
上沼恵美子さんが振り返る出産の痛み「この年になるまでで一番痛かった経験」立ち会ってくれたのは母&義母
タレントの上沼恵美子さんが、自身の出産についてYouTubeで語りました。
■「腰から下が切断されたような痛みですわ」

これまでの人生で「痛かった出来事」をテーマにトークした上沼さん。「一番痛いのはなんといっても出産でございます」と切り出し、「出産の痛み、あれはもう格別、特別、そらもう全然別格」「私が生まれてきてこの年になるまでで一番痛かった経験」「まだ若かったしわけがわからなかったから出産できたと思いますね」と強調します。
上沼さんは22歳で結婚してすぐに子どもを授かり、大阪の個人病院で女性医師に診てもらったそう。出産予定日を2日ほど過ぎたころ、朝6時ごろに「これは陣痛では」と感じる痛みがあり、夫の運転で病院へ。そのまま入院となりました。夫は仕事へ行き、同居していた義母が付き添いで残ったそうです。
ベッドで陣痛と陣痛の感覚が狭まるのを待ちますが、「不思議と全然痛くならない」。何時間経過しても本格的な陣痛にならず、義母も「恵美子さん、陣痛!」と言い出し、「そんなお義母さん陣痛って言われても。家では本当に痛くなって陣痛や思ったんですけどねえ」「食べすぎじゃないの?」なんてやりとりをしていると、医師がやってきて「上沼さんこれは陣痛微弱です。もうお薬打ちましょう」と促進剤を打つことに。
点滴で薬を入れ始めると、瞬く間に激痛に変わり「痛いんじゃないな、もう辛い痛い、激しい、熱い」と耐えがたいほどになってきました。
上沼さんは実家の母から「出産のときに声をあげたら絶対あかんで」と言われて育ってきたため「痛い助けてとか言ったら絶対あかん」と歯を食いしばるものの、「あの痛みは黙ってられへんの」。それでも義母に「痛いの? 痛いの?」と声をかけられると「大丈夫です」と我慢していたといいます。
「あと10分もこの痛みが続くんだったら、なんとかしてもらおう」と思ったそのとき。上沼さんの実母が病院へ到着し、「恵美子どこやー!」と呼ぶ声が聞こえました。病室にやってきたお母さんは「よっしゃ、恵美子頑張っとんな。お母ちゃんに任しとけ」と腕をまくり、上沼さんの背中から腰にかけて思いきりマッサージを開始。これが非常に気持ちよく、「背中とお尻にかけてものすごい圧力をかけてくれるとその痛みが柔らぐんですよ」「それがなかったら絶対耐えられへん」というほどの効果だったそうで、お母さんは1時間ぐらいマッサージをし続けてくれたそうです。
そうするうちに、いきみたい感覚が訪れて分娩室へ。分娩室に入ってからは20分ほどで赤ちゃんが誕生しましたが、「腰から下が切断されたような痛みですわ。あちこち切って痛いとか打って痛いとか、そんなんやない。腰から下が外れてどっかいくみたいだった」と自身の出産を振り返りました。
■通常の陣痛と微弱陣痛の違い
陣痛とは赤ちゃんをおなかの外に出すために起きる「子宮の収縮」を指します。いよいよ出産というときの陣痛は周期的に起こって陣痛と陣痛の間隔が短くなり、陣痛の持続時間も長くなります。通常は、子宮口が開いていくにつれて、陣痛周期は次のように短くなっていきます。
一方、微弱陣痛とは、赤ちゃんを外に出すための「子宮の収縮」が弱すぎる状態です。次のように、子宮口が開いていっても、陣痛周期が標準よりも長くなります。また、その圧力も正常な陣痛の1/4程度しかありません。
微弱陣痛が見られ分娩の進行が遅れていても、母子の健康状態に異常がなければ、医療従事者は母子の様子を注意深く確認しつつも、そのままお産の進行を見守ることが基本です。産婦さんは可能であれば水分や食事をとり、眠れるなら眠って、赤ちゃんを産むための体力を蓄えておきます。
母体の疲労が激しかったり、子宮内感染の可能性がある場合などでは、子宮収縮薬(陣痛促進薬)を使用し、陣痛を強めることが検討されます。また、骨盤が通常より狭かったり、お産が困難あるいは長引きそうなケースでは、帝王切開が検討されます。
(マイナビ子育て編集部)