床や絨毯に生卵を落とした! きれいに掃除する裏技
みなさんは、調理中にうっかり生卵を床に落としてしまったことはありませんか? 生卵を床にこぼしてしまうと、卵特有のドロドロした汚れがついて掃除するのが大変ですよね。そんな生卵の汚れをきれいにできる裏技があるんです。生卵をこぼして汚れた床は、裏技で対処しましょう。
床に生卵を落としたときの対処法
「生卵を調理台の上に置いておいたら、転がって床に落ちてしまった」
「買ってきた卵を冷蔵庫に入れる際に、パックごと落として割ってしまった!」
という場合にきれいに取り除くための方法をご紹介します。
床に落ちて割れてしまった生卵は、掃除するのが大変。雑巾で拭き取ろうとすると、卵がドロドロになりかえって汚れを広げてしまいます。何度床を拭いても、卵のベトベトやニオイがなかなか取れずに苦労しますよね。
実は、生卵を落としたときは、あることをするだけで、掃除が格段に楽になるんです。
まずは、落とした生卵の上から塩をかける!
生卵を床に落としてしまったときに、まずすべきことは、雑巾で拭くのではなく、塩をかけること。卵が床に落ちてしまったら、その上から塩を振りかけてください。そして、そのまま10分間ほど放置します。すると、卵の粘り気がなくなって固まるんです。
生卵が固まってしまえば、ドロドロになることなく、掃除しやすい状態になります。あとは、固まった生卵を取り除けば完了♪
どうして卵が固まるの?
どうして塩をかけるだけで生卵が固まるのでしょうか。
塩(塩化ナトリウム)は、ナトリウムイオンと塩化物イオンという粒子に分かれ、タンパク質から水を奪う作用があります。水を奪われたタンパク質は構造が崩れ、変形して固まるのです。
タンパク質が塩で固まる性質が、実は日常でも使われているんです。例えば、ゆで卵を作るとき。ゆでるときに、塩水を使っている人も多いですよね。塩水のなかでゆで卵をつくると、途中で卵にひびが入ってしまっても、卵のタンパク質が塩によって固まってくれるので、卵が水に溶け出してくるのを防ぐことができます。
味つけのために塩を入れていたと思いますが、実はちょっとしたうれしい作用もあったのです♪
絨毯の上に生卵を落としたときの対処法
絨毯やカーペットの上に生卵を落としたときは、同じ方法で塩を振りかけて対処したほうがいいのでしょうか? ここでは、生卵を落とした絨毯やカーペットをきれいにする方法について見ていきます。
絨毯に塩は厳禁
「床に敷いたキッチンマットの上に生卵を落としてしまった」「ダイニングテーブルで食事中に卵をこぼしてしまい、そこに敷いてある絨毯を汚してしまった」など、生卵で絨毯を汚してしまうことも。
そんなとき、先ほどと同じように塩をかけて生卵を固めようとするのはNG! 絨毯に落ちた生卵に塩をかけて固めると、絨毯により汚れがこびりついて掃除がさらに大変になってしまいます。しかも、絨毯の毛の中に入り込んだ塩を取り除くのにも苦労することになるでしょう。
生卵の取り除き方
絨毯やカーペットについた生卵の汚れは、普段の洗い物で使用する中性洗剤を使って落とします。
①乾いた布や新聞紙などを使って、大まかに生卵をそっと取り除く。このとき、汚れを広げないように、周囲から中心に向かって取り除くようにする。
②水で薄めた中性洗剤を含ませ、固く絞った雑巾で、軽くポンポンと叩くようにしながら汚れた部分を拭く。
③汚れが取れたら、水で濡らして固く絞った雑巾で水拭きし、洗剤を取り除く。
④乾いた布で拭いたり、ドライヤーの風を当てたりしてよく乾かす。仕上げにブラッシングして毛が固まらないようにとかす。
まとめ
生卵がついた床は、拭き取る前に固めて! これを覚えておけば、汚れを広げずに済むので掃除が楽になります。塩は、なるべく生卵を覆うくらいかけるのがポイント。
ただし、絨毯など布部分に落としてしまった場合は気を付けて。まずは生卵を取り除き、シミにならないように中性洗剤を使って汚れを拭き取りましょう。