- 掲載
- 2026年09月01日 07:11
子どもに家事をしてほしいときの悩み「お手伝いの約束を守れない」「つい手を貸してしまう」そんなときは?
子どもに家事を任せようと思っても、うまくいかないことも……。よくある悩みに、お手伝いから学びにつなげる「戦略的ほったらかし教育」を提唱・実践する著者が回答!
\「子ども=手をかけないといけない」は思い込み!?/
子どもに自立してほしいと願いながら、つい親が手を出してしまう……。
それは全力で子どもの成長の機会を奪っている状態かも。
家事は子どもの7つの力、①克己心、②段取り力、③知的好奇心、④学力の土台、⑤危機管理能力、⑥自己効力感、⑦思いやりを育み、勉強の土台を作るといいます。
6万部突破のベストセラー「戦略的ほったらかし教育」の岩田かおり氏が、共働きの親の家事負担も軽くなる「戦略的ほったらかし」で子どもの学力を伸ばす方法を提案する一冊です。
今回は「戦略的ほったらかし家事でリアルな親の悩みに回答」について、書籍『お手伝いで自分から楽しく学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』(岩田かおり/著 ディスカヴァー・トゥエンティワン)から一部抜粋してお届けします。
戦略的ほったらかし家事でリアルな親の悩みに回答
自発的にお手伝いをしてほしい」「自分から楽しく学べるようになってほしい」「将来役立つ力を身につけてほしい」と願いながら、手出しや口出し、先回りがやめられない方は本当に多いです。
本章では、私のもとに寄せられる代表的なお悩みにお答えしていきます。ぜひご自身の子育て、家庭環境をつくる際の参考にしてください。
【お悩み】つい手を貸してしまうのはOK?
「お母さんやって」と泣かれると、つい手を出してしまいます。自分でできる子に育てたいのですが、どうしたらいいですか?
【回答】子ども自身にハンドルを握らせる
人間の成長は依存と自立を繰り返しながら進んでいきます。
だから、「お母さんやって」と、家族を信頼して助けを求められるのは悪いことで はありません。
自分でできることは自分でできるようにしたほうがいいのは間違いないですが、毎 日100点満点である必要はないのです。
ここで大事なことは、「アシスト」の考え方です。
あくまで、ハンドルを握っているのは子ども自身。お母さんやお父さんはアシスタントです。
たとえば、「明日の学校の準備をする」際にも、子どもが困ったら手を貸しますが、親が指示を出したり、頼まれてもいないのにチェックをしたりすることはしません。
「良かれ」と思って準備を手伝い続けていたら、忘れ物をしてしまった場合、「お母さんが朝チェックしてくれなかったから忘れたんだ」と他責思考になってしまいかねません。「絶対忘れたくないから、今日は一緒にチェックしてほしい」と言われたら手を貸すくらいで十分です。
自立した子にゆくゆく育てたいのならば、アシストはするけれど、あくまで子どもが当事者であることを揺るがせてはいけません。
【お悩み】お手伝いの約束を守れずイライラ
子どもとお手伝いの約束を決めても破ってしまいます。余計にイライラするので、「もう、私がやればいい」という気持ちになります。どうしたらいいですか?
【回答】昭和のお手伝いから脱却する
このお悩みをもつ方は、「昭和型のお手伝い」を行っているのでしょう。「お風呂掃除をする係」「玄関掃除担当」というように、決まったことを実行していくお手伝いを子どもに求めているのだと思います。
こうしたお手伝いが、子どもや家庭の状況に合っているのならば、そのまま進めていけばよいと思いますが、相談者の方は子どもとバトルになってしまっている。それならば、見直していく必要があると思います。
もし、会社員であれば、自分自身も決められたことを決められた通りに実行していくのに慣れてしまっている可能性があります。だから、その場に応じた働きが求められているという発想がないのかもしれません。
しかし、テクノロジーが発達すると、こういった定型・定量のお手伝いはどんどん代替できるようになっていきます。今後求められているのは、その場に求められていることを実行する臨機応変な力ではないでしょうか。
子どもにとってお母さんお父さんは大好きな存在なので、自分が貢献したことで喜んでもらえたら、とても嬉しいもの。せっかく家事に巻き込むならば、そんな喜びや達成感を覚えられるような体験をさせていきましょう。
もし、「昭和型のお手伝い」を踏襲し、役割をもたせたいと思うならば、約束の決め方を見直してもよいかもしれません。
たとえば、「玄関掃除担当」とするならば、その掃除をするかしないかの判断も子どもに委ねていく。「すっっっごく汚れているな!」と思ったとしても、「結構いきますね〜」と言いながら見守ります。掃除をするも、しないも、子どもの判断。こうした人間としてのバリューをもったお手伝いへと、仕組みを切り替えていくのです。
【お悩み】子どもが大きくなってからでも家事を任せられる?
子どもが12歳なのですが、今からでも家事に巻き込むことは可能でしょうか?もう遅いのだろうか……と不安になりました。
【回答】いつからでも興味があることからスタート
小さい子に比べて、「これをやりたい!」と家事に興味を示すことは少ないかもしれません。思春期にも差し掛かってくるので、やりたくないことに対しては反発するケースも多いでしょう。
しかし、12歳の子が興味のあることであれば、一緒に取り組むことはできます。たとえば、お菓子作りや国内外の最新トレンドフードに興味がある時期ですし、SNSで流れてきたレシピ動画をもとに楽しく・簡単にできるので始めてみてもいいのではないでしょうか。
子どもによって「きれいに仕上げるのが好き」「組み立てるのが楽しい」など、その子ならではの特性もあるはずです。お子さんの特性に合わせながら、一緒にやれることを見つけていく視点を大事にしましょう。
また、子ども自身は手を出していなかったけれど、親の家事をしている姿を見て学んでいることもあります。
そうしたシーンに立ち会っていくことにも意味はあるのです。
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この続きは、是非書籍でご覧ください。
※本記事は、『お手伝いで自分から楽しく学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』(岩田かおり/著 ディスカヴァー・トゥエンティワン)より抜粋・再編集して作成しました。
