
旅館の仲居さん「あのお客さんはたぬき」……ってどういうこと!? ヒントは【ごはん】
たぬきといえば、昔話や童謡によく登場する子どもにとってもなじみ深い動物。そんな動物が、宿泊先の旅館に現れたら? 子どもは大喜びしそうですが、実は「たぬき」は、仲居さんや旅館従業員の間で使われる、ある特定の客を指す隠語。さて、どのようなお客さんを指すのでしょうか。お子さんと一緒に考えてみてくださいね。
仲居さんが「あのお客さんはたぬき」と言って……どういう意味?

猿が温泉に入っているシーンはテレビなどでもよく見かけますが、たぬきが旅館に泊まるなんて、聞いたこともないですよね。
ですが、旅館では仲居さんたちの間で、「あのお客さんはたぬきだよ」なんて会話が交わされることも。
まさか、本当にたぬきがお金を払って旅館に泊まりにくるというのでしょうか。
「あのお客さんはたぬき」の言葉に隠された、驚きの意味とは……。
実は「たぬき」とは、「夕食不要の客」の意味。宿泊業界のみで使われている、いわゆる隠語です。
到着が遅くすでに夕食を済ませてきたお客さんや、現地のお目当ての店で食べたいお客さんが、あえて旅館の夕食を「不要」にするケースは少なくありません。
そのような場合、誤って夕食の準備をしてしまわないよう、従業員同士で共有しあっているというわけです。
なぜ夕食不要で「たぬき」? 隠語の由来

旅館で夕食を食べない客を、なぜ「たぬき」と言うようになったのでしょう。
それは、「たぬき」をカタカナの「タヌキ」にすると、答えが見えてきます。
「タヌキ」の「タ」を、「夕食」の「夕」の字に見立て、「夕食ぬき」→「夕食ヌキ」→「タヌキ」になったというわけです。
なぞなぞみたいで、子どもも覚えやすい隠語ですよね。
本当のたぬきに出会えたらラッキー?

旅館で言う「たぬき」は残念ながら(?)動物のたぬきではありませんでしたが、もし旅行中、本当に動物のたぬきに出会えたらラッキー。
たぬきは「他抜き」→「他を抜く」から、出世や商売繁盛などのご利益があるとも言われています。
また、夫婦円満、家庭円満の福ももたらしてくれるのだとか。
かわいらしいだけでなく、とても縁起のよい動物なのですね。
まとめ
夕食ぬきで「タヌキ」とは、なんともしゃれっ気があっておもしろい隠語ですね。子どもにクイズ形式で出題しても楽しめそうです。
旅館やホテルなどの宿泊業界では、このような隠れた意味をもつ隠語が多く存在するそう。
旅行で宿に泊まった際には、従業員同士の会話に耳を傾けてみるのも楽しいかもしれませんよ。
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