
上沼恵美子さん、第二子誕生のパパ芸人にエール「2人の子どもやねんからね」「早めに帰ってあげて?」
タレントの上沼恵美子さんが24日の生放送『上沼恵美子のこころ晴天』(ABCラジオ)で、第二子誕生後の長男の異変について当時を振り返りました。
■仮病ではなく「本当に痛くなってる」
この日は、3月13日に第二子の誕生を発表した藤崎マーケットの田崎佑一さんが出演メンバーで、「帝王切開で、赤ちゃんの肺の中に羊水がちょっと入っちゃって」と、赤ちゃんがNICUに数日間入っていたことを告白。すぐに回復し無事退院したそうですが、上沼さんは「大変やねこれから、2人になったら」とエールを送りました。
そして田崎さんの長男が4歳と聞いた上沼さんは「ああ~、気を付けて! うちも5歳違いで男と男やねんけど……」と、自身の産後を振り返ります。
第二子が誕生してから、当時5歳だった上沼さんの長男は「頭痛い」「耳痛い」と訴えるようになったそう。「ほんまに痛いらしいの。あれ~と思って小児科連れて行ったら、(医師に)『弟ちゃんできたでしょ。それの嫉妬』って」と指摘されてびっくり。
「親戚とか来たら、赤ちゃんのベビーベッドばっかりのぞくやん。それが4~5歳になったら分かる。それで、あちこち痛くなる。じゃあこれは仮病ですか? って聞いたら、『いや本当に痛くなってるんです』って」と、当時驚いたことを明かしました。
また、「物事が分かってくる5歳のお兄ちゃんのほうを大事にして。下の子は多少泣いててもほったらかしにしといても分からないから、赤ちゃんは覚えてないから。そういうふうにしないとお母さんいけませんよ」と医師から指摘されたことを伝え、「ちゃんとしてあげてよ? 2人の子どもやねんからね」と、田崎さんに釘をさします。
そのうえで、「昭和のお父さんて全然しなかったやろ。(男性が家事育児を)したらあかんというしょうもない姑もおるしね」と言及。今の時代は変わりつつあるとしつつ、「でも男は根底で、男の方がちょっと偉いとか思ってない? 手伝うって言い方もおかしいわ。育児休業も自分の休暇だと思ってる」と、男性が積極的に育児をするよう呼びかけた上沼さん。
まだラジオ開始から10分も経っていないのに、田崎さんに「早めに帰ってあげて? ね? もう今日はええわ、帰り」と促し笑いを誘っていました。
■「赤ちゃん返り」にどう対応すればいい?
下の子が生まれると、上の子は「自分に対する両親の愛情が減ったのではないか」と不安になることがあります。「もっと自分のことを見てほしい」「構ってほしい」という気持ちが強くなり、赤ちゃんのようにふるまって両親の愛情を確かめたり、甘えたりしようとするのです。
赤ちゃん返りとして出てくる変化はさまざまで、「今まで自分でできていたことを親にやってもらおうとする」「オムツがはずれていたのに漏らすようになった」など、文字通り赤ちゃんに戻ったかのような変化が典型的です。イライラしたり、下の子をいじめたり、反抗的になったりすることもありますし、食欲がなくなったり、よく吐いてしまったり、おねしょがひどくなったりと体の変化として現れることもあります。
赤ちゃんは授乳やおむつ替えなどのケアが必要なので、つい自分でいろいろとできるようになった上の子はほったらかしにしてしまいがちです。しかし、ここで上の子との信頼関係をしっかり築くことを忘れないようにしましょう。赤ちゃんよりも上の子をかわいがるくらいの心構えで接してあげると良いかもしれません。
ときには、赤ちゃんをパートナーや祖父母などに任せて、上の子とふたりの時間を持つように意識してみてください。赤ちゃんの育児に巻き込んでしまうのもひとつの方法です。たとえばおむつを替えるとき、上の子に「ちょっとお願いがあるんだけど、おむつをとってきてくれないかな」といって、簡単なお手伝いをお願いしてみるのです。
ポイントは、決して強制しないこと。もし、やってくれたらたっぷりほめてあげましょう。すると、上の子は「自分は赤ちゃんじゃないんだ」「赤ちゃんは自分のライバルではないんだ」という気持ちをはぐくむことができます。
ただし、赤ちゃん返りの背景には不安感が隠れているので、「お姉ちゃん/お兄ちゃんなんだからもっとしっかりしなさい」「それくらい自分でやってよ。〇歳でしょ」などと突き放すのは逆効果。上の子に下の子のお世話を手伝ってもらうことは赤ちゃんに親近感を覚えさせる面では有効でも、「もうお姉ちゃん/お兄ちゃんなんだから赤ちゃんのお世話を手伝ってよね」という姿勢では、余計に赤ちゃん返りを悪化させるかもしれません。
これまで受けていた両親の愛情がなくなってしまうかもしれないという不安感、新しく兄弟ができたことや環境の変化をうまく受け入れられない気持ちを、子供なりに精一杯表した行動なのだということをまず理解してあげることが大切です。
(マイナビ子育て編集部)