結果でした。中学生のほうが、親の期待にプレッシャーを感じている人が多いようです。

男女・年代別では、とくに女子中学生に「ある」と回答した人が多く、62.0%を占めました。

親からの期待に押しつぶされそうになることがあるか
親からの期待に押しつぶされそうになることがあるか
―ソニー生命保険「中高生が思い描く将来についての意識調査」より

中高生の7割超「親は自分のことをわかってくれている」

親に本音を明かしたり、相談したりしない中高生も少なくないことがわかりました。では、親に対する思いはどういったを持っているのでしょうか?

まず、親は自分のことを「わかってくれていると思う」と「わかってくれていないと思う」のどちらにあてまはるか聞いた設問を見て行きます。

中学生は、「わかってくれていると思う(計)」(「非常に」と「どちらかといえば」の合計、以下同)が73.0%、「わかってくれていないと思う(計)」が27.0%と回答しています。高校生は「わかってくれていると思う(計)」が74.5%、「わかってくれていないと思う(計)」が25.5%でした。したがって、中高生ともに7割以上が親は自分を理解してくれていると感じているようです。

これを男女・年代別に見てみると、「わかってくれていると思う(計)」と回答した人が最も多かったのは男子高校生で、78.0%でした。また、中学生、高校生のいずれも、女子よりも男子の方が「わかってくれていると思う(計)」がやや多い傾向が見られました。

親、先生について、自身の気持ち・状況には【P】と【Q】のどちらがあてはまるか
親、先生について、自身の気持ち・状況には【P】と【Q】のどちらがあてはまるか
―ソニー生命保険「中高生が思い描く将来についての意識調査」より

中高生の約7割「親が大好き」

親を「大好き」と思うことがあるかを聞いた設問では、中学生の73.5%、高校生の68.8%が「ある」と回答しています。

また、男女・年代別では、男子中学生と男子高校生の間に開きのあることがわかりました。「ある」と回答した人が最も多かったのが男子中学生で75.0%、その反対に、最も少なかったのが男子高校生で64.0%でした。両者の違いは10ポイント以上となっています。一方、女子中学生と女子高生の間にはほとんど差は見られませんでした。

親を“大好き”と思うことがあるか
親を“大好き”と思うことがあるか
―ソニー生命保険「中高生が思い描く将来についての意識調査」より

中高生の約8割「親を尊敬している」

さらに、親を尊敬しているかを聞いた設問を見てみましょう。その結果は、「尊敬している」と回答した人の割合は中学生で80.0%、高校生は75.3%でした。日頃から親の姿を近くで見ているなかで、尊敬の念を抱いている子どもは多いようです。とくに男子中学生では81.0%が親を尊敬していると答えています。一方、男子高校生は73.3%と、他の比べてやや低い結果となりました。

親を尊敬しているか
親を尊敬しているか
―ソニー生命保険「中高生が思い描く将来についての意識調査」より

まとめ

今回は中高生が親に対して抱いている思いを、調査結果からお伝えしました。全体的に見て、親との良好な関係を築いている子どもが多いことがうかがえる結果でした。とくに、親を尊敬している中高生は約8割にのぼっており、親の立場として嬉しく感じる人も多いのではないでしょうか。ただし、親が自分のことをわかってくれていないと思う人や、親と本音で話せないと感じている人も一定数見られます。また、とくに中学生において、親の期待がプレッシャーになっているケースも多いことがうかがえました。身近だからこそ、ときに難しいのが親子関係です。常に対話を大切にして子どもに接していきたいですね。

(マイナビ子育て編集部)

調査概要

■中高生が思い描く将来についての意識調査2024/ソニー生命保険
調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする全国の中高生
調査期間:2024年6月11日~18日
有効回答数:1,000(中学生200/高校生800)

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