【「公園遊びは大切」だけど「長く遊べない」時代に】公園遊びの最大の不安は「猛暑・天候」、約7割が「禁止事項増加」を実感
「子どもをのびのび遊ばせたい、でも暑くて長居させられない」——そんな経験はありませんか?ボーネルンドが1,000名の親に行った調査で、子どもの公園遊び「1時間以上」の割合が親世代より13.8ポイント減少していることがわかりました。最大の不安は「夏の暑さや天候」で79.8%。公園は変わり、遊び方も変わっています。
親世代に比べて公園で長い時間遊ぶ子どもが減少傾向
調査の結果、「公園遊びは子どもの成長に大切」と考える親は8割にのぼり、多くの家庭で公園遊びの価値が認識されていることがわかりました。
一方で、親世代と比較すると、現在の子どもは公園で遊ぶ「頻度」と「時間」ともに減少傾向にあり、特に「1時間以上遊ぶ」割合は大きく減少しており、公園遊びの短時間化が進んでいる実態が明らかになりました。
その背景として、「夏の暑さや天候による体調面への不安」が79.8%と最も高く、気候変動リスクが子どもの外遊び環境に影響していることがわかりました。
さらに、「公園のルールや禁止事項が増えた」(69.1%)、「安全面に配慮された遊具や設備が増えた」(51.0%)という声も見られ、公園環境が親世代の頃と変化している様子が見られました。
※構成割合は四捨五入をしているため、合計が100にならない場合があります。
約8割の親が「公園遊びは大切」と回答 — 今も変わらない公園遊びの重要性
「公園遊びが子どもの成長にとって大切」と回答した親は、「とてもそう思う」(43.4%)、「どちらかと言えばそう思う」(36.6%)を合わせて8割にのぼり、多くの家庭で公園遊びの価値が認識されていることがわかりました。
また、「子どもは公園で遊ぶことが好き」と回答した親も「とてもそう思う」と「どちらかと言えばそう思う」を合わせて74.4%となり、公園遊びは現在も子どもにとって身近で重要なあそびの場であることがうかがえます。
親世代より、子どもが公園で遊ぶ「頻度」「時間」ともに減少
親世代と比較すると、現在の子どもは公園で遊ぶ「頻度」「時間」ともに減少傾向にあることがわかりました。
特に、「1回あたり平均1時間以上遊ぶ」と回答した割合は、現在の子どもは32.9%と、親世代の46.7%よりも13.8ポイント低く、公園で長時間過ごす子どもの割合が減っている様子がうかがえます。
また、「週1回以上遊ぶ」と回答した割合も、62.5%と親世代(73.5%)と比較して11ポイント減少していました。
東京科学大学で公園のフィールドワーク研究を行う北村匡平氏は、「週1回以上公園で遊ぶ子どもは現在も一定数存在している一方で、1時間未満の利用が67.1%を占めており、公園で遊ばなくなったのではなく、公園での滞在時間が短くなったことが現在の特徴」と分析しています。
その背景には、猛暑や熱中症への不安に加え、習い事や塾、ゲーム、タイパ・コスパ意識など、現代的な生活習慣の変化も影響している可能性があると指摘しています。
「暑すぎて遊べない」— 約8割が、公園遊びの不安は「夏の暑さや天候による体調面」と回答
親が子どもを公園で遊ばせる際の不安として最も多かったのは、「夏の暑さや天候による体調面への不安」で、約8割(79.8%)が「とても感じる/やや感じる」と回答しました。
次いで高かったのは、「怪我や事故など安全面への不安」(70.4%)、「不審者など防犯面への不安」(67.9%)、「他の子どもや保護者とのトラブルへの不安」(58.8%)が続きました。
東京科学大学の北村匡平氏は、「猛暑や熱中症への不安が年々高まり、以前よりも長時間外で遊ばせにくい状況になっている」と分析しています。
「公園のルールや禁止事項が増えた」約7割 — 遊具や設備の安全性は向上していると回答
現在の公園について、「公園のルールや禁止事項が増えた」と感じる親は「とても増えた」(30.5%)と「やや増えた」(38.6%)を合わせて約7割(69.1%)にのぼりました。
「安全面に配慮された遊具や設備が増えた」と回答した人も、「とても増えた」(13.7%)と「やや増えた」(37.3%)を合わせて51.0%と半数を超え、公園には近年、安全性や配慮を意識した公園整備が進んでいることがうかがえます。
また、「ワクワクするカラフルで楽しそうな遊具」や「小さい子どもでも遊びやすい遊具」が増えたと感じる人が多い一方で、「遊具の数」については減ったと感じる人の方がやや多く、公園での遊び方や人との関わり方にも変化が生じていることがうかがえます。
東京科学大学の北村匡平氏は、「安全性を高めながらも、子どもが挑戦したり夢中になれるあそび環境を残していくことが重要」とコメントしています。
今後求められる公園1位は「暑さや雨など天候の影響を受けにくい環境」
現在の公園にもっと必要だと思うものとして最も多かったのは、「暑さや雨など天候の影響を受けにくい環境」(39.2%)でした。
続いて、「思い切り身体を動かして遊べる遊具や空間」(30.4%)、「ボール遊びなど自由度の高いあそび」(28.2%)が上位となり、子どもが天候に左右されず、自由に身体を動かして遊べる環境へのニーズが高まっていることがうかがえます。
また、「自然や季節を感じながら遊べる環境」(23.2%)や「年齢の異なる子ども同士でも遊びやすい環境」(22.7%)が必要という回答から、多様なあそび体験や人との関わりを求める意識も見てとれます。
東京科学大学の北村匡平氏は、「気候変動への対応が求められる一方で、子どもが夢中になって遊び、挑戦できる余白をどう残していくかが、これからのあそび場づくりに重要」とコメントしています。
【東京科学大学 リベラルアーツ研究教育院 教授 北村匡平氏】
今回の調査からは、「公園遊びは子どもの成長に大切」「子どもは公園遊びが好き」という認識は現在も高い一方で、以前ほど夢中になれる場所ではなくなっている可能性があることが見えてきます。特に印象的なのは、「公園で遊ばなくなった」というより、「長く遊ばなくなった」ことです。
背景には、猛暑や熱中症への不安に加え、習い事やゲームなど生活スタイルの変化も影響していると考えられます。今回、「暑さや天候への不安」が約8割にのぼったことは象徴的で、近年は防犯や事故以上に、気候変動リスクが強く意識されるようになっています。
また、公園では安全性やルールが重視される一方、子どもが挑戦したり夢中になれる環境や挑戦できる余白をどう残していくかも重要です。
今後は、暑さ対策を含めた屋内あそび場や全天候型環境の活用も広がると考えられますが、単に安全性を高めるだけではなく、子どもが主体的に遊び、自分で考えながら成長できる環境づくりが求められていると感じます。
調査概要
株式会社ボーネルンド調べ(2026年6月4日)
調査方法:インターネット調査
調査対象:長子の年齢が3歳以上12歳未満の公園で遊んだことがある人
有効回答数:合計1,000サンプル
調査時期:2026年5月18日〜21日
ボーネルンド
https://www.bornelund.co.jp/
(マイナビ子育て編集部)
