一人でできる! きれいが続く! 子どもに合わせたランドセル収納
いよいよ新生活が始まる季節ですね! 就学期のお子さんがいるご家庭ではこの機会に、生活リズムとものの持ち方を、親子で見直すタイミングを迎えているのではないでしょうか。今回は就学期に悩む方の多い、ランドセルの収納方法をご紹介します。
こんにちは、ライフオーガナイザー®︎ 門傳(もんでん)奈々です。
この時期、就学期のお子さんがいらっしゃるご家庭では、ランドセルの収納方法に頭を悩ませている方も多いかもしれません。
今回はそんなママさんに向けて、子どもが自分でしまえるようになるランドセル収納方法をご紹介したいと思います。試行錯誤の末にたどり着いた我が家の事例も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ランドセル収納は子どもの動線上に!
入学当初の子どもにはまだ、「ランドセルをきちんとしまう」という概念は備わっていません。
入学して間もない子どもにとって、ランドセルは「重い」「わずらわしい」「一刻も早くおろしたい」ものなのです。そんな子どもが親の言う通りの場所に、決められた入れ方でしまうのは難しいことでしょう。
では、どうすれば良いのでしょうか?
子どもの動きをよく見ましょう
家庭の中での動きを線で表したものを「動線」と呼びます。
帰宅後の子どもの「動線」をよく観察して、その動線上に収納場所をつくるのがおすすめです。動線に近いところに収納場所を決めてあげると、子どもにとって「片づけやすい」「しまいやすい」につながります。
帰宅後の子どもの動作は?
学校から帰宅した子どもがやる動作は、我が家の場合、以下のような順序です。
①リビングに入る
②ランドセルを下ろす
③手洗い、うがいをするために洗面所に行く
④リビングに戻ってくる
⑤ランドセルを開ける
⑥ランドセルの中からプリント、宿題を出す
⑦(中身を出して軽くなった)ランドセルをしまう
兄と妹でも異なる動線
上記で表した「子どもの動き」ですが、我が家の場合、兄と妹で少し異なります。
以下の図を参考に、ご紹介します。
②の作業だけでも兄と妹では異なります。
兄は、教科書などで重くなったランドセルをランドセルの収納場所まで持っていき、そこでおろします。一方妹は、重いランドセルを一旦リビングのソファの上におろします。
これらの動線の違いは、体力差や性格の差とも言えます。
6年生の兄は、妹よりも体力があり、性格は「面倒なことはしない」タイプ。
3年生の妹は、兄に比べて体力はありません。性格は「一つひとつの動作をきちんとやりたい」タイプです。
これらの違いが動きにも差を生むのではないかと思います。
ランドセルを広げる場所に応じて、しまい方を考える
⑥ランドセルの中からプリント、宿題を出す
⑦(中身を出して軽くなった)ランドセルをしまう
これらの動きも兄妹で差があります。
兄は収納場所でランドセルを広げて中身を出します。重いランドセルを背負ったまま収納場所まで行き、ランドセルをおろしたところで教科書やプリントを出すのです。
一方、妹はリビングのソファの上でランドセルを広げて中身を出します。中身が空になったランドセルを持って収納場所にしまいに行きます。
子どもごとに違う! しまいやすい方法
ランドセルをしまう方法は、動作別で整理すると、主に以下のやり方があります
①(フックなどに)引っ掛ける
②(ロッカー、棚に)入れる
③(棚の上や、ボックスの上に)置く
最初は、学校でのしまい方と自宅でのしまい方を同じにするのもおすすめです。
実録! ざっくり男子のランドセル収納
我が家の長男の場合、4年生になってようやくランドセルの収納方法がひとつに定着しました。
入学時からずっとランドセル収納で試行錯誤してしまいましたが、最後は親子で納得の収納方法にたどり着くことができました。
Before①:棚にしまう
「棚にしまう」という一つの動作が面倒だったようで、いつも棚の下に置きっぱなしになっていました。
Before②:フックに引っ掛ける
これもフックにかける動作が面倒だったり、重いランドセルを引っ掛けるのが大変! という理由で長続きしませんでした。
Before③:床にそのまま置く
この方法が一番やりやすいようでした。しかし、気分によって置く場所がまちまちで、一定の場所におさまらないこともありました。
さらにこの場で教科書やプリントを出しっぱなしにすることも多くなり、床が見えなくなることもしばしば……。
After①:箱の中に置く
置く場所だけは定めたいと思い、実験的に段ボール箱を置いてその場所に置く方法が続くかどうかやってみました。試用期間は1カ月程度。
1カ月間この方法で、ランドセルをしまうことができました。それで初めてランドセル収納用のボックスを購入することにしました。
after②:ランドセル収納の完成形!
長男の意見も取り入れれば、本人もさらにやる気が出るかも……と思い、収納グッズを選ぶところから一緒に考えることにしました。
無印良品の「やわらかポリエチレンケース」は、置きたい場所のサイズにもピッタリで、息子も気に入ってくれたので、その中にランドセルを入れることにしました。
この方法に定まったのは4年生になってすぐの頃でした。
まとめ
「子どもが親の用意した収納方法を選択するとは限らない」これは、私が長男のランドセル収納を試行錯誤した中で学んだことです。
その子の性格や動きに応じて柔軟に収納方法を変えていくことが、親子で気持ちよく生活できるコツかもしれません。
我が家の方法が、お子さまのランドセル収納にお悩みの方の参考になればうれしいです。