- 掲載
- 2026年08月21日 10:25
- 更新
- 2026年08月21日 10:28
親がAI使う家庭の子は5倍AIを使ってる⁉ AIとの付き合い方に正解はまだ定まってないから…親次第で差がつく、その理由
「日本をAI先進国に」をミッションに掲げ、利用者数No.1※の生成AI学習コミュニティ「SHIFT AI」を運営するSHIFT AIは、全国の小学1〜6年生の子どもを持つ保護者722名を対象に「夏休みの子どものAI利用に関する保護者アンケート調査」を実施しました。
ここでは、保護者自身のAI利用状況や、家庭におけるルールづくり、子どものAI利用との関連について報告しています。
※利用者数No.1
GMOリサーチ&AI調べ
生成AIは学年を問わず約4割。低学年から家庭に浸透
小学生の生成AI利用は、学年が上がるほど増えるわけではありませんでした。
低学年(小1〜3)で37.9%、高学年(小4〜6)で40.4%と大きな差はなく、いずれも約4割。生成AIの利用は“高学年になってから”ではなく、すでに低学年の段階から広がっていることがわかります。
子どもに最も身近な保護者の、約3割が「AI未経験」
保護者自身の生成AI利用は、利用者(ほぼ毎日19.5%+週に数回22.6%+月に数回16.9%)で合計59.0%。一方、「今はほとんど使っていない」9.8%、「使ったことはない」31.2%で、41.0%がほとんど活用していません。
子どもに最も身近な保護者の約3割が、生成AIに触れたことがありませんでした。
使っている保護者の用途は「私生活の調べもの・情報収集」62.9%が最多。
子どもに関わる用途でも「子どもの教育・学習のサポート」27.2%、「子育ての相談・悩みごと」25.6%と、約4人に1人が家庭・子育ての場面でAIを使い始めています。
そして「子どもにAIの使い方を教えられるか」では、「自信を持って教えられる」はわずか12.3%。
「教えられない(自分のほうがわからない)」23.0%と「わからない」14.4%を合わせると、37.4%が実質的に“教えられない”状態にあります。
約6割が「AIで差がつく」と認識。一方、家庭の準備は追いつかず
保護者の多くは、AIが子どもの将来を左右しかねないと感じています。「使いこなせる子と使えない子で将来差がつく」と考える人は64.8%、「親自身がAIを使えるかどうかが子どものAI活用に影響する」と考える人は62.6%にのぼりました。
“差がつくとわかっていながら、家庭では教えられる状態になっていない”という、認識と実態のギャップが浮かび上がります。
親がAIを使う家庭ほど、子どももAIを使っている
この“差がつく”という感覚は、実データにもはっきり表れました。親がAIをほぼ毎日使う家庭では子どもの66.7%がAIを利用しているのに対し、使ったことがない家庭では7.6%まで下がります。
親の利用頻度が下がるほど、子どもの利用率も階段状に低下していきます。使う親(月に数回以上)と使わない親でまとめると56.3%対10.8%と約5倍の開きがあり、親がAIとどう向き合っているかが、そのまま子どものAI体験を左右しているようです。
子どもの利用が先行する一方、家庭のルールと保護者の把握は追いつかず
子どもの利用が約4割に達する一方、明確なルールがある家庭は10.1%のみ。41.1%は「そもそも話題にしたこともない」と回答。
さらに、AIを使っている子の家庭でも約4割(39.0%)は親が「詳しい内容までは把握していない」。利用が先行し、ルールづくりと把握が後手に回っています。
このルールの有無も、親のAI利用度で分かれました。AIを使う親は「明確なルールがある」割合が16.0%なのに対し、使わない親は1.7%。
そして「そもそもAIを話題にしたこともない」は、使う親23.5%に対し、使わない親では66.6%にのぼりました。親がAIから遠いほど、家庭の中でAIが“話題にすらならない”まま子どもだけが使っています。
不安は「依存」と「丸写し」、求めるのは“守り方・教え方
子どものAI利用への不安は「AIに依存してしまう」44.7%、「答えを丸写しして学習にならない」44.5%、「自分で考える力が育たなくなりそう」43.5%が上位に。「特に不安はない」は12.3%にとどまりました。
考察
数字の背景を読み解くと、家庭発のAI格差を生む2つの構造が見えてきます。
1. AIは「制度」より先に「家庭任せ」で広がっている。
学校や社会にルールが整う前に、生成AIはすでに各家庭の判断で子どもの手元に届いている。しかも低学年から利用が広がっている一方、ルールづくりや親の把握は追いついていない。これは家庭が怠慢だからではなく、判断のよりどころとなる指針がないまま、利用だけが先行しているためと考えられます。
2. 新しい教育格差の起点は「親自身がAIを使えるか」にある。
従来、教育格差は所得や地域で語られてきましたが、生成AIでは“親自身がAIを使えるか・教えられるか”という新しい軸が加わりつつあります。保護者の多くは「親次第で差がつく」ことを感じ取っているにもかかわらず、自分自身はAIから距離を置いたままの人も少なくない。この“認識と行動のギャップ”こそが、家庭発のAI格差を静かに広げている核心だといえます。
いま家庭に足りないのは、AIそのものではなく、迷わず判断できる指針と、保護者自身が安心して学べる場です。同社は、「家庭のAIリテラシー向上と、子どもたちのAI活用格差の是正に取り組んでまいります」とコメントしています。
親子で考える「家庭のAIルール10か条」を公開
本記事で紹介した内容を含む全設問の調査結果に加え、子どもが生成AIと安全かつ主体的に付き合うために家庭で意識したいポイントをまとめた、親子で考える「家庭のAIルール10か条」を公開しています。
<資料の一部画像>
各項目の詳しい解説や、家庭で実践するためのヒントは完全版PDFに掲載しています。下記フォームに必要事項を入力すると、無料でダウンロードできます。
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ダウンロードはこちら
【調査概要】
調査期間:2026年7月8日〜7月11日
調査対象:全国の小学1〜6年生の子どもと同居する保護者 20〜50代 男女
対象人数:722名(保護者のAI利用実態に関する設問はスクリーニング回答者1,757名、保護者の用途は利用者995名、子どもの用途は利用者166名を集計)
調査方法:インターネットリサーチ/実施機関:SHIFT AI
SHIFT AI
https://shift-ai.co.jp/
(マイナビ子育て編集部)
