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2024年09月12日 11:30 更新

30・40代必見! 教育費のための新NISA、やめた方が無難なタイミングって? 小林亮平氏解説

2024年に始まった新NISA。興味はあるけど、なんか難しそう……なんて尻込みしてませんか? でも、子育て世代こそ知っておきたいこともあるようです。

今回は、元銀行員でチャンネル登録者数70万人超えの大人気YouTuberでもある小林亮平さん「子どもの教育費への新NISAの活用法」についての解説を、著書『世界一やさしい新NISAの始め方』(KADOKAWA)よりお届けします。

さあ、新NISAを始めよう!

2024年、新NISA制度(新しいNISA)が始まり、大きな注目を集めています。
新NISAは従来のNISAと比べて大幅にパワーアップし、年間360万円までの投資が可能になり、非課税期間も無期限に延長されました。
これにより、長期にわたる非課税での運用が可能となり、それだけ将来のお金が多く増えることも期待できるでしょう。
まさに、「使わないともったいない」と言えるほど素晴らしい制度になっています。

たとえば、月3万円の積立を続けて、年間5%の運用利回りを想定した場合、30年後には約1395万円もの利益が見込めます。ただ本来、投資の利益には約20%の税金がかかるので、約280万円は税金として引かれてしまいます。
しかし新NISAを活用することで、この運用で得た約1395万円の利益をすべて非課税で受け取ることができるのは、たいへん驚きでしょう。
私の周りでも、「NISAをもっと早く始めておけばよかった!」という声を本当によく聞きます。

あなたにも、ぜひ新NISAを始めてほしいのですが、その理由はシンプルです。

あなたはいま、将来のお金の悩みや不安を抱えていませんか?
「子どもが大きくなった時の大学費用を考えないと……」
「夢のマイホームが欲しいけど、頭金が用意できるか心配……」
「老後の年金ってちゃんともらえるかな……。自分でも準備する必要があるって聞いたけど……」

結婚、子育て、病気、老後……そんな将来に漠然と不安を感じている人こそ新NISAでお得に投資を始めてみるといいでしょう。昨今の低金利時代、銀行預金ではほとんどお金が増えないですが、投資なら堅実にお金を増やしていくことが期待できます。

「いや、そうは言っても新NISAってよく分からないし、忙しい自分には難しそう……」と思った方も、安心してください。
新NISAの始め方はとっても簡単で、一度始めさえすれば、あとはほったらかしにしておけばOKです。
ズボラな人や日々の仕事などで忙しい人にこそ、新NISAはピッタリと言えるでしょう。

私が日々、YouTube「BANKACADEMY」のコメント欄やSNSでいただく、新NISAのよくある質問もすべてまとめておきました
新NISAについて日々発信している私の知識と経験を、この本にすべて詰め込みましたので、読み終える頃には、新NISAの理解はバッチリになっているでしょう。
ぜひ本書を片手に、新NISAを一緒に始めていきましょう!

子どもの教育費に新NISAを活用しよう

30~40代の方は、結婚や出産、住宅購入など様々なライフイベントが目白押しです。
そのため、今後予想されるライフイベントの支出額に合わせて、計画的に新NISAの運用も行っていく必要があります。

特に新NISAで用意したい大きな支出として、子どもの教育費が挙げられます。
下記のデータは日本政策金融公庫の「教育費負担の実態調査結果」という資料で、高校入学から大学卒業までにかかる教育費が示されています。
令和3年の調査結果では、私立短大に入学した場合は約628万円、国公立大学は約743万円、私立大学文系は約952万円、私立大学理系は約1083万円でした。

データ 高校入学から大学卒業までにかかる教育費

(出所)日本政策金融公庫の令和3年度「教育費負担の実態調査結果」より筆者作成。高校の費用は、国公立・私立を合わせた全体の平均で、入学費用も含まれる。私立短大は、修業年限を2年として算出


私立大学理系では1000万円程度の費用にもなるので、貯金で用意するとなると、だいぶ気が遠くなるような大金です。
もちろん毎年の在学費用なども含まれているので、一度にすべての教育費を支払うわけではありません。
ただ分かりやすい目安として、子どもが18歳になるまでに1000万円の教育資金を準備することを考えてみましょう。

ここで大事なのは、子どもが小さいうちから新NISAで運用しておくという戦略です。
新NISAは18歳以上しか利用できないので、親の新NISAを利用することになりますが、仮に生まれたばかりの0歳の子どもであれば、約18年間の運用期間を確保できます。

たとえば、月3万円の積立を18年間続けて、年利を5%と仮定します。
そうすると18年後には元本648万円に対して、約397万円の利益となり、元本と利益合わせて1045万円もの資産になります。
子どもが生まれてすぐに新NISAで、月3万円の積立を続けておくだけで、将来の教育費を賄えるようになるのですから、これなら準備しやすいですね。

ただ子どもがある程度大きくなっている家庭では、教育費を新NISAで用意するか、貯金のまま置いておくか、悩みどころだと思います。
個人的には、運用期間は最低でも5年間はほしいところでしょう。

そのためお子様が12歳程度、つまり小学生くらいであるなら、今から教育費目的の新NISA運用を始めるのはアリだと思います。
中学生、高校生くらいのお子様になると、18歳までの運用期間がだいぶ短くなってしまうので、教育費目的の新NISA運用は控えるのが無難かもしれません。

書籍では20代から60代まで、結婚、出産、子育て、老後…ライフステージに合わせて年代別の戦略を紹介しています。新NISAをもうすでに始めている人も、これから始める初心者の人にも、楽しめる一冊ですよ!

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