おうち英語に「親の英語力は関係ない」。 CDよりもママパパの生の声が1番な理由|モンテッソーリ式「英語が好きな子」の育て方 #3
おうち英語を始めたいけど、もともと英語が苦手で発音にも自信がない……。親の英語力は関係ないのでしょうか?
0歳から天才を育てる乳幼児親子教室「輝きベビーアカデミー」代表の伊藤美佳先生による、書籍『モンテッソーリ式 英語が好きな子の育て方』(日本実業出版社)。本書ではモンテッソーリ教育(子どもの好奇心に沿った遊びを通じて、集中力や自立心を育てる)の考えをベースに、子どもの「英語を好きな気持ち」を育む方法を紹介しています。
今回は、英語力に自信のないママパパも安心! 「モンテッソーリ英語の始め方」についてお届けします。
ママとパパの英語力は無関係! まずは触れることが大切
「自分の下手な発音で話しかけても大丈夫?」
「もともと英語は苦手。こんな私が子どもに英語を教えていいの?」
とてもよく聞かれる質問です。
せっかく子どもにネイティブの発音を教えたいのに、自分が話すと台無しになってしまうのでは……そう心配する気持ちもわかります。
でも、心配ありません。子どもは、親と一緒に何かをすることが楽しいし、楽しいから覚えるのです。
そもそも、たとえば英語の歌を流しておくだけで英語が覚えられるかというと、そうではありません。
赤ちゃんのときは、機械の音(CDの音など)に反応しない、ただのかけ流しは意味がないという研究もあります。
言語習得においては、ママやパパなど、人が一緒にかかわることで覚えるのです。
赤ちゃんにとってはママの声が一番効果的!?
とくに0歳台の赤ちゃんの場合、ママの声の効果は大きいようです。
お腹の中でずっとやさしいママの声を聞いていたので、安心感があるのではないでしょうか。
実際、家庭でいつも同じ英語の歌をフルコーラス流していて、その歌の1番の歌詞だけを親と一緒に歌っていたお子さんがいたのですが、お子さんが覚えたのは1番だけ。2番以降は歌えなかったということがありました。だから、ママやパパ自身の声を聞かせることがとても重要なのです。
CDで歌を流しているときでも、その音にかぶせてママやパパが一緒に歌うようにしましょう。一緒に歌うことで、子どもは自然に歌を覚えるのです。
親の発音が悪くても大丈夫。CDやDVDは、基本的に正しい発音、正しい英語が使われていますから、CDと一緒に歌えば、発音は十分にカバーできます。
しかも、子どもは耳がいいので、発音がいいほうを選びとる力をもっています。
私が主宰する幼児教育の教室、「輝きベビーアカデミー」のインストラクターのあいか先生は、モンテッソーリ式のおやこ英語をメインで教えています。
あいか先生の生徒さんの中には、親子で英語遊びや英語絵本の読み聞かせをしているうちにお子さんの発音がよくなったという方も多いそうです。
もし、人間の声だけに反応するなら発音がよくなるはずはないのですが、パパやママの声と一緒に英語の音声を聴くことで、自然と「より正しい音声」がインプットされるということでしょう。ですから安心して、ご自分のできる範囲で英語を発声すれば大丈夫です。
POINT
親の発音レベルは関係なし!
うまい下手より、英語遊びにかかわることが大事
著者・伊藤美佳先生と娘・聖夏さんに聞いた
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