「受け身の文」への書きかえで表現力を底上げ|国語を得意にする5つのテクニック #5
子どもの「書く力」を伸ばすためのヒントとして、「受け身の文」をピックアップ。主語が入れ替わるため苦手に感じる小学生が多いですが、使いこなせば表現力アップ間違いなし!
文章力を伸ばして国語の成績アップ!
今よりもっと国語を得意にしたい小学生に人気の学習書『「雨が降ってきたので、カサをさした」が書ければ中学受験は突破できる!』(主婦と生活社)。
本書の執筆者である国語講師・内藤俊昭先生から、子どもの「書く力(表現する力)」を育てるためのヒントを伺う今回の企画。
連載最終回は、「受け身の文」の作り方について教えていただきます。
国語の出題文の中に受け身の文が突然出てくると、主語が入れ替わることで読み取りにつまずいてしまうお子さんは少なくありません。
自分でもすぐに「受け身の文」に変換できるようになっておけば、文章力だけでなく読解力アップにもつながりそうですね。
受け身の文への書きかえ
㋐お兄ちゃんがぼくを呼んだ。
㋑ぼくはお兄ちゃんに呼ばれた。
この二つの文は、主語(「だれが」「だれは」にあたる言葉)はちがいますが意味は同じです。
㋑のような「された」ほうを主語として書いた文を「受け身の文」といいます。
少し例を見ていきましょう。
ポチが太郎くんにとびついた。
↓
太郎くんはポチにとびつかれた。
大雪が街をおおいました。
↓
街は大雪におおわれました。
ちゃんと受け身に変えると必ず「れ」という字が出てきますね。
受け身の文を作ることは、言葉の組みかえと同じで、頭の中で言葉を並べかえる作業で、頭のトレーニングになり、表現力がつきます。
(※この記事の本文は、書籍『「雨が降ってきたので、カサをさした」が書ければ中学受験は突破できる!』からの抜粋です。本書内では基本・応用・発展問題へと続きます。)
※中学受験ナビの連載『国語を得意にする5つのテクニック』の記事を、マイナビ子育て編集部が再編集のうえで掲載しています。元の記事はコチラ。