ハサミムシに効く駆除剤は? 害虫の生態を知って予防しよう
家の中に侵入してくるさまざまな害虫。室内で虫を見つけてしまったら、「人間に害はある?」「どのように駆除すれば良いかわからない」など、不安や疑問に思う人も多いでしょう。今回はハサミムシに着目して、その生態や危険性、駆除方法と予防方法を解説します。
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ハサミムシについて
ハサミムシの生態
細長い体で、尾部にある大きなハサミが特徴のハサミムシ。日本には、ヒゲジロハサミムシやコバネハサミムシなど、25種類のハサミムシが存在していると言われています。体長は10mmくらいから、大きいものでは30mmを超えるものまで。
ハサミムシが活動するのは4月から10月ごろの暖かい時期。1度に30~50個ほどの卵を産み、それが2カ月程度で幼虫に、さらに2~3カ月程度で成虫へと成長します。
落ち葉や石の下、ゴミ捨て場など、薄暗くてジメジメした場所を好んで生息するハサミムシ。ハサミムシのエサとなるのは、ダンゴムシや蛾の幼虫のような小さな虫です。このように、ハサミムシの生息場所は基本的には屋外なのですが、時々、玄関や床下などから室内に侵入してくることがあります。
ハサミムシには毒がある?
虫に刺されたり噛まれたりしたときに心配なことといえば、「毒はないのか?」ということでしょう。特に、ハサミムシの場合、大きなハサミを持っており、強そうで、いかにも危険な虫に見えるかもしれません。
ですが、ハサミムシは毒を持たず、人間に害を及ぼすことはないといわれています。ただし、ハサミムシのハサミの力は強く、挟まれると痛いですし、時には出血することも。また、ハサミムシ自体に毒はなくても、挟まれたときに傷口から雑菌などが体内に侵入して炎症を起こすことがあります。そのため、ハサミムシを発見しても安易に素手で触れないようにし、もし挟まれてしまったときは傷口を清潔にするようにしましょう。
ハサミムシの駆除方法
ハサミムシに毒はないとは言っても、やっぱり家の中にハサミムシがいるのは困りますよね。ここでは、室内にハサミムシが入ってきてしまったときの駆除方法について見ていきましょう。
エアゾールで駆除
室内で虫を発見したとき、ティッシュペーパーで包んだり、ガムテープでくっつけたりして虫を駆除するということがあるでしょう。けれども、ハサミムシは強いハサミを持っているので、できるだけ近くに寄らずに駆除したいという人も多いはず。
そんなときにおすすめなのが、エアゾールです。霧状の殺虫成分で、少し離れた場所から素早くハサミムシを駆除することができます。また、食品庫などに沸きやすいチャタテムシ対策などにも効果的です。
ゴキブリ用粘着トラップで捕獲
「家の中にハサミムシが侵入してきたけれど、見失ってしまった」「室内でハサミムシを見かけることが多いので、まとめて駆除したい」
そんなときは、粘着トラップを仕掛けましょう。粘着トラップというと、ゴキブリの駆除に使用するイメージがあるかもしれませんが、実はハサミムシにも有効です。
ハサミムシの予防対策
ハサミムシの駆除方法については先に紹介しましたが、できることなら、ハサミムシの侵入を未然に防ぎたいもの。ここでは、ハサミムシが室内に侵入してくるのを予防する方法について見ていきましょう。
湿気対策・環境整備
ハサミムシが寄って来るのを防ぐためには、好む場所・薄暗くて湿った場所を作らないことが大切です。例えば、庭や床下など、家の周りを掃除して、落ち葉や石、雑草などを取り除くことで、ハサミムシのすみかになるのを防ぐことができます。
また、排水溝を清掃して水はけを良くすることも湿気対策につながるため、ハサミムシの予防に効果的です。
侵入経路に粒剤を散布
特に、庭など屋外のハサミムシのすみかを完全になくすというのは難しいです。庭にハサミムシがいても、それが家の中にまで侵入しないようにするためには、害虫用の粒剤を使用しましょう。ハサミムシの侵入経路となる部分や、家の周囲に粒剤を散布しておくことで、ハサミムシの室内への侵入を予防することができます。
まとめ
ハサミムシは、日本全国どこにでも生息している虫なので、室内に侵入してくることも決して珍しいことではありません。ハサミムシには毒がないといわれているのですが、挟まれてしまうと危険なので、もし室内で見つけたときは、今回ご紹介した方法を参考にして、慌てずに落ち着いて対処してください。
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