暮らしに愛されるキッチンアイテム! 「柳宗理」の世界
お気に入りの調理器具を使うと、キッチンに立つのが楽しくなりますよね。今回は、飽きのこないシンプルなデザインが、インスタグラムでも人気な柳宗理のキッチンアイテムをご紹介。美しい見た目だけはない、計算された使いやすさがそこにはありました。
丁寧な暮らしのそばにいる。柳宗理とは
時代や国を超えて愛されている、柳宗理のプロダクト。日本を代表する工業デザイナーで、2011年にこの世を去るまで「名作」と言われるプロダクトをいくつも発表しました。MoMA(ニューヨーク近代美術館)や、ルーブル美術館に永久収蔵品として選定されている「バタフライスツール」が特に有名です。
そんな柳宗理は、数多くのキッチンアイテムもデザインしています。彼の仕事の特徴は、まず模型を作ること。“机上の空論”ならぬ、“机上のデザイン”では、消費者が本当に使いやすいと思うものができない。立体模型を作り、不具合や使いづらい箇所を検証、そして新たな模型を試作し、またその使い心地を試してみる……。そんな工程を何度も繰り返すことで、自然と機能美が備わり、いつまでも愛用したくなるような美しく使いやすいアイテムが完成したのです。
今回は、そんな柳宗理のキッチンアイテムをご紹介。キッチンアイテムを買い換えようと考えている人、調理や食事をもっと快適なものにしたい人は、必見です!
#柳宗理カトラリー
持ち手の部分につなぎ目がないことから汚れにくく、衛生的に使えるカトラリー。シンプルで長く愛用できるデザインは、普段使いはもちろん、おもてなしの際にも活躍してくれます。ステンレスなので、お手入れも楽ちんなのがうれしいですね。
シンプルなデザインなので、合わせる食器を選ばないのもうれしいポイント。北欧食器と合わせれば、おしゃれなカフェ風ごはんが、自宅で楽しめます。
オールステンレスのカトラリーのほかに、持ち手に「カバ材積層強化木」を使用し、木の温もりを感じられる黒柄カトラリーもあります。経年変化が楽しめ、使い込めば使い込むほど“味”のある持ち手になるため、長く愛用できるのが魅力です。
モダンでスタイリッシュなデザインなので、どこか和の雰囲気を持ちつつも、洋食器とも相性抜群。こんな風に、北欧食器で人気のアラビア社のパラティッシや、グスタフスベリ社のピケと合わせても、違和感はありません。
#柳宗理ボウル・ザル
どこの家庭にもひとつはある、ボウルとザルのセット。毎日使う物だからこそ、使いやすいものを揃えたいですよね。
柳宗理のボウルは、13センチ、16センチ、19センチ、23センチ、27センチの5種類がありますが、サイズによって形状が違うのが特徴。13センチ、16センチ、19センチの3種類は、底が平で安定感があり、下ごしらえした野菜を入れたり、和え物を作ったりするのに重宝します。また、液だれしない形状なので、卵焼きやドレッシングを作るときにもストレスなく使えます。
23センチ、27センチのボウルは、高さと丸みのある半球形。ホイップクリームの泡だてやお好み焼きの生地など混ぜるときにも、フチから中身がこぼれずに使えて便利です。かさのあるレタスやミックスリーフをドレッシングと合えるときにも、ふんわり仕上がります。
写真左が柳宗理デザインのボウル。右の一般的なボウルに比べてフチの巻き込みがなく、一体成型なので清潔に使えます。また、表面にツヤ消し加工をしているため、キズがついても目立たない仕様なのがうれしいポイント。末長く愛用できますね。
#柳宗理フライパン
ちょっと不思議な形の鉄のフライパン。この形にも、ちゃんと理由があるんです。フライパンから湯切りをしたりソースをかけたりするとき、通常のフライパンなら液体がこぼれてしまいがちですが、柳宗理のフライパンはこの不思議な形状が「注ぎ口」に。そのため、誰でもストレスなく、液体を注ぐことができます。
また、フタにも秘密が。フタを90度回転させることでフライパンとフタとの間に隙間ができ、吹きこぼれを防止したり、食材をこぼさずに湯切りしたりすることができるのです。
深さがあり、揚げ物や蒸し煮などにも便利。こちらのインスタグラマーさんは、豚肉と白菜を忍ばせた爽やかなレモン鍋に! 使い方は、自由自在です。
「鉄のフライパンはお手入れが難しそう」という人には、セラミックコーディングされたアルミフライパンもあります。こちらのシリーズは、オールホワイト、オールブラック、表裏がホワイト/ブラックに分かれている3種類がラインナップ。オールホワイトだと、キッチンが明るくなりますね♪
南部鉄器を用いた約16センチのミニパンもあります。食卓にそのまま出してもサマになるデザインで、洗い物も少なくて済むのがうれしいポイント。
#柳宗理 その他こだわりアイテム
ちょっとした茹で物やお湯を沸かすのに便利なミルクパンも、フライパンと同じ形で汁物が注ぎやすいのが特徴。ミラー仕上げと、つや消し仕上げの2種類があります。
カレーやシチュー、パスタなどに活躍する深型(6.0リットル)の両手鍋は、薄くて軽くお手入れがしやすいステンレス製。持ち手は丸みがあり、手になじみやすい樹脂製です。3.8リットルの浅型タイプもあり、煮物や揚げ物に便利。
平べったい形が特徴のケトルも、柳宗理らしさに溢れたプロダクトです。この平べったさは、熱伝導をよくするために考え抜かれた形。一見普通のハンドルも、実は人間工学に基づきデザインされているから、注ぐときも無理な力が必要ありません。フタが大きめでガバッと開くので、麦茶などを沸かした後も洗いやすい設計です。
カトラリーやボウルと同じく、一体成型のステンレス製キッチンツールも柳宗理で揃うのをご存知でしたか? S、M、Lサイズの3種類から選べるレードル(おたま)のほか、ターナー(フライ返し)、スキンマー(穴あきおたま)、トングなど9種類が揃います。シンプルで曲線が美しいデザインだから、キッチンに吊るして収納しても素敵です。
まとめ
インスタグラムに投稿している人のなかには、「ウチにある柳宗理の鉄のフライパンは、20年選手」という方もいらっしゃいました。それだけ普遍的なデザインと、消費者の立場に立って使いやすさを兼ね備えたキッチンアイテムといえます。購入したら、ていねいに愛着を持って使い続けてあげたいですね。