中学生の8割以上が「肌悩みが気になる」と回答、悩みに対し「化粧品や美容手段で解決したい」と考える子は6割超に
コーセーはこのほど、思春期世代の美容実態や美容価値観を探るため、中学生男女および比較対象の高校生男女・計995名に対し、インターネット調査を実施しました。
近年、日常的に化粧品を使う思春期世代の子どもが増加
同社では、グローバル(Global)・ジェンダー(Gender)・ジェネレーション(Generation)のそれぞれの頭文字をとった“3G”を掲げ、性別や年齢にとらわれない、より多くのユーザーに寄り添う商品やサービスの提供に取り組んでいます。
そのうちの「ジェネレーション(Generation)」については、幼少期からのスキンケアの啓発、児童に向けた感性の多様性を学ぶ体験学習、思春期世代への美容情報提供など、次世代に向けて、健やかな肌づくりと豊かな感性を育む機会を継続的に提供しています。
近年では、日常的に化粧品を使う思春期世代の子どもが増加。そこで今回、思春期世代の美容実態や美容価値観などをより深く探り、ニーズに合わせてさらなる価値提供につなげるため、中高生男女995名(中学生516名・高校生479名)に向けて調査を実施しています。
中学生の約5割が化粧水を使用している
「普段、化粧水を使用しているか?」という設問に対し、約5割の中学生男女(男子:35%、女子:60%)が「使用している」と回答しました。なお、高校生男女の化粧水使用率は約7割でした。
肌悩みがある中学生は8割超に
「肌悩みはあるか?」と聞いたところ、8割超の中学生男女(男子:81%、女子:86%)が「何かしらある」と回答。なお、高校生男女では9割超が「何かしらある」と回答しています。
5割超は、外見や肌悩みが原因で行動や気持ちに影響が出ている
「外見や肌悩みが原因で、行動や気持ちに影響があるか?」との質問では、中学生の5割超(男子:50%、女子:55%)が、「何かしらの影響があった」と回答しました。
具体的には「SNS等での検索をする時間が増えた」「周りの人の目が気になったりした」など、行動や気持ちに変化が生じたことがわかりました。なお、高校生は「何かしらの影響があった」の割合が8割に達しています。
6割超は、外見や肌悩みを化粧品や美容手段で解決したい
「外見や肌悩みを化粧品や美容手段で解決したいと思うか?」との設問では、中学生の6割超が「思う」と回答。なお、高校生は「思う」の割合が7割に達しています。
5割超は、気になること・悩みを誰かに話したり、相談していない
「外見や肌に対して気になること・悩みを、誰かに話したり相談したりするか?」と尋ねたところ、中学生の5割超が「話したり相談したりしたいが誰に相談したらよいかわからない」「話したり相談したいと思わない・その必要はない」と回答しました。なお、高校生はその割合が7割に達しています。
同社の分析
中学生は、子どもから大人へと心身ともに大きく成長する「思春期」にあたり、肌には、皮脂分泌の増加に伴いニキビが頻発しはじめるなどの変化が生じます。
今回の調査結果から、そういった思春期の変化に対して行動や気持ちに影響が出ているという客観的な結果が得られたと考えています。
一方で、SNS等の普及に伴い、中学生でも比較的容易に情報が手に入る環境であるがゆえに、受け取る情報の偏りや、間違った情報を素直に受け入れてしまうなどの傾向も見受けられ、その世代に合った正しい知識を知って判断することが必要であると考えています。
調査結果の中で、5割超の中学生は「外見や肌の悩みを他者に話したり相談したりしていない」と回答しましたが、その内訳として「話したり相談したりしたいが、誰に相談したらよいかわからない」という回答が多かったことから、解決手段に悩んでいることが、うかがえます。
化粧品の使用実態に関しては中学生の化粧水の使用率は5割超と予想よりも高い傾向であり、「外見や肌の悩みを化粧品や美容手段で解決したい」という回答も多くみられたことから、近年は早い年齢から化粧品を使い始めていることが裏付けられ、化粧品に期待を寄せていることが推測されます。
しかしながら、「自分の肌に何が必要なのか、合っているのかを自己判断では決められず、他人の意見に合わせている」との回答もありました。
これらの調査結果を踏まえ、当社としては、悩みが増え始めながらも人に相談しにくくなる思春期世代に向け、外見や肌の悩みの解決手段を提供する必要があること、肌およびスキンケアに関する正しい知識をわかりやすい表現で伝えながら、自分を慈しむことの大切さを理解してもらうことが重要だと考えます。
調査概要
コーセー
https://corp.kose.co.jp/
(マイナビ子育て編集部)