共働き夫婦の1日スケジュール キンドリルジャパン株式会社 國重敏宏さんの場合【朝〜日中編】
共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているパパに、お話を聞きました。
共働き夫婦の1日スケジュールとは?
家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどうのりきっているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。
第28回となる今回は、ITインフラサービスの会社で働くパパのタイムスケジュールを朝〜日中編・夜編にわたりインタビュー。前編では朝・昼のタイムスケジュールとお仕事についてうかがいました。
取材にご協力いただいた方
▼キンドリルジャパン株式会社 ストラテジックデリバリー本部 シニア・マネージャー 國重 敏宏さん(35歳)
ITインフラサービス会社キンドリルジャパンのストラテジックデリバリー本部に所属。マネージャーとして、複数のプロジェクトのマネジメントやお客様対応などを行う。プライベートでは、小学校2年生の長男と、保育園年中さんの双子の娘のパパ。
朝のタイムスケジュール
■朝活から1日がスタート!
――朝は早く起きて朝活をされているそうですね。
國重さん はい。だいたいいつも朝の5時ごろ起きて、子どもたちが起きてくる7時ごろまで自分の時間を持つようにしています。ランニングや英語学習をしたり、忙しいときはこの時間に仕事の会議資料を作成したりすることもあります。
――朝活をはじめたきっかけは何ですか?
國重さん コロナ禍で完全リモートワークになり、通勤することがなくなって運動不足を感じていたので、それを解消するためにランニングをはじめたのがきっかけです。ランニングは週に1〜2回、家の近くの公園を5kmほど走っているのですが、せっかくなら毎日朝活をしようと思い、英語学習などもするようになりました。
――英語はどのような方法で勉強されているのですか?
國重さん 基本的にはシャドーイング(英語を聞きながらそれを真似て発音する通訳訓練法)が多いですね。仕事で英語を使うこともあるので、スキルアップのために続けています。
――朝活をはじめて、どんな変化がありましたか?
國重さん 日中や夜はなかなか自分一人の時間を取ることができないので、朝はとても有意義な時間だと感じています。朝活をすることで気持ちよく1日をスタートすることができますし、子どもたちが起きてきたときすでに自分は元気なので、スムーズに身支度をサポートすることができているように思います。
■朝はパパ、夜はママで家事を分担
――朝の家事やお子さんの身支度などは、主に國重さんが担当されているのですか。
國重さん 我が家の場合、朝の家事や育児は私の担当、夜は妻の担当になっているので、朝やるべき家事や育児は基本全て私がやっています。まず子どもたちを起こして簡単な朝食を作り、家族みんなで食事をとった後、双子の娘たちの身支度を手伝います。朝8時頃に保育園へ送っていき、帰宅してから食器の片付けなどをして、在宅で仕事を開始するのが日課になっています。
――お子さんが3人いると朝の準備もバタバタすることが多いのではないでしょうか?
國重さん 長男が小学生になってからは、自分で着替えて登校してくれるので、だいぶ楽になりましたね。とはいえ、朝の家事は1分でも惜しいので、食器乾燥機や乾燥機付き洗濯機などをフル活用しています。また、双子の娘たちの洋服をお揃いにするのも時短のひとつです。
――洋服をお揃いにするのが時短になるのですか?
國重さん 娘たちは趣味や好みがとてもよく似ているので、洋服が1着しかないと「私もそれを着たかったのに!」と喧嘩になってしまうんです。一度喧嘩がはじまると時間がかかってしまいますし、子どもたちも大人もストレスを感じてしまうので、喧嘩防止策のひとつとして、洋服はもちろん身の回りのものやおもちゃなどは、基本的に2セットずつ用意するようにしています。
勤務中のタイムスケジュール
■出社は最低限にして業務効率をアップ
――國重さんの業務内容について教えてください。
國重さん 弊社はITインフラ関連のサービスを行っています。私はプロジェクトマネージャーという立場で、お客さまのITインフラの構築、運用業務を行ったり、プロジェクト全体のマネジメントをしたりしています。また、部署のマネージャーも兼任しているので、そちらのマネジメントも並行して行っています。
――出社とリモートワークの比率はどのくらいですか?
國重さん 基本的にはリモートワークが中心で、お客さまと対面で打ち合わせをする必要があるときは、出社したり先方へ出向いたりしています。出社しないとできない業務はなるべく一度にまとめるようにしているので、出社する頻度はだいたい二週間に一度くらいですね。そのほか、プロジェクトによっては出張が入ることがあるので、その場合はなるべく前もって妻に伝え、事前に調整をするようにしています。
――リモートワークの日の、1日の流れを教えてください。
國重さん 基本的には朝から夕方まで、1時間刻みでオンラインでの打ち合わせが続くことが多いです。とはいえ、自分がホストとなって行う会議は全体の2〜3割ほどですが。平日の子どもたちの習いごとの送り迎えは夫婦で分担しており、私が担当することもあります。
――仕事を一時中断して送迎するような形ですか?
國重さん はい。子どもたちが平日にピアノを習っているので、私が送り迎えするときは、その時間は会議を入れないようにスケジュールをブロックしています。
――仕事と家のことを並行して柔軟に行えるのがリモートの良いところですよね。
國重さん 夫婦共働きで子どもが3人いるので、なるべく効率よく仕事と家のことをこなせるように工夫しています。今のような働き方ができているのは、フレックスやリモートワークなどが可能なフレキシブルワーク制度のもと、子育てや介護などと並行しやすい環境が整えられていることと、理解を示して温かく接してくれる上司やプロジェクトメンバーのおかげなので、とてもありがたいなと感じています。
(取材・文:上野真依、撮影: 奥村暢欣、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)