
PTA不要論が強まっていると思いきや……役員経験の有無で大きな差。PTAが必要だと考える理由は?
個別指導の学習塾「明光義塾」を全国展開する明光ネットワークジャパンはこのほど、PTAに加入したことがある小中学生の保護者980名を対象に、「PTAに関する意識調査」を実施しました。

PTA活動の継続が難しい昨今、現代に適したPTAのあり方とは?
PTAは、子どもたちの健全な成長と教育環境の向上を目的に、保護者と教職員が協力して運営する団体として長年にわたり重要な役割を果たしてきました。
しかし近年、保護者の労働環境の変化や家族構成の多様化、さらには人口減少などの影響により、従来のPTA活動の継続が難しくなるケースが増えています。
そこで同社では今回、新学期を迎えるにあたり、保護者がPTAをどのように捉えているのか、その本音や期待を明らかにするための調査を実施しました。
約9割の保護者がPTA役員の活動に負担を感じている

PTA役員の経験がある小中学生の保護者480名を対象に、PTA役員の活動に対する負担感について調査しました。
その結果、「非常に大きな負担を感じている」が35.2%、「ある程度負担を感じている」が53.1%となり、合計88.3%の保護者がPTA役員の活動に負担を感じていることが明らかになりました。
PTAに加入している保護者の約半数がPTA役員を経験している

PTAに加入したことがある小中学生の保護者980名を対象に、PTA役員の経験について調査しました。
その結果、49.0%が「役員になったことがある」、51.0%が「役員になったことがない」となり、約半数の保護者がPTA役員を務めたことがあることがわかりました。
PTA役員を経験して良かったと感じた保護者は46.3%

PTA役員の経験がある小中学生の保護者480名を対象に、PTA役員を務めて良かったと感じたかを調査しました。
その結果、46.3%が「良かった」(良かった:12.3%、どちらかというと良かった:34.0%)と回答。約半数の保護者がPTA役員の経験を前向きに捉えていることがわかりました。
PTA役員を経験して良かったことは「保護者間のネットワークが広がった」

PTA役員を経験して良かったと回答した保護者222名を対象に、その理由を調査しました。
その結果、最多回答は「保護者間のネットワークが広がった(43.2%)」、次に「学校運営への理解が深まった(40.5%)」、「子どもの成長を間近で感じられた(35.1%)」となりました。
PTAに加入したことがある保護者の半数以上がPTAは不要と回答

次に、PTAの必要性について尋ねたところ、34.7%が「必要だと思う」(必要だと思う:7.9%、どちらかというと必要だと思う:26.8%)と回答しました。
一方、51.4%が「不必要だと思う」(不必要だと思う:29.6%、どちらかというと不必要だと思う:21.8%)と回答し、PTAに加入したことがある保護者の半数以上が、PTAを不要と考えていることがわかりました。

PTA役員経験の有無によるPTAの必要性に対する意識の違いを比較したところ、役員経験者の43.7%が「必要だと思う」(必要だと思う:12.5%、どちらかというと必要だと思う:31.2%)と回答しました。
一方、役員未経験者では26.0%が「必要だと思う」(必要だと思う:3.4%、どちらかというと必要だと思う:22.6%)にとどまりました。
この結果から、PTA役員を経験した保護者のほうが、PTAを必要と考える傾向が強いことがわかりました。
PTAが必要な理由、最多回答は「学校行事のサポート」

PTAが必要だと回答した保護者340名を対象に、その理由を調査しました。
その結果、最多回答は「学校行事のサポート(43.2%)」に。次に「学校と家庭の連携強化(33.2%)」、「子どもの健全な成長を見守る体制づくり(32.1%)」、「学校と地域をつなぐ橋渡し役(32.1%)」となりました。
調査概要
調査対象:PTAに加入したことがある小学4年生から中学3年生の保護者980名
調査期間:2025年2月10日〜2月12日
調査方法:インターネットリサーチ調べ
※回答率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合があります。
明光ネットワークジャパン
https://www.meikonet.co.jp
(マイナビ子育て編集部)