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2025年02月14日 12:05 更新

【奨学金・ローンで学費を工面した親の後悔】物価高や増税で返済が苦しく……親200人のホンネ

セレクトラ・ジャパンが運営するオンラインメディア「スマートマネーライフ」はこのほど、過去5年間に子どもの学費のために奨学金・ローンを含め「お金を借りたこと」のある200名を対象に、独自調査「学費・教育費負担に関するアンケート調査 〜 奨学金・ローンの利用実態について〜」を実施しました。

「学費・教育費負担に関するアンケート調査 〜 奨学金・ローンの利用実態について〜」

奨学金・ローンの返済、7割が「返済に負担を感じている」

奨学金・ローン問わず、学費のためにお金を借りた人がどの程度返済に負担を感じているか調査を行いました。

奨学金・ローンの返済、7割が「返済に負担を感じている」

・「非常に負担を感じている」・・・30%
・「負担を感じている」・・・39%

奨学金やローンの負担に感じている人が、 全体で約7割いることがわかりました。

負担に感じている人たちの声

学費の返済を「非常に負担に感じている」「負担に感じている」と回答した人を対象に、具体的などのような点で負担を感じているか、自由回答で答えてもらいました。

いずれの回答も、返済を負担に感じ、また不安を抱えている気持ちが切実に感じられます。

返済そのものを負担に感じている声
・「返済額は少ないけど返済期間が長くて困っている」
(東京都、56歳男性、会社員、借入額:200万〜300万円未満、世帯年収:500万〜600万未満)
・「銀行のローンは最初利息のみの返済だが卒業後元本の返済が始まり大変になった」
(神奈川県、62歳男性、会社員、借入額:300万〜400万円未満、世帯年収:1,200万〜1,500万未満)

物価高・税金が影響して負担を感じるという声
・「金利が高くなったのと物価が上がったのに給料が上がらない、むしろ税金とか社会保険で取られて減っているため、生活自体が苦しい」
(宮城県、56歳男性、会社員、借入額:50万〜100万円未満、世帯年収:600万〜700万未満)
・「増税、増税で苦しすぎる」
(大阪府、49歳、会社員、借入額:50万円未満、世帯年収:500万〜600万未満)
・「将来の不安 世帯収入減及び物価上昇により老後資金が溜まらない」
(兵庫県、64歳男性、会社員、借入額:50万〜100万円未満、世帯年収:800万〜900万未満)

精神的な負担
・「一定期間、返済を繰り返していくというのは、気分的に、負担が大きい。生活費がその分、目減りしていくので、楽しさが半減します」
(兵庫県、65歳男性、会社員、借入額:100万〜200万円未満、世帯年収:500万〜600万未満)

子どもの学費のためにお金を借りた人が感じたこと

子どもの学費のためにお金を借りた人に、その経験を通して、思っていること、後悔していることなどについて聞きました。

子どもの学費のためにお金を借りた人が感じたこと・思ったことトップ8

「早めに準備をしておけば良かった」という回答が最も多く1位、続いて、2位は「 もっと貯金しておけば良かったと思う」、そして3位は「そもそも学費が高すぎるという意見」となりました。

他にも、「投資などすれば良かった」といった、資産運用に関する意見もありました。

また、「家族でもっと話し合えば良かった」や「FPなど専門家へ相談すれば良かった」というような相談方法や情報収集に関して後悔している声も少なからず見受けられました。「学資保険を利用すれば良かった」という声もありました。

奨学金だけではなく、民間のローンも併用する家庭もあり

学費のためにどこからお金を借りたのか、借入先に関するアンケート結果を詳しくみていきます。

奨学金だけではなく、民間のローンも併用する家庭もあり

やはり、一番多い借入先は、無利子の日本学生支援機構(JASSO)の提供する第ー種奨学金で74人、続いて、同じく日本学生支援機構(JASSO)の提供する有利子の奨学金で、57人という結果となりました。

一方で、奨学金に加え、 民間の教育ローンの利用もしている人が一定数いることがわかりました。

なぜ民間のローンも(を)利用しましたか?

続いて、民間のローンを利用した人(200名中該当者41名)を対象に、なぜ民間のローンも利用したのかその理由を聞きました。

最も多い理由は「貸与奨学金・公的な教育ローンだけでは足りなかったから」でした。学費は、奨学金や公的なもので賄おうと思っていたのに、それでも足りずに民間のローンも利用せざるを得ないケースがあることがわかりました。

一方で、奨学金を知らなかった、奨学金は面倒そうだから利用しなかったという声もありました。

学費・教育費のために民間のローンの利用について

実際に、学費のために、奨学金だけではなく、銀行をはじめとする民間のローンを利用している人はどのように、ローン会社を選んだのでしょうか?

アンケート回答者全200名のうち、民間のローンも(を)利用した人と回答した41名を対象に、民間ローン選びと申し込みに関して調査をしました。

以下からは民間のローンの利用に関する調査結果の紹介になります。

どうやってそのローンを選んだ?誰に相談した?

どうやってそのローンを選んだ?誰に相談した?

「自分達だけで調べた」「銀行の窓口で相談した」と答える人が最も多い一方で、FP(ファイナンシャルプランナー)を利用した人もいることは興味深い点です。

近年FPという職業の知名度があがっていることが影響していると考えられます。

FP相談窓口としては、保険会社などが運営している無料のものもありますが、もちろん有料で相談を行っているケースもたくさんあります。

民間のローンを利用してみて、こうすれば良かった、と後悔したことは?

学費のために民間ローンを利用したことのある人に、「こうすれば良かった」と思っていることについて自由回答で答えてもらいました。

・「メインバンクを中心に検討しがち、もう少し広い視点(公的を含む)で考えた方がよかったかも……」
(東京都、70歳男性、無職)
・「もっと専門機関に行って調べれば良かった」
(東京都、69歳男性、無職)
・「他社と比較検討をしなかったので、次回は比較検討して決めたい」
(福岡県、69歳男性、無職)
・「もっと金利の比較をすればよかった」
(宮城県、56歳男性、無職)

幅広く調べればよかった、もっと金利を比較をすれば良かったという声が多く見られました。

アンケート調査概要

調査URL:https://smart-moneylife.jp/cardloan/survey-study
調査期間:2025年2月5日〜2月7日
調査対象:過去5年内に、子どもの高等教育以上の学費・教育費のために以下を利用したことのある男女200名
- ローン(民間・公的含む)
- 貸与奨学金(返済必要な奨学金。無利子・有利子含む)
スクリーニング調査5,000名
調査方法:インターネット調査
調査機関:アイブリッジ
引用元:スマートマネーライフ カードローン部門による調査


セレクトラ・ジャパン
https://selectra.jp/

(マイナビ子育て編集部)

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