離乳食のトマトジュースはいつから?初期・中期・後期レシピ【管理栄養士監修】
今回の離乳食テーマは「トマトジュース」。トマトジュースを使った離乳食レシピを紹介します。また「トマトジュースはいつからOK?」「どんなものを選べばいい?」「飲ませるのなら薄めた方がいい?」など、赤ちゃんにトマトジュースをあげる際の疑問も解決しますよ!
トマトジュース、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
トマトジュースに豊富な栄養素
トマトジュースは、ビタミンやミネラル、食物繊維などを含みますが、特にカリウムが豊富な食材です。抗酸化作用のあるリコピンも多く含みます。
赤ちゃんには食塩不使用のものを
トマトジュースは離乳食の初期から使うことができますが、食塩入りのものが多いので食塩不使用を選んで使いましょう。また、メーカーにより味の違いがありますが、赤ちゃんには濃厚な凝縮タイプでないものがいいでしょう。
離乳食のトマトジュース、下処理・下ごしらえの方法
赤ちゃんが食べやすくする工夫
トマトジュースの酸味を嫌がる場合は、少量の砂糖を入れて糖分を上げることで酸味が和らぎ、食べやすくなります。また、野菜をよく茹でて甘みが出た煮汁を利用するのもいいでしょう。
飲ませる場合は薄めて
トマトジュースは赤ちゃんの様子を見ながら、濃さと量を調整しましょう。味が濃厚で酸味があるので、そのまま飲ませるのではなく、お湯などで薄めて飲ませるといいでしょう。月齢が小さい場合には加熱するとより安心ですが、特に加熱の必要はありません。
飲むときは、哺乳瓶には入れずにスプーンで飲ませます。また、コップ飲みができるようになったらコップで飲ませてあげましょう。
トマトジュースの離乳食、よくある疑問
離乳食にトマトジュースを使う際の疑問についてお答えします。
トマトとトマトジュースは、栄養は違うの?
トマトジュースは加熱処理をしてあるため、熱に弱い栄養素が減ります。生のトマトの方が葉酸やビタミンCは多いですが、他の栄養素ではさほど変わりません。
トマトジュースの離乳食レシピ! 初期・中期・後期
最後に、トマトジュースを使ったおすすめ離乳食レシピをご紹介します。
<離乳初期のレシピ>トマトジュースとじゃがいものペースト
材料(作りやすい量:約4〜5回量)
・トマトジュース(2倍に希釈したもの) 少量
・じゃがいも 1個
作り方
① 皮をむいたじゃがいもを小さく切り、耐熱容器に少量の水と一緒に入れて、ラップをかけ、電子レンジ(600W)で3分ほど加熱する
② ①がやわらかくなったらトマトジュースを入れてつぶして伸ばす
③ 再度、電子レンジ(600W)で20秒ほど加熱する
<離乳中期のレシピ>ツナのトマト煮おかゆのせ
材料(約1回量)
・トマトジュース 小さじ1
・水煮ツナ缶 10g
・全がゆ 60~70g
作り方
① ツナは湯通ししてから細かくほぐす
② 耐熱容器にツナとトマトジュースを入れて混ぜ、電子レンジ(600W)で1分ほど加熱する
③ おかゆの上に②をのせてできあがり
<離乳後期のレシピ>トマトジュースでラタトゥイユ
材料(約3回量)
・トマトジュース 60ml
・ズッキーニ 30g
・にんじん 30g
・玉ねぎ 30g
・水 60ml
・オリーブ油 少量
・塩 少量
作り方
① 玉ねぎとにんじんは皮をむく
② ①とズッキーニを1cmの角切りにする
③ 小鍋にオリーブ油を入れ②の野菜を炒める。透き通ってきたらトマトジュース・水・塩を入れて加熱します。
④ 汁が少なくなるまで煮詰めたらできあがり
まとめ
トマトジュースは初期から離乳食作りに取り入れられます。飲み物のイメージが強いですが、トマトの皮や種取りが不要のため、トマト煮などの料理にも気軽に使える食材です。トマトで作られているので野菜としてカウントできます。日持ちするので常備しておくとよいでしょう。
(文:夏目千恵子 先生、監修:川口由美子 先生)
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